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公開番号2024062020
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-05-09
出願番号2022169753
出願日2022-10-24
発明の名称ヘッドレストカバー
出願人トヨタ紡織株式会社,東海化成工業株式会社
代理人弁理士法人岡田国際特許事務所
主分類B68G 7/05 20060101AFI20240430BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約【課題】ヘッドレストからの分離作業をより簡便にすることが可能なヘッドレストカバーを提供する。
【解決手段】ヘッドレストカバー2は、互いに袋状に縫合されてヘッドレスト本体1に被せられる複数のカバーピース2a~2dを有する。ヘッドレストカバー2は、複数のカバーピース2a~2dの隣り合う縁部同士を縫合する複数の縫合部3b~3d、4bを有する。複数の縫合部のうちの一部(縫合部3b~3d)が、他部(縫合部4b)よりも連結強度の低い弱連結縫合部3とされる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ヘッドレスト本体に被せられるヘッドレストカバーであって、
互いに袋状に縫合されて前記ヘッドレスト本体に被せられる複数のカバーピースと、
複数の前記カバーピースの隣り合う縁部同士を縫合する複数の縫合部と、を有し、
複数の前記縫合部のうちの一部が、他部よりも連結強度の低い弱連結縫合部とされるヘッドレストカバー。
続きを表示(約 700 文字)【請求項2】
請求項1に記載のヘッドレストカバーであって、
前記弱連結縫合部により縫合される各前記カバーピースの縁部間に、互いを縫合しないことで前記弱連結縫合部と隣接する貫通孔を形成する開口部を更に有するヘッドレストカバー。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストカバーであって、
前記弱連結縫合部が、複数の前記カバーピースのうちの1つである解体着手用カバーピースの隣り合う2つの縁辺に跨って連続的に形成されるヘッドレストカバー。
【請求項4】
請求項2に記載のヘッドレストカバーであって、
前記弱連結縫合部と前記開口部とが、複数の前記カバーピースのうちの、前記ヘッドレスト本体の背面に被せられる背面カバーピースと、前記ヘッドレスト本体の底面に被せられる底面カバーピースと、の縁部間に設けられるヘッドレストカバー。
【請求項5】
請求項4に記載のヘッドレストカバーであって、
前記背面カバーピース又は前記底面カバーピースが、前記開口部をカバー内面側から覆うように端末が延長された延長部を有するヘッドレストカバー。
【請求項6】
請求項5に記載のヘッドレストカバーであって、
前記延長部が、前記底面カバーピースから延びて前記背面カバーピースとカバー内面側から重なるヘッドレストカバー。
【請求項7】
請求項1又は請求項2に記載のヘッドレストカバーであって、
前記弱連結縫合部が、前記他部の縫合に使用される糸よりも番手の大きい糸で縫合されるヘッドレストカバー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ヘッドレストの表皮材としてのヘッドレストカバーに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、ヘッドレストは、ステー等の内蔵物をウレタンパッドで覆ったものに、別途準備したヘッドレストカバーを被せる、いわゆる被せ製法で製作されるものがある。このような被せ製法に用いられるヘッドレストカバーに関する技術として、例えば特許文献1では、フック手段を有するヘッドレストカバーが開示されている。
【0003】
具体的には、ヘッドレストカバーを構成する複数ピースのうち一つが略矩形状を呈しており、略矩形状の表皮材の周囲に、互いに組み合わせて掛け止め可能なフック手段が縫着される。このようなヘッドレストカバーをウレタンパッドに被せていき、最後にフック手段で掛け止めして端末処理が行われ、ヘッドレストが製作される。
【0004】
被せ製法では、ウレタンパッドを変形させながら、やや強引にヘッドレストカバーが被せられる。その結果、ヘッドレストカバーの端末処理は不可逆的なものとなることが多い。例えば上述した特許文献1では、ヘッドレストカバーに設けられたフック同士を引っ掛けることで端末処理がなされているが、フックには相当なテンションがかかるため、一旦引っ掛かったものを外すことは困難となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平6-245851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
廃棄品となったヘッドレストは、解体されて、適切に分別処理されることが求められる。ヘッドレストの解体・分別をするに当たっては、まずはヘッドレストからヘッドレストカバーを剥がす作業が必要である。
【0007】
上述したように、被せ製法では、ヘッドレストカバーの端末処理は不可逆的なものとなることが多い。そのため、ヘッドレストカバーのヘッドレストからの分離作業は、端末処理がなされた箇所を無理矢理にでも外す、あるいは、ナイフやハサミなどの刃物を使用してヘッドレストカバー自体を切って中身の大部分が露出するような大きな開口を得る等、相当に労力や時間がかかるものとなっているのが現状である。
【0008】
本発明は、このような点に鑑みて創案されたものであり、ヘッドレストからの分離作業をより簡便にすることが可能なヘッドレストカバーを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1発明は、ヘッドレスト本体に被せられるヘッドレストカバーに関するものである。ヘッドレストカバーは、互いに袋状に縫合されて前記ヘッドレスト本体に被せられる複数のカバーピースと、複数の前記カバーピースの隣り合う縁部同士を縫合する複数の縫合部と、を有する。複数の前記縫合部のうちの一部が、他部よりも連結強度の低い弱連結縫合部とされている。
【0010】
第1発明によれば、弱連結縫合部によってカバーピース同士の連結を敢えて弱くさせており、弱連結縫合部を利用してカバーピース同士の連結状態を一部断ち切ることができる。カバーピース同士の連結状態を一部でも断ち切れば開口を得ることができ、開口を拡大するべく、その開口に指や工具を差し込んでカバーピースを引っ張る等、ヘッドレストカバーの分離作業が円滑に進む。よって、ヘッドレストからの分離作業をより簡便にすることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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