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公開番号2023181042
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-21
出願番号2022135832
出願日2022-08-29
発明の名称鋼材の転回装置
出願人コリンテクノ株式会社
代理人個人
主分類B66C 1/30 20060101AFI20231214BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】H鋼等の鋼材で構成されたワークを、0度から180度に安全に転回できるようにした鋼材の転回装置を提供する。
【解決手段】吊り具本体5の下部に、ワーク6のフランジ部7の一端に係合するクランプ8と、他端に係合する可動クランプ9があり、該可動クランプはクランクレバー19の回転によりフランジ部に係合、離脱する。上記吊り具本体の上部中央に設けた中央掛け止め部10の両側には、上記クランプ側に位置する側方掛け止め部11と可動クランプ側に位置する側方掛け止め部11が設けられ、該側方掛け止め部間はスライド溝12で連絡され、該スライド溝には、クレーンに連絡する吊りリンク1の吊上軸13が挿入されている。クレーンにより該吊りリンクを移動すると、選択した上記側方掛け止め部に吊上軸13を係合させることができ、上記吊り具本体5を傾斜状態に吊り上げることができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クレーンにより移動する吊りリンクの吊上軸により吊り上げできる吊り具本体を有し、該吊り具本体は、下部の一側にH鋼のフランジ部の一端に係合するよう形成されたクランプと、該下部の他側に上記H鋼のフランジ部の他端に係合するよう設けられた可動クランプと、可動クランプをフランジ部に係合、離脱するよう該可動クランプを回動するクランクレバーを具備し、上記吊り具本体の上部中央には中央掛け止め部が設けられ、中央掛け止め部の両側には、上記クランプ側に位置する側方掛け止め部と可動クランプ側に位置する側方掛け止め部が設けられ、該側方掛け止め部間はスライド溝で連絡され、該スライド溝に上記吊りリンクの吊上軸をスライド可能に挿入し、クレーンにより該吊りリンクを移動することにより選択した上記側方掛け止め部に吊上軸を係合し、上記吊り具本体を傾斜状態に吊り上げできるようにしたことを特徴とする鋼材の転回装置。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
上記中央掛け止め部は、側方掛け止め部より上方に位置し、上記スライド溝は、中央掛け止め部を頂点として山形状に傾斜している請求項1に記載の鋼材の転回装置。
【請求項3】
上記吊り具本体の中央には、連結軸が設けられ、吊上軸を有する吊りリンクは、上記吊り具本体の中央まで延伸し、該延伸部には、上記連結軸に遊嵌する長溝が設けられている請求項1に記載の鋼材の転回装置。
【請求項4】
クレーンに連絡する吊りリンクにより吊り上げできるハンガーと、該ハンガーの下方に位置する吊り具本体を有し、上記吊り具本体は、下部の一側の設けたH鋼のフランジ部の一端に係合するクランプと、下部の他側に設けた該フランジ部の他端に係合する可動クランプと、上記可動クランプをフランジ部に係合、離脱するよう該可動クランプを回動するクランクレバーを具備し、上記吊り具本体の上部両側には、上記クランプ側に位置する側方掛け止め部と可動クランプ側に位置する側方掛け止め部が設けられ、上記ハンガーには、回転駆動手段が設けられ、該回転駆動手段には垂下伝動帯がかけ渡され、該垂下伝動帯体の先端を上記側方掛け止め部にそれぞれ連結し、回転駆動手段の駆動により垂下伝動帯の先端を延出、若しくは後退させて吊り具本体を傾斜状態に吊り上げできるようにしたこと特徴とする鋼材の転回装置。
【請求項5】
上記可動クランプは、吊り具本体に枢着した回転軸に連結され、上記回転軸にはクランプアームが連結され、上記クランクレバーを回転することによりクランプアーム及び回転軸を介して可動クランプが回動するよう上記クランクレバーとクランプアームを伝達リンクで連結した請求項1又は4に記載の鋼材の転回装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、H鋼等の鋼材で構成されたワークを、0度から90度起立した状態や、180度等に転回したり、複数のワークを左右に山分け(仕分け)したりできるようにした鋼材の転回装置に関するものである。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
橋梁のようにH鋼等の鋼材で構成されたワークは、長さが長く、高さもあり、重さも例えば4トンもあるので、溶接作業等の作業現場でワークの姿勢を変えるには、従来はワークのフランジ部に複数の独立したクランプを係合させてクレーンで吊上げて移動させているが、移動の途中でワークが落下したり、転倒することがある。そのため、クレーンに連結された吊り具本体の下面にフランジ部を両端側から抱え込む爪を設け、この爪をフランジ部に係合し、吊り具本体の一端側を吊り上げて吊り具本体を傾斜し、傾いた状態にワークを吊り上げて90度転回して架台に載置できるようにした転回装置が知られている(例えば特許文献1、2参照)。しかし、これらの転回装置は吊り具本体の一端部にワイヤ連結部を形成し、このワイヤ連結部にワイヤを通し、このワイヤをクレーンフックに連結してクレーンで吊り上げて転回させる構造であるから、ワイヤ連結部を設けた位置により、ワークが転回する方向が右回転若しくは左回転のいずれか一方となり、作業現場に対応しにくい場合があった。
