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公開番号2024125097
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-09-13
出願番号2023033203
出願日2023-03-03
発明の名称シートバック
出願人日本発條株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類B68G 7/05 20060101AFI20240906BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】組立作業並びに解体作業の簡略化を図ることができるシートバックを得る。
【解決手段】シートバック14は、シートバックパッド16の前面を覆う前側表皮部20Aからシートバックパッド16のシート下方側を経由してシートバックパッド16の後面側に延出されると共に、端部20B側にシート幅方向に延在する長孔部26が設けられた前側延出片部20Bと、シートバックパッド16の後面を覆う後側表皮部22Aからシート下方側に延出されて一部が長孔部26の内側を通ることで長孔部26に係止された後側延出片部22Bと、後側延出片部22Bの端部22B1側に設けられた第1面ファスナ30と、後側延出片部22Bにおける後側表皮部22A側の部分に設けられると共に第1面ファスナ30と接合された第2面ファスナ32とを有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
乗員の背部を支持可能なシートバックパッドの前面を覆う前側表皮部から当該シートバックパッドのシート下方側を経由して当該シートバックパッドの後面側に延出されると共に、端部側にシート幅方向に延在する長孔部が設けられた第1延出片部と、
前記シートバックパッドの後面を覆う後側表皮部からシート下方側に延出されて一部が前記長孔部の内側を通ることで当該長孔部に係止された第2延出片部と、
前記第2延出片部の端部側に設けられた第1面ファスナと、
前記後側表皮部及び前記第2延出片部における当該後側表皮部側の部分の少なくとも一方に設けられると共に前記第1面ファスナと接合された第2面ファスナと、
を有するシートバック。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
前記後側表皮部には、シート後方側から見て前記第2延出片部及び前記長孔部を覆う隠し片部が設けられている、
請求項1に記載のシートバック。
【請求項3】
前記長孔部のシート上方側の上縁部は、シート下方側に向かって凸となっている、
請求項2に記載のシートバック。
【請求項4】
前記第1延出片部の端部には、シート幅方向に延在する板状の係止板部が設けられており、前記長孔部は、当該係止板部に設けられている、
請求項3に記載のシートバック。
【請求項5】
前記第1延出片部の端部には、シート幅方向を長手方向とされた枠状の係止枠部が設けられており、前記長孔部の縁は、当該係止枠部で構成されている、
請求項3に記載のシートバック。
【請求項6】
前記第2延出片部は、前記後側表皮部と連続して設けられた第1布部と、前記第1面ファスナが設けられた第2布部とが縫合部で繋がれることで構成され、
前記縫合部には、前記長孔部が係止されている、
請求項4又は請求項5に記載のシートバック。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シートバックに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、乗物用シートに関する発明が開示されている。この乗物用シートでは、サイドパッドのシート幅方向内側の部分を覆うインサイドカバーピースに、吊り面材が繋がれており、この吊り面材の先端に引込み具が設けられている。一方、サイドパッドのシート幅方向外側の部分を覆うアウトサイドカバーピースには、カーペット材で構成された面状体が縫合されると共に、この面状体には、面ファスナのフック面を備えた帯片が設けられている。
【0003】
そして、サイドパッドのシート後方側において、引込み具の縁部に帯片が巻き掛けられると共に、帯片の面ファスナが面状体に係止されることで、インサイドカバーピースとアウトサイドカバーピースとがサイドパッドに対して固定される。このため、インサイドカバーピース及びアウトサイドカバーピースの固定を簡略化することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-001988号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記特許文献1に記載された先行技術では、インサイドカバーピースとアウトサイドカバーピースとの連結箇所が、中見え防止カバー及び背裏側カバーピースで隠れている。このため、シートバックの解体時において、中見え防止カバー及び背裏側カバーピースの少なくとも一方を除去する必要があり、解体作業が煩雑となることが考えられる。
【0006】
本発明は上記事実を考慮し、組立作業並びに解体作業の簡略化を図ることができるシートバックを得ることが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の本発明に係るシートバックは、乗員の背部を支持可能なシートバックパッドの前面を覆う前側表皮部から当該シートバックパッドのシート下方側を経由して当該シートバックパッドの後面側に延出されると共に、端部側にシート幅方向に延在する長孔部が設けられた第1延出片部と、前記シートバックパッドの後面を覆う後側表皮部からシート下方側に延出されて一部が前記長孔部の内側を通ることで当該長孔部に係止された第2延出片部と、前記第2延出片部の端部側に設けられた第1面ファスナと、前記後側表皮部及び前記第2延出片部における当該後側表皮部側の部分の少なくとも一方に設けられると共に前記第1面ファスナと接合された第2面ファスナと、を有している。
【0008】
請求項1に記載の本発明によれば、乗員の背部を支持可能なシートバックパッドの前面が前側表皮部で覆われており、この前側表皮部からは、第1延出片部がシートバックパッドのシート下方側を経由してシートバックパッドの後面側に延出している。そして、第1延出片部には、その端部側にシート幅方向に延在する長孔部が設けられている。
【0009】
一方、シートバックパッドの後面を覆う後側表皮部からは、第2延出片部がシート下方側に延出されており、この第2延出片部は、長孔部の内側を通ることで、この長孔部に係止されている。
【0010】
また、本発明では、第2延出片部の端部側に第1面ファスナが設けられており、後側表皮部及び第2延出片部における後側表皮部側の部分の少なくとも一方に第2面ファスナが設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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