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公開番号
2024025372
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-02-26
出願番号
2022128753
出願日
2022-08-12
発明の名称
表皮材取付装置、表皮材取付具、表皮材取付具のサスペンダー、および、表皮材取付方法
出願人
YKK株式会社
代理人
弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類
B68G
7/052 20060101AFI20240216BHJP(馬具;詰め物,かわ張りされた物品)
要約
【課題】表皮材の取り付けにかかる時間を短縮化できる表皮材取付装置を提供する。
【解決手段】表皮材取付装置は、表皮材3をクッション材2に取り付ける装置であって、クッション材2の溝21に挿入され、溝21に対する挿入方向に沿ってクッション材2に対して相対移動可能である少なくとも1つのガイド部12と、ガイド部12に設けられた磁石13と、を備え、ガイド部12は、クッション材2の溝幅方向の一方側に面するガイド面122を有し、磁石13は、サスペンダー4をガイド面122に吸着させる磁力を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
表皮材(3)をクッション材(2)に取り付ける表皮材取付装置(1)であって、
前記クッション材(2)の溝(21)に挿入される少なくとも1つのガイド部(12)と、
前記溝(21)の深さ方向に沿って前記ガイド部(12)を前記クッション材(2)に対して相対移動可能にする移動機構(14)と、を備え、
前記ガイド部(12)は、
前記クッション材(2)の溝幅方向の一方側に面するガイド面(122)と、
前記表皮材(3)に取り付けられたサスペンダー(4)を前記ガイド面(122)に吸着させる磁石(13)と、を備える、表皮材取付装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記移動機構(14)は、前記ガイド面(122)の少なくとも一部が前記溝(21)の開口から前記クッション材(2)の外側に露出するセット位置と、前記ガイド面(122)が前記セット位置よりも前記溝(21)内に配置される係合位置との間で、前記ガイド部(12)を相対移動可能にする、請求項1に記載の表皮材取付装置。
【請求項3】
前記移動機構(14)を駆動する駆動部(17)と、
前記サスペンダー(4)を前記溝(21)内に向かって押圧する押圧部(18)と、をさらに備え、
前記駆動部(17)は、前記押圧部(18)の押圧動作に同期して、前記ガイド部(12)が前記押圧部(18)による押圧と同じ方向に移動するように前記移動機構(14)を駆動する、請求項1または請求項2に記載の表皮材取付装置。
【請求項4】
同一の前記溝(21)に挿入される複数の前記ガイド部(12)の各前記ガイド面(122)は、同一方向を向いている、請求項1に記載の表皮材取付装置。
【請求項5】
表皮材(3)に取り付けられると共に、クッション材(2)の溝(21)内に設置されたクリップ(5)に係止される表皮材取付具(10)のサスペンダー(4)であって、
前記表皮材(3)に取り付けられ、前記溝(21)に対する挿入方向に沿って延伸する本体部(41)と、
前記本体部(41)から前記クッション材(2)の溝幅方向の一方側に突出し、前記クリップ(5)に係合する爪部(43)と、
前記本体部(41)において前記溝幅方向の他方側に面する基準面(412)と、
前記溝幅方向の前記一方側に面しかつ磁性を有するガイド面(122)に対して、前記基準面(412)を吸着可能にする磁性体(44)と、を備える、サスペンダー。
【請求項6】
前記基準面(412)は、前記本体部(41)の延伸方向に沿って配置される平坦形状を有する、請求項5に記載のサスペンダー。
【請求項7】
前記磁性体(44)は、前記クッション材(2)の溝長さ方向に沿って配置され、かつ、前記爪部(43)を含む部位の内部に設けられるワイヤーである、請求項5に記載のサスペンダー。
【請求項8】
請求項5から請求項7のいずれか一項に記載のサスペンダー(4)と、
前記クッション材(2)の前記溝(21)内に設置され、前記サスペンダー(4)が係止される前記クリップ(5)と、を備え、
前記クリップ(5)は、
前記溝の底部に設置される基部(51)と、
前記基部に立設された第1脚部(52)および第2脚部(53)と、を有し、
前記第1脚部(52)の先端には、前記爪部(43)が係合可能な返し部(54)が設けられている、表皮材取付具。
【請求項9】
表皮材(3)をクッション材(2)に取り付ける表皮材取付方法であって、
前記クッション材(2)の溝(21)に対して、溝幅方向の一方側に面しかつ磁性を有するガイド面(122)をセットするセット工程と、
前記ガイド面(122)に対して、前記表皮材(3)に取り付けられたサスペンダー(4)を磁力により吸着させる吸着工程と、
