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公開番号2023176053
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-13
出願番号2022088122
出願日2022-05-31
発明の名称コンクリートタンク用金型及びコンクリートタンクの製造方法
出願人トヨタ工機株式会社
代理人個人
主分類B28B 7/30 20060101AFI20231206BHJP(セメント,粘土,または石材の加工)
要約【課題】
コンクリートタンクの内部にきれいなまゆ型や