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公開番号
2024024788
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-26
出願番号
2022127670
出願日
2022-08-10
発明の名称
表皮材取付具
出願人
YKK株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
B68G
7/052 20060101AFI20240216BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約
【課題】係止部材との係合を確実に行いつつ、係止部材との係合状態を保持できる表皮材取付具を提供する。
【解決手段】表皮材取付具5は、クッション材2の溝21内に設置される基部51と、溝21の開口に向かって基部51に立設され、かつ、溝21の幅方向に互いに対向する第1支持部52Aおよび第2支持部52Bと、第1支持部52Aおよび第2支持部52Bのそれぞれから互いに近接する方向に突出し、係止部材4に係合する第1突片53Aおよび第2突片53Bと、溝21の開口側に向かって基部51に立設され、かつ、溝21の幅方向に互いに対向する第1フレーム部54Aおよび第2フレーム部54Bと、を備え、第1フレーム部54Aおよび第2フレーム部54Bのそれぞれは、係止部材4を第1突片53Aと第2突片53Bとの間の隙間に案内するガイド部544を有する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
座席のクッション材(2)に形成された溝(21)内に設置されると共に、表皮材(3)に取り付けられた係止部材(4)に係止される表皮材取付具(5)であり、
前記クッション材(2)の前記溝(21)内に設置される基部(51)と、
前記基部(51)から前記溝(21)の開口に向かって立設され、前記溝(21)の幅方向に互いに対向する第1支持部(52A)および第2支持部(52B)と、
前記第1支持部(52A)および前記第2支持部(52B)のそれぞれから互いに近接する方向に突出し、前記係止部材(4)に係合する第1突片(53A)および第2突片(53B)と、
前記基部(51)から前記溝(21)の開口側に向かって立設され、前記溝(21)の幅方向に互いに対向し、前記係止部材(4)を前記第1突片(53A)と前記第2突片(53B)との間の隙間(G)に案内する第1フレーム部(54A)および第2フレーム部(54B)と、を備え、
前記第1フレーム部(54A)および前記第2フレーム部(54B)のそれぞれは、前記溝の開口側から加わる荷重により、前記第1支持部(52A)および前記第2支持部(52B)から独立して弾性変形可能である、表皮材取付具。
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【請求項2】
前記第1フレーム部(54A)および前記第2フレーム部(54B)のそれぞれは、
前記基部(51)に立設される一対の脚部(541)と、
前記一対の脚部(541)の各先端部を連結する連結部(542)と、を備える、請求項1に記載の表皮材取付具。
【請求項3】
前記第1支持部(52A)は、前記第1フレーム部(54A)における前記一対の脚部(541)の間に配置され、
前記第2支持部(52B)は、前記第2フレーム部(54B)における前記一対の脚部(541)の間に配置される、請求項2に記載の表皮材取付具。
【請求項4】
前記第1支持部(52A)は、前記第1フレーム部(54A)における前記一対の脚部(541)および前記連結部(542)のそれぞれとの間で連続する隙間(SA)を形成し、
前記第2支持部(52B)は、前記第2フレーム部(54B)における前記一対の脚部(541)および前記連結部(542)のそれぞれとの間で連続する隙間(SB)を形成する、請求項2または請求項3に記載の表皮材取付具。
【請求項5】
前記第1フレーム部(54A)および前記第2フレーム部(54B)における前記一対の脚部(541)のそれぞれは、互いに対向する側および前記溝(21)の開口側に面するように、前記溝(21)の深さ方向に対して傾斜するガイド面(544P)を有する、請求項2に記載の表皮材取付具。
【請求項6】
前記第1突片(53A)は、無荷重状態の前記第1フレーム部(54A)の前記ガイド面(544P)と同一平面上に配置される補助ガイド面(53P)を有し、
前記第2突片(53B)は、無荷重状態の前記第2フレーム部(54B)の前記ガイド面(544P)と同一平面上に配置される補助ガイド面(53P)を有する、請求項5に記載の表皮材取付具。
【請求項7】
前記第1支持部(52A)は、無荷重状態の前記第1フレーム部(54A)の前記ガイド面(544P)と同一平面上に配置される中間ガイド部(522)を有し、
前記第2支持部(52B)は、無荷重状態の前記第2フレーム部(54B)の前記ガイド面(544P)と同一平面上に配置される中間ガイド部(522)を有する、請求項5または請求項6に記載の表皮材取付具。
【請求項8】
前記第1フレーム部(54A)および前記第2フレーム部(54B)のそれぞれは、
前記基部(51)から延びる立ち上がり部(543)と、
前記立ち上がり部(543)から前記溝(21)の深さ方向に対して傾斜する方向に延び、前記係止部材(4)を前記隙間(G)に案内するガイド部(544)と、
