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公開番号2024104405
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-05
出願番号2023008589
出願日2023-01-24
発明の名称シートカバー
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B68G 7/10 20060101AFI20240729BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】シートクッション又はシートバックのコーナ部分における意匠性に優れるとともに、コーナ部分の形状が崩れにくいシートカバーを提供する。
【解決手段】かまち部12の縫い代12dと、天板部11の縫い代11dとが第1縫合線13で縫合されて一体化されるクッションカバー10である。かまち部12には、天板部11と第1縫合線13で縫合される前に第1縫合線13に交わる位置に複数の装飾ステッチ15が形成されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1のカバーピースの縫い代である第1縫い代と、第2のカバーピースの縫い代である第2縫い代とが第1縫合線で縫合されて一体化されるシートクッション又はシートバックの表皮材であるシートカバーであって、
前記第1のカバーピースもしくは前記第2のカバーピースの少なくとも一方の意匠面には、前記第1縫合線を横切る位置に複数のステッチが設けられているシートカバー。
続きを表示(約 300 文字)【請求項2】
請求項1において、前記第1縫い代と前記第2縫い代は、縫合されたのち前記第2のカバーピースの裏面側に当接させられた状態で前記第2のカバーピースに対して第2縫合線で縫合されているシートカバー。
【請求項3】
請求項1又は請求項2において、前記複数のステッチにおける前記第1縫合線から延びる長さが同一であるシートカバー。
【請求項4】
請求項1又は請求項2において、前記複数のステッチを構成する糸に複数の色の糸が使われているシートカバー。
【請求項5】
請求項1又は請求項2において、前記複数のステッチが連続して形成されているシートカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートカバーに関する。詳しくは、アウトステッチを有してコーナ部の見栄えを向上することが可能なシートカバーに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、自動車等の乗物のシートにおいて、表面をカバーするシートカバーに装飾用のステッチであるアウトステッチを施し、このアウトステッチをシートクッション又はシートバックの天板部とかまち部との境界部であるコーナ部に配置することがある。図7に示すシートクッション100は、表面を覆う表皮材であるクッションカバー110を有し、クッションカバー110は、座面を覆う天板部111と、側面を覆うかまち部112と、を有している。図8に示す第1の従来技術においては、天板部111とシート幅方向のかまち部112との間は、天板部111の縫い代111aとかまち部112の縫い代112aとが、表面同士を合わせた状態で外観に現れないステッチであるインステッチ113によって縫い合わされる。そして、縫い合わされた縫い代111aと縫い代112aを天板部111の裏面側111bに当接させた状態で天板部111に対しアウトステッチ114で縫い合わせる。こうしてできあがったクッションカバー110を発泡樹脂弾性体のクッションパッド120に被せつけている。
【0003】
また、図9に示す第2の従来技術においては、天板部111とシート幅方向のかまち部112との間は、天板部111の縫い代111aと、かまち部112の縫い代112aと、剛性のある玉縁115のヒレ部115bと、がインステッチ113によって縫い合わされる。このとき、玉縁115はヒレ部115bの頭部115aと反対側の端部が、縫い代111a及び縫い代112aの外側端部と一致した状態で重ね合わされている。そして、縫い合わされた縫い代111aと縫い代112aと玉縁115を天板部111の裏面側111bに当接させた状態で天板部111に対しアウトステッチ114で縫い合わせる。こうしてできあがったクッションカバー110を発泡樹脂弾性体のクッションパッド120に被せつけている。特許文献1には、天板部111の縫い代111aとかまち部112の縫い代112aがインステッチによって縫い合わせられアウトステッチを備えないシートカバーが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2000-287780号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述の第1の従来技術においては、クッションパッド120のコーナ部121の剛性があまり高くないため、被せつけられたクッションカバー110のかまち部112を天板部111と反対の方向に引張る力が印加されると、シートクッション100のコーナ部の形状が崩れやすく外観に悪影響を及ぼすという問題があった。また、第2の従来技術においては、玉縁115の剛性によって、かまち部112を天板部111と反対の方向に引張る力が印加されたとき、シートクッション100のコーナ部の形状が崩れやすいという不具合は抑制できるが部品点数が増えるという問題があった。さらに、第1の従来技術、第2の従来技術、特許文献1に記載された従来技術のいずれにおいても、アウトステッチが単調又は備えられずに意匠性に欠けるという問題もあった。
【0006】
このような問題に鑑み本発明の課題は、シートクッション又はシートバックのコーナ部分における意匠性に優れるとともに、コーナ部分の形状が崩れにくいシートカバーを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1発明は、第1のカバーピースの縫い代である第1縫い代と、第2のカバーピースの縫い代である第2縫い代とが第1縫合線で縫合されて一体化されるシートクッション又はシートバックの表皮材であるシートカバーであって、前記第1のカバーピースもしくは前記第2のカバーピースの少なくとも一方の意匠面には、前記第1縫合線を横切る位置に複数のステッチが設けられていることを特徴とする。
【0008】
第1発明によれば、第1のカバーピースと第2のカバーピースの第1縫合線を横切る複数のステッチが形成されていることにより第1縫合線近傍のカバーピースの剛性が増し、シートカバーが第1縫合線近傍をクッション体のコーナ部に合わせて、クッション体に被せつけられたとき、シートクッション又はシートバックのコーナ部の形状崩れを抑制できる。また、複数のステッチが第1縫合線を横切ると縫い代の規制により複数のステッチに反発力が加わり、コーナ部の形状崩れをより効果的に抑制できる。さらに、複数のステッチは、様々な変化をつけられるので意匠性を増すことができる。なお、「横切る」とは、第1縫合線を跨ぐものと第1縫合線から始まるものの両方を含む意味であり、「意匠面」とは、外観に現れる面のことである。
【0009】
本発明の第2発明は、上記第1発明において、前記第1縫い代と前記第2縫い代は、縫合されたのち前記第2のカバーピースの裏面側に当接させられた状態で前記第2のカバーピースに対して第2縫合線で縫合されていることを特徴とする。
【0010】
第2発明によれば、第1縫合線と複数のステッチに加えて第2縫合線が形成されているので第1のカバーピースと第2のカバーピースの近傍の剛性が高められて、さらにシートクッション又はシートバックのコーナ部の形状崩れを抑制できる。また、外部から視認できる第2縫合線が加えられることにより、さらに意匠性を増すことができる。
(【0011】以降は省略されています)

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