【0003】
また、吊り具の基体に複数の引っ掛け部を設け、クレーンワイヤに連結する吊り環を、複数設けた引っ掛け部のいずれかに連結することによりワークの姿勢を反転できるようにした鋼材の吊り具も知られている(例えば特許文献3参照)。この複数の引っ掛け部は、それぞれ独立した複数のピン孔や支持棒で構成されている。そのため、吊り上げ部を選択してワークの姿勢を変えるには、その都度吊り環をピン孔から抜き出し、次に掛け止めるべきピン孔を選択してそのピン孔に吊り環を挿入して係合させるという吊り上げ部の変更作業をしなければならず、面倒である。その上、橋梁等のワークは、架台に下方のフランジ部を載置して起立させ状態で、フランジ幅に対してワークの背丈が高くなり、ワークの重心が上方に位置することになるので、非常に不安定で転倒しやすい。また、このように起立した状態にあるワークの上方のフランジ部に吊り具をセットするには、作業者は脚立の上に載って手作業で上方のフランジ部から吊り具を外したり、フランジ部に係合させたりしなければならない。吊り上げ部を変更するときにも、吊り環を引っ掛け部から外したり、選択した別の引っ掛け部に再装着して引っ掛け位置を変更する必要がある。このような作業は、不安定なワークの周囲でしなければならないから、ワークが転倒する可能性が一層高くなり、危険である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
実開昭51-95178公報(第6図から第11図)
実開昭59-95178公報(第1図から第3図)
特許第2936221公報(段落0012、0020、0021、0026,0027)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の解決課題は、橋梁のようにH鋼等の鋼材で構成されたワークを吊り上げて姿勢を転回するとき、手作業で吊り上げ部の位置を変更することなく吊り具本体を所望の傾斜方向に傾けて、ワークを90度、180度等に転回したり、左方向若しくは右方向に山分けできるようにした鋼材の転回装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によれば、クレーンにより移動する吊りリンクの吊上軸により吊り上げできる吊り具本体を有し、該吊り具本体は、下部の一側にH鋼のフランジ部の一端に係合するよう形成されたクランプと、該下部の他側に上記H鋼のフランジ部の他端に係合するよう設けられた可動クランプと、可動クランプをフランジ部に係合、離脱するよう該可動クランプを回動するクランクレバーを具備し、上記吊り具本体の上部中央には中央掛け止め部が設けられ、該中央掛け止め部の両側には、上記クランプ側に位置する側方掛け止め部と可動クランプ側に位置する側方掛け止め部が設けられ、上記中央掛け止め部及び側方掛け止め部間はスライド溝で連絡され、該スライド溝に上記吊りリンクの吊上軸をスライド可能に挿入し、クレーンにより該吊りリンクを移動することにより選択した上記側方掛け止め部に吊上軸を係合し、上記吊り具本体を傾斜状態に吊り上げできるようにしたことを特徴とする鋼材の転回装置が提供される。
【0007】
上記鋼材の転回装置において、上記スライド溝は、中央掛け止め部を頂点として山形状に傾斜し、若しくは中央掛け止め部を頂点とする弧状に湾曲している上記鋼材の転回装置が提供される。
【0008】
また、上記吊り具本体の中央には連結軸が設けられ、上記吊上軸を有する吊りリンクは上記吊り具本体の中央まで延伸し、該延伸部には上記連結軸に遊嵌する長溝が設けられている上記鋼材の転回装置が提供される。
【0009】
さらに、本発明によれば、クレーンに連絡する吊りリンクの吊上軸により吊り上げできるハンガーと、該ハンガーの下方に位置する吊り具本体を有し、上記吊り具本体は、H鋼のフランジ部の一端に係合するよう下部の一側に設けたクランプと、該フランジ部の他端に係合するよう下部の他側に設けた可動クランプと、上記可動クランプをフランジ部に係合、離脱するよう該可動クランプを回動するクランクレバーを具備し、上記吊り具本体の上部には、上記クランプ側に位置する側方掛け止め部と可動クランプ側に位置する側方掛け止め部が設けられ、上記ハンガーには、回転駆動手段が設けられ、該回転駆動手段には垂下伝動帯がかけ渡され、該垂下伝動帯体の先端を上記側方掛け止め部にそれぞれ連結し、回転駆動手段の駆動により垂下伝動帯の先端を延出、若しくは後退させて吊り具本体を傾斜状態に吊り上げできるようにしたこと特徴とする鋼材の転回装置が提供され、上記課題が解決される。
【0010】
また、本発明によれば、上記可動クランプは、吊り具本体に枢着した回転軸に連結され、上記回転軸にはクランプアームが連結され、上記クランクレバーを回転することによりクランプアーム及び回転軸を介して可動クランプが回動するよう上記クランクレバーとクランプアームを伝達リンクで連結した上記鋼材の転回装置が提案される。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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