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公開番号2025041316
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148522
出願日2023-09-13
発明の名称送風装置
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人個人,個人
主分類B60H 1/26 20060101AFI20250318BHJP(車両一般)
要約【課題】上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する一つの吹出口から車室内における異なる二箇所に空気を送る際、吹出口から遠い方の箇所にも適正な風量の空気を送ることができる送風装置を提供する。
【解決手段】送風装置は、定められた長さを有する吹出口22に繋がるダクト21を備え、そのダクト21から吹出口22を介して車室内に空気を送る。このダクト21は、吹出口22における長手方向の一方の片側に位置する第1開口部23に向けて延びることにより、第1開口部23に繋がる。また、ダクト21は、そのダクト21における第1開口部23に繋がる箇所を吹出口22における長手方向の他方の片側に位置する第2開口部24に向けて広げることにより、第2開口部24にも繋がる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
定められた長さを有する吹出口に繋がるダクトを備え、そのダクトから前記吹出口を介して車室内に空気を送る送風装置であって、
前記ダクトは、前記吹出口における長手方向の一方の片側に位置する第1開口部に向けて延びることにより前記第1開口部に繋がるとともに、前記ダクトにおける前記第1開口部に繋がる箇所を前記吹出口における長手方向の他方の片側に位置する第2開口部に向けて広げることにより前記第2開口部にも繋がっている送風装置。
続きを表示(約 450 文字)【請求項2】
前記ダクトは前記吹出口の長手方向に対し傾斜するよう延びており、前記ダクトを前記第2開口部に向けて倒れさせるように前記ダクトが前記吹出口の長手方向に対し傾斜している請求項1に記載の送風装置。
【請求項3】
前記ダクトは、車両のルーフパネルに取り付けることが可能であり、
前記吹出口は、前記ダクトの後端部で車両の幅方向に延びるものであり、車両の幅方向に間隔をおいて二つ設けられている請求項2に記載の送風装置。
【請求項4】
前記ダクトは、二股に分岐して車両の幅方向の外側に延びた後、車両の幅方向の中央部に向かうよう湾曲することにより、二つの前記吹出口に繋がっている請求項3に記載の送風装置。
【請求項5】
前記吹出口には、前記第1開口部と第2開口部とを仕切るための仕切り板が形成されており、
前記仕切り板における前記ダクト側の端部は、前記仕切り板の延びる方向に対して湾曲している請求項1~4のいずれか一項に記載の送風装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、送風装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
自動車等の車両においては、空調装置から吹き出される空調風を車室内の各所に送るため、特許文献1に示されるように車室内に送風装置を配置することが考えられる。この送風装置は、導入口から車室内の空気を吸い込んだ後、その空気を車室内における導入口とは別の箇所に位置する導出口から吹き出す。これにより、空調装置から車室内に吹き出された空調風が車室内の所定箇所に偏ることは抑制される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-66242号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、送風装置において、一つの導出口から車室内における異なる二箇所に向けて空気を送ることが望まれている。この場合、一つの導出口から上記二箇所のうちの遠い箇所に向けて送られる空気の風量が、上記二箇所のうちの近い方の箇所に向けて送られる空気の風量よりも多くなるようにしないと、上記遠い箇所まで適正な風量の空気を送ることができなくなる。しかし、特許文献1の送風装置では、一つの導出口から車室内の異なる二箇所に送られる空気の風量を上述したように調整することは困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決する送風装置は、定められた長さを有する吹出口に繋がるダクトを備え、そのダクトから上記吹出口を介して車室内に空気を送る。このダクトは、上記吹出口における長手方向の一方の片側に位置する第1開口部に向けて延びることにより、第1開口部に繋がる。また、上記ダクトは、そのダクトにおける第1開口部に繋がる箇所を上記吹出口における長手方向の他方の片側に位置する第2開口部に向けて広げることにより、第2開口部にも繋がる。
【0006】
上記構成によれば、吹出口に対するダクトの繋がり方に起因して、ダクト内の空気が第2開口部よりも第1開口部に多く流れる。このため、吹出口における第1開口部から車室内に送られる空気の風量が、吹出口における第2開口部から車室内に送られる空気の風量よりも多くなる。従って、一つの吹出口から車室内における異なる二箇所に向けて空気を送る際、第1開口部からの空気が吹出口から遠い方の箇所に向かうとともに、第2開口部からの空気が吹出口から近い方の箇所に向かうようにすることが可能になる。このようにすれば、吹出口から遠い方の箇所にも適正な風量の空気を送ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
車両の全体構成を示す略図である。
図1の車両における送風装置を上方から見た状態を概略的に示す平面図である。
図2の吹出口及びその周辺を車室側から見た状態を拡大して示す底面図である。
図2の吹出口を車室内の斜め下方から見た状態を示している。
図4の吐出口における仕切り板及びルーバーを示す断面図である。
図3の吹出口及びダクトの変形例を示す略図である。
図3の吹出口及びダクトの変形例を示す略図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、送風装置の一実施形態について、図1~図5を参照して説明する。
図1に示すように、いわゆる3列シートを有する車両は、車室11内に前席12及び後席13、14が設けられている。前席12は一列目のシートであり、後席13は二列目のシートであり、後席14は3列目のシートである。車両の前部、すなわち図1の左部には、車室11内に空調装置15が配置されている。空調装置15は、吹出口16から車室11内に空調風を吹き出すことにより、車室11内における温度や湿度の調整といった空調を行う。空調装置15の吹出口16は、車室11の前部に位置している。
【0009】
車室11内のルーフパネル17には送風装置18が取り付けられている。送風装置18は、吸込口19を有するファン20と、吹出口22に繋がるダクト21と、を備えている。ファン20は、前席12の上方に位置しており、ダクト21に繋がっている。ダクト21は、ルーフパネル17に対し取り付けることが可能となっている。ダクト21は、ファン20から車両の後方、すなわち図1の右方に向けて延びている。
【0010】
送風装置18のファン20が動作されると、車室11内における前部の空気が吸込口19を介してファン20に吸い込まれた後、ファン20からダクト21に送られる。このようにダクト21に送られた空気は、吹出口22を介して車室11における上記吸込口19に対応する箇所とは別の箇所、より詳しくは車室11の後部に送られる。これにより、空調装置15から吹出口16を介して車室11内に吹き出された空調風が、車室11内の前部に偏ることを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)

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