前記サスペンダー(4)が前記溝(21)内に向かって押圧されると共に、前記ガイド面(122)が前記サスペンダー(4)の押圧方向と同じ方向に移動するように、前記サスペンダー(4)および前記ガイド面(122)を前記クッション材(2)に対して相対移動させる移動工程と、を含む、表皮材取付方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、表皮材をクッション材に取り付ける表皮材取付装置、表皮材取付具、表皮材取付具のサスペンダー、および、表皮材取付方法に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、車両用座席や椅子などでは、座面や背当てなど人体に触れる部分にクッション材を設置し、その表面を表皮材で被覆したものが多用されている。表皮材をクッション材に取り付ける手段としては、例えば特許文献1に開示の表皮材取付具や、特許文献2に開示の表皮材取付装置が知られている。
【0003】
特許文献1に開示の表皮材取付具は、表皮材に取り付けられるサスペンダーと、クッション材の溝内に設けられる係止部材(クリップ)と、を備えており、サスペンダーが係止部材に係止されることで、表皮材がクッションに取り付けられる。
【0004】
また、特許文献2に開示の表皮材取付装置は、表皮材に取り付けられたサスペンダー(クリップ)を保持する押し駒と、押し駒をクッション材の溝の深さ方向に進退させる駆動シリンダとを備える。駆動シリンダがクッション材の上方に配置された押し駒を下降させると、押し駒は、サスペンダーをクッション材の溝に押し込み、当該溝内に設けられた係止部材(クリップ係止部材)に対してサスペンダーを係止させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許出願公開第2002/0101109号明細書
国際公開第2018/047253号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上述したような従来の表皮材取付具や表皮材取付装置では、クッション材における表皮材の係止ポイント(すなわちクッション材における溝の配置)を目視で確認し、表皮材に取り付けられたサスペンダーを係止ポイントに位置合わせする作業が必要である。このような作業に時間がかかることにより、表皮材の取り付けにかかる全体の時間が長くなるという問題がある。
【0007】
本発明の目的は、表皮材の取り付けにかかる時間を短縮化できる表皮材取付装置、表皮材取付具、表皮材取付具のサスペンダー、および、表皮材取付方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
(第1態様)
本発明の第1態様に係る表皮材取付装置は、表皮材をクッション材に取り付ける表皮材取付装置であって、前記クッション材の溝に挿入される少なくとも1つのガイド部と、前記溝の深さ方向に沿って前記ガイド部を前記クッション材に対して相対移動可能にする移動機構と、を備え、前記ガイド部は、前記クッション材の溝幅方向の一方側に面するガイド面と、前記表皮材に取り付けられたサスペンダーを前記ガイド面に吸着させる磁石と、を備える。
このような構成では、ガイド部がクッション材の溝に挿入されるため、ガイド部のガイド面にサスペンダーを吸着させることで、サスペンダーが溝に対して位置決めされる。ここで、ガイド面に対するサスペンダーの吸着は、磁石の磁力により自動的に行われる。また、ガイド部は、溝に対する挿入方向に沿ってクッション材に対して相対移動可能であるため、ガイド面に磁着したサスペンダーを溝内に案内することもできる。なお、サスペンダーを溝に係止させるための構造については特に限定されず、サスペンダーは、溝の壁面に直接係止されてもよいし、溝内に配置された任意の係止部材に係止されてもよい。
したがって、本発明の第1態様に係る表皮材取付装置では、サスペンダーを係止ポイントに位置決めするための作業者の目視や手作業を必要とせず、表皮材の取り付けにかかる時間を短縮化できる。
なお、本発明における磁石には、永久磁石だけでなく、電磁石も含まれる。
【0009】
(第2態様)
本発明の第1態様に係る表皮材取付装置において、前記移動機構は、前記ガイド面の少なくとも一部が前記溝の開口から前記クッション材の外側に露出するセット位置と、前記ガイド面が前記セット位置よりも前記溝内に配置される係合位置との間で、前記ガイド部を相対移動可能にすることが好ましい。
このような構成では、ガイド部がセット位置に配置されているとき、ガイド面にサスペンダーを磁着させることが容易になる。また、ガイド部をセット位置から係合位置に移動させることで、サスペンダーを溝内に向かって好適に案内できる。
【0010】
(第3態様)
本発明の第1態様または第2態様に係る表皮材取付装置は、前記移動機構を駆動する駆動部と、前記サスペンダーを前記溝内に向かって押圧する押圧部と、をさらに備え、前記駆動部は、前記押圧部の押圧動作に同期して、前記ガイド部が前記押圧部による押圧と同じ方向に移動するように前記移動機構を駆動することが好ましい。
このような構成では、押圧部によりサスペンダーを溝内に押し込むことで、サスペンダーを溝に確実に固定できる。また、駆動部が押圧部の押圧動作に同期して移動機構を駆動することにより、サスペンダーがガイド面に対して摺動することを抑制できるため、ガイド面の摩耗などを抑制できる。
なお、駆動部は、制御部により電子制御される機構であってもよい。あるいは、駆動部は、押圧部と移動機構との間を機械的に連結し、押圧部の動力を移動機構に伝達することで移動機構を従動させる機構であってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
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