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公開番号2024035587
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-03-14
出願番号2022140154
出願日2022-09-02
発明の名称トリムセット用治具とこれを備えた接合装置、およびシートパッドとトリムカバーとを接合する方法
出願人株式会社タチエス
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B68G 7/02 20060101AFI20240307BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】シートパッドとトリムカバーとを接合するための接着剤を効率的に冷却することを可能とする。
【解決手段】本発明の一態様に係るトリムセット用治具2は、トリムカバー120がセットされるトリムセット刃型20と、該トリムセット刃型20に設けられた、トリムカバー120を位置決めする位置決め部24と、シートパッドとトリムカバー120との間に塗布された接着剤に向けてエアーを噴出するエアー噴出口27と、該エアー噴出口27に向けてエアー供給装置からエアーが供給されるエアー供給部と、を備える。位置決め部24は、トリムカバー120の縫合部分122に挿通可能な大きさに形成されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
シートを構成するシートパッドとトリムカバーとを接着剤で接合する際に用いられる治具であって、
前記トリムカバーがセットされるトリムセット刃型と、
該トリムセット刃型に設けられた、前記トリムカバーを位置決めする位置決め部と、
前記シートパッドと前記トリムカバーとの間に塗布された接着剤に向けてエアーを噴出するエアー噴出口と、
該エアー噴出口に向けてエアー供給装置からエアーが供給されるエアー供給部と、
を備える、トリムセット用治具。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記位置決め部は、前記トリムカバーの縫合部分に挿通可能な大きさに形成されている、請求項1に記載のトリムセット用治具。
【請求項3】
複数の前記位置決め部が所定の間隔をあけて配置されている、請求項2に記載のトリムセット用治具。
【請求項4】
前記エアー噴出口が、前記位置決め部と他の前記位置決め部との間に設けられている、請求項3に記載のトリムセット用治具。
【請求項5】
前記エアー噴出口が、前記位置決め部と他の前記位置決め部との間の中間位置よりも当該位置決め部または他の前記位置決め部のいずれかに近い位置に設けられている、請求項4に記載のトリムセット用治具。
【請求項6】
前記エアー噴出口が、前記位置決め部と他の前記位置決め部との間に設けられている、請求項3に記載のトリムセット用治具。
【請求項7】
当該トリムセット用治具の内部に、前記エアー供給部と前記エアー噴出口とを繋ぐエアー供給路が形成されている、請求項1に記載のトリムセット用治具。
【請求項8】
当該トリムセット用治具のうち前記エアー供給路が形成されている部分が積層構造になっている、請求項7に記載のトリムセット用治具。
【請求項9】
前記トリムセット刃型が、中板部材と、該中板部材を挟み込む一対の外板部材とを含む積層構造となっている、請求項8に記載のトリムセット用治具。
【請求項10】
前記中板部材に、前記エアー供給路を形成する切り欠き部が形成されている、請求項9に記載のトリムセット用治具。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、トリムセット用治具とこれを備えた接合装置、およびシートパッドとトリムカバーとを接合する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
車両用シートを製造する過程でシートパッドとトリムカバーとを接合する際、接着剤を使う工法が利用されている(例えば特許文献1参照)。このような工法の一例は、シートパッドの溝底に接着剤(反応型ホットメルト)を塗布し、トリムセット型にセットされたトリムカバーの縫合部分を接着するというもの(Glue Anchor工法)等がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-016709号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記のごとき工法においては、接着剤を効率的に冷却することが課題となっていた。接着剤を効率的に冷却することができれば生産タクトタイムの短縮が図れるものの、現状ではこのような課題を克服しうる手法は提案されていない。
【0005】
そこで、本発明は、シートパッドとトリムカバーとを接合するための接着剤を効率的に冷却することを可能とするトリムセット用治具とこれを備えた接合装置、およびシートパッドとトリムカバーとを接合する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様は、シートを構成するシートパッドとトリムカバーとを接着剤で接合する際に用いられる治具であって、
トリムカバーがセットされるトリムセット刃型と、
該トリムセット刃型に設けられた、トリムカバーを位置決めする位置決め部と、
シートパッドとトリムカバーとの間に塗布された接着剤に向けてエアーを噴出するエアー噴出口と、
該エアー噴出口に向けてエアー供給装置からエアーが供給されるエアー供給部と、
を備える、トリムセット用治具である。
【0007】
上記のごとき治具によれば、シートパッドとトリムカバーとを接着剤で接合する際、接着剤に向けエアーを噴出することによって当該接着剤を効率的に冷却することができる。これによれば、シートパッドとトリムカバーとを接合するために要する時間を短縮すること、ひいては車両用等のシートを生産するために要するタクトタイムを短縮することが可能となる。
【0008】
上記のごとき態様のトリムセット用治具において、位置決め部は、トリムカバーの縫合部分に挿通可能な大きさに形成されていてもよい。
【0009】
上記のごとき態様のトリムセット用治具において、複数の位置決め部が所定の間隔をあけて配置されていてもよい。
【0010】
上記のごとき態様のトリムセット用治具において、エアー噴出口が、位置決め部と他の位置決め部との間に設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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