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公開番号2025057934
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-09
出願番号2023167780
出願日2023-09-28
発明の名称積層体の製造方法
出願人トヨタ紡織株式会社
代理人弁理士法人暁合同特許事務所
主分類B32B 37/02 20060101AFI20250402BHJP(積層体)
要約【課題】プレス部材とフィルム層の間に隙間が生じ、フィルム層にシワが生じる事態を抑制することが可能な積層体の製造方法を提供する。
【解決手段】熱可塑性樹脂を含み板状をなす基材11と、熱可塑性樹脂を含み基材11における一方の面11Aを覆う形で配されるフィルム層12と、を積層してなる積層体10の製造方法であって、一対のプレス部材21,22を用いて基材11及びフィルム層12をプレスすると共に、フィルム層12側のプレス部材21を加熱する加熱プレス工程を備え、加熱プレス工程においては、基材11側のプレス部材22と基材11との間に軟質材25を介在させる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
熱可塑性樹脂を含み板状をなす基材と、熱可塑性樹脂を含み前記基材における一方の面を覆う形で配されるフィルム層と、を積層してなる積層体の製造方法であって、
一対のプレス部材を用いて前記基材及び前記フィルム層をプレスすると共に、前記一対のプレス部材のうち前記フィルム層側のプレス部材を加熱する加熱プレス工程を備え、
前記加熱プレス工程においては、前記一対のプレス部材のうち前記基材側のプレス部材と前記基材との間に軟質材を介在させる、積層体の製造方法。
続きを表示(約 190 文字)【請求項2】
前記基材は、天然繊維を含み、
前記フィルム層は、透光性を有する、請求項1に記載の積層体の製造方法。
【請求項3】
前記加熱プレス工程においては、前記フィルム層側のプレス部材と前記フィルム層との間に、前記フィルム層側のプレス部材からの前記フィルム層の離脱を促すシート部材を介在させる、請求項1又は請求項2に記載の積層体の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書で開示される技術は、積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、積層体の製造方法として、下記特許文献1に記載のものが知られている。この特許文献1には、一対のプレス部材(上型及び下型)で基材(プレボード)及びフィルム層(表皮複合材)をプレスすると共に、基材及びフィルム層を加熱することで、フィルム層を基材に対して溶着させる積層体の製造方法が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-76591号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の製造方法では、プレス部材の表面がフィルム層に押し当てられる。この時、基材の表面やプレス部材の表面に製造誤差等に起因した凹部があると、凹部のある箇所では、プレス部材とフィルム層の間に隙間が生じてしまう。プレス部材とフィルム層の間に隙間が生じると、その部分においては、フィルム層の変形が許容されてしまい、加熱されたフィルム層が収縮することで、シワが生じてしまう。
【0005】
本明細書で開示される技術は上記のような事情に基づいて完成されたものであって、プレス部材とフィルム層の間に隙間が生じ、フィルム層にシワが生じる事態を抑制することが可能な積層体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するための手段として、本明細書で開示される積層体の製造方法は、 熱可塑性樹脂を含み板状をなす基材と、熱可塑性樹脂を含み前記基材における一方の面を覆う形で配されるフィルム層と、を積層してなる積層体の製造方法であって、一対のプレス部材を用いて前記基材及び前記フィルム層をプレスすると共に、前記一対のプレス部材のうち前記フィルム層側のプレス部材を加熱する加熱プレス工程を備え、前記加熱プレス工程においては、前記一対のプレス部材のうち前記基材側のプレス部材と前記基材との間に軟質材を介在させることを特徴とする。
【0007】
加熱プレス工程においては、フィルム層側のプレス部材(以下、第1プレス部材と呼ぶ)の熱がフィルム層及び基材に伝達されることで、フィルム層及び基材に含まれる熱可塑性樹脂が溶融した状態になる。その後、フィルム層及び基材が冷えることで、基材に対してフィルム層を溶着することができる。
【0008】
また、加熱プレス工程においては、基材側のプレス部材と基材との間に軟質材が介在されており、基材に含まれる熱可塑性樹脂が溶融することで基材が軟化した状態となっている。このため、基材における第1プレス部材側の面(又は第1プレス部材における基材側の面)に凹部がある場合、軟質材において凹部に対応する箇所は、凹部がない箇所よりも圧縮荷重が小さくなり、第1プレス部材側に膨出するように変形して膨出部となる。これにより、軟化状態の基材は、膨出部を介して、第1プレス部材側に押圧されることで、部分的に変形し、凹部が埋まる。この結果、フィルム層を第1プレス部材の表面に押し当てることができ、フィルム層にシワが生じる事態を抑制できる。
【0009】
また、前記基材は、天然繊維を含み、前記フィルム層は、透光性を有するものとすることができる。フィルム層が透光性を有することで、フィルム層越しに天然繊維を含む基材表面の模様を意匠として見せることができ、意匠性をより高くすることができる。しかしながら、基材に天然繊維が含まれていると、基材の表面に天然繊維が現出し、凹凸が出来易くなる。上記方法では、基材の表面に凹部がある場合であっても、フィルム層が収縮してシワが生じる事態を抑制でき、好適である。
【0010】
また、前記加熱プレス工程においては、前記フィルム層側のプレス部材と前記フィルム層との間に、前記フィルム層側のプレス部材からの前記フィルム層の離脱を促すシート部材を介在させるものとすることができる。フィルム層側のプレス部材とフィルム層との間にシート部材を介在させることで、プレス部材の表面にフィルム層が貼り付く事態を抑制できる。また、上記方法では、プレス部材と基材との間に軟質材を介在させることで、シート部材をフィルム層側のプレス部材に押し当てることができ、シート部材とフィルム層側のプレス部材との間に隙間が生じる事態を抑制できる。これにより、シート部材にシワが生じ、そのシワがフィルム層に転写される事態を抑制できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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