前記ガイド部(544)から前記溝(21)の幅方向外側に向かって延び、前記クッション材(2)に固定される固定部(545)と、を有する、請求項1に記載の表皮材取付具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表皮材をクッション材に取り付ける表皮材取付具に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、座席や椅子などでは、座面や背当てなど人体に触れる部分にクッション材を設置し、その表面を表皮材で被覆したものが多用されており、表皮材をクッション材に取り付ける手段としての表皮材取付具が知られている。
例えば、特許文献1の表皮材取付具(クリップ)は、クッション材の溝に設置されており、表皮材に取り付けられた係止部材(サスペンダー)に係合することで、表皮材をクッション材に取り付けることができる。この表皮材取付具は、互いに対向する一対の突片を備えており、係止部材は、当該一対の突片の間に挿入されることで表皮材取付具に係合される。また、一対の突片のそれぞれは、係止部材を案内するガイド面を有しているため、係止部材の傾きや位置ずれが生じても係止部材を一対の突片の間に挿入することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
実開平6-45600号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、特許文献1の表皮材取付具では、座席の使用時など、座面からクッション材に押圧が加わった場合、当該押圧が一対の突片における各ガイド面に伝わることで、表皮材取付具が弾性変形し、一対の突片の間の隙間が広がることがある。これにより、特許文献1の表皮材取付具では、係止部材との係合状態が解除され易いという問題がある。
【0005】
本発明は、係止部材との係合を確実に行いつつ、係止部材との係合状態を保持できる表皮材取付具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
(第1態様)
本発明の第1態様に係る表皮材取付具は、座席のクッション材に形成された溝内に設置されると共に、表皮材に取り付けられた係止部材に係止される表皮材取付具であり、前記クッション材の前記溝内に設置される基部と、前記基部から前記溝の開口に向かって立設され、前記溝の幅方向に互いに対向する第1支持部および第2支持部と、前記第1支持部および前記第2支持部のそれぞれから互いに近接する方向に突出し、前記係止部材に係合する第1突片および第2突片と、前記基部から前記溝の開口側に向かって立設され、前記溝の幅方向に互いに対向し、前記係止部材を前記第1突片と前記第2突片との間の隙間に案内する第1フレーム部および第2フレーム部と、を備え、前記第1フレーム部および前記第2フレーム部のそれぞれは、前記溝の開口側から加わる荷重により、前記第1支持部および前記第2支持部から独立して弾性変形可能である。
このような構成では、第1フレーム部および第2フレーム部が係止部材を第1突片と第2突片との間の隙間に案内することができる。その結果、表皮材取付具と係止部材との係合を確実に行うことができる。
また、第1フレーム部および第2フレーム部のそれぞれは、第1突片を支持する第1支持部と、第2突片を支持する第2支持部とに対して、独立的に弾性変形可能である。このため、座席の使用時など、座面からクッション材に加わった押圧が第1フレーム部または第2フレーム部に伝わった場合には、第1支持部および第2支持部が弾性変形せず、第1フレーム部および第2フレーム部が弾性変形する。よって、第1支持部に設けられた第1突片と第2支持部に設けられた第2突片との間の隙間が広がることを抑制できる。その結果、表皮材取付具と係止部材との係合状態を保持できる。
【0007】
(第2態様)
本発明の第1態様に係る表皮材取付具において、前記第1フレーム部および前記第2フレーム部のそれぞれは、前記基部に立設される一対の脚部と、前記一対の脚部の各先端部を連結する連結部と、を備え、前記連結部は、前記ガイド部を形成することが好ましい。
このような構成では、第1フレーム部および第2フレーム部と、第1支持部および第2支持部とを、互いに干渉しないように近接配置できる。これにより、表皮材取付具の幅を抑制できる。
【0008】
(第3態様)
本発明の第2態様に係る表皮材取付具において、前記第1支持部は、前記第1フレーム部における前記一対の脚部の間に配置され、前記第2支持部は、前記第2フレーム部における前記一対の脚部の間に配置されることが好ましい。
このような構成では、表皮材取付具の幅をより好適に抑制できる。
【0009】
(第4態様)
本発明の第2態様または第3態様に係る表皮材取付具において、前記第1支持部は、前記第1フレーム部における前記一対の脚部および前記連結部のそれぞれとの間で連続する隙間を形成し、前記第2支持部は、前記第2フレーム部における前記一対の脚部および前記連結部のそれぞれとの間で連続する隙間を形成することが好ましい。
このような構成によれば、第1フレーム部および第2フレーム部は、より好適に独立して弾性変形可能である。
【0010】
(第5態様)
本発明の第1態様から第4態様のいずれかに係る表皮材取付具において、前記第1フレーム部および前記第2フレーム部における前記一対の脚部のそれぞれは、互いに対向する側および前記溝の開口側に面するように、前記溝の深さ方向に対して傾斜しているガイド面を有することが好ましい。
このような構成では、係止部材をクッション材の溝に挿入する際、係止部材を第1突片と第2突片との間の隙間に好適に案内することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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