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公開番号2025015375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-01-30
出願番号2023171498
出願日2023-10-02
発明の名称車両用シート
出願人テイ・エス テック株式会社
代理人個人,個人
主分類B68G 7/05 20060101AFI20250123BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】本発明の目的は、パット材に対する表皮の係合力を向上させた車両用シートを提供する。
【解決手段】車両用シートは、フレームと、フレームに配置されるパッド材Pと、パッド材Pを覆う表皮と、パッド材Pに表皮を吊り込むための係合部材と、を備える。係合部材は、面ファスナであって、表皮に設けられた係合部と、パッド材Pに設けられ、係合部に係合される被係合部12と、を有する。パッド材Pには、表皮を吊り込むための長尺な溝部30が形成される。溝部30の底面には、被係合部12を取り付ける取付面32が形成される。取付面32の少なくとも一部は、溝部30の深さ方向に対して直交する直交面に対して傾斜する。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
フレームと、
前記フレームに配置されるパッド材と、
前記パッド材を覆う表皮と、
前記パッド材に前記表皮を吊り込むための係合部材と、を備え、
前記係合部材は、面ファスナであって、前記表皮に設けられた係合部と、前記パッド材に設けられ、前記係合部に係合される被係合部と、を有し、
前記パッド材には、前記表皮を吊り込むための長尺な溝部が形成され、
前記溝部の底面には、前記被係合部を取り付ける取付面が形成され、
前記取付面の少なくとも一部は、前記溝部の深さ方向に対して直交する直交面に対して傾斜することを特徴とする車両用シート。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記取付面は、前記溝部の長手方向における一方から他方に向かって傾斜することを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
【請求項3】
前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における中央部を中心に対称に傾斜することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
【請求項4】
前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における両端部の方が前記溝部の中央部よりも前記溝部が深くなるように傾斜することを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
【請求項5】
前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における中央部の方が前記溝部の両端部よりも前記溝部が深くなるように傾斜することを特徴とする請求項3に記載の車両用シート。
【請求項6】
前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における一方側に設けられる第一取付面と、前記溝部の前記長手方向における他方側に設けられる第二取付面と、前記溝部の前記長手方向における前記第一取付面と前記第二取付面の間に設けられる第三取付面と、を有し、
前記第一取付面及び前記第二取付面は、前記直交面に対してそれぞれ傾斜し、
前記第三取付面は、前記直交面に対して平行に設けられることを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
【請求項7】
前記フレームに取り付けられ、エアバッグとインフレータを有するエアバッグ装置と、
前記係合部材とは異なる部材であって、前記表皮を前記パッド材に吊り込むための係止部材と、を備え、
前記係止部材は、面ファスナ以外の部材であって、前記表皮に設けられた係止部と、前記パッド材に設けられ、前記係止部に係止される被係止部と、を有し、
前記溝部は、前記エアバッグ装置に対応する位置に形成された第一溝部と、前記第一溝部とは異なる位置に形成された第二溝部と、を有し、
前記第一溝部には、前記係止部材の前記被係止部が設けられ、
前記第二溝部には、前記係合部材の前記被係合部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の車両用シート。
【請求項8】
前記係止部材の前記係止部は、掛止具であり、
前記係止部材の前記被係止部は、前記掛止具に掛け止めされるクリップであることを特徴とする請求項7に記載の車両用シート。
【請求項9】
前記被係合部は、前記係合部に係合され、前記溝部の前記長手方向に沿って延びる延在部と、前記延在部の幅方向における両端部に設けられ、前記パッド材からの離脱を抑制するパッド離脱抑制部と、を有することを特徴とする請求項2に記載の車両用シート。
【請求項10】
前記パッド離脱抑制部には、前記延在部の延在方向及び前記幅方向と直交する直交方向に貫通する貫通孔が形成されることを特徴とする請求項9に記載の車両用シート。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、車両用シートに係り、特に、フレーム、パッド材、表皮、及び係合部材を備えた車両用シートに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、車両用シートでは、パッド材に形成された溝部に、表皮を吊り込むことが知られている。吊り込み方法として、パッド材に埋設されたインサートワイヤに、表皮側に取り付けられるクリップを係合させる方法や、面ファスナを用いた方法が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に記載のシートでは、クッション材(パッド材)にパターン溝部(溝部)が形成されている。パターン溝部の底面には、面ファスナ(被係合部)を取り付ける取付面が形成される。表皮材(表皮)には、面ファスナ(係合部)が設けられる。
そして、パターン溝部の面ファスナに、表皮材の面ファスナを係合させることで、表皮材がクッション材に吊り込まれる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平10-272268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載のシートでは、パターン溝部における取付面が、溝部の深さ方向に対して直交する直交面と平行に設けられていた。一般に面ファスナは、パッド材と同じポリウレタン素材等で形成されるため、熱変形が生じ易い。そのため、パッド材に設けられた面ファスナが、熱によって変形し、表皮との係合力が低下するおそれがあった。
【0006】
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、パット材に対する表皮の係合力を向上させた車両用シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題は、本発明の車両内装用表皮によれば、フレームと、前記フレームに配置されるパッド材と、前記パッド材を覆う表皮と、前記表皮を前記パッド材に吊り込むための係合部材と、を備え、前記係合部材は、面ファスナであって、前記表皮に設けられた係合部と、前記パッド材に設けられ、前記係合部に係合される被係合部と、を有し、前記パッド材には、前記表皮を吊り込むための長尺な溝部が形成され、前記溝部の底面には、前記被係合部を取り付ける取付面が形成され、前記取付面の少なくとも一部は、前記溝部の深さ方向に対して直交する直交面に対して傾斜することにより解決される。
上記構成により、取付面を傾斜させることで、熱変形が生じても係合力の低下を抑制できる。したがって、パット材に対する表皮の係合力を向上させることができる。
【0008】
このとき、前記取付面は、前記溝部の長手方向における一方から他方に向かって傾斜するとよい。
上記構成により、取付面が溝部の長手方向に沿って傾斜しているため、熱変形が生じても係合力の低下を一層抑制できる。
【0009】
このとき、前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における中央部を中心に対称に傾斜するとよい。
上記構成により、傾斜する向きが異なる複数の取付面が形成されるため、熱変形が生じても係合力の低下をより一層抑制できる。
【0010】
このとき、前記取付面は、前記溝部の前記長手方向における両端部の方が前記溝部の中央部よりも前記溝部が深くなるように傾斜するとよい。
上記構成により、傾斜する向きが異なる複数の取付面が形成されるため、熱変形が生じても係合力の低下をより一層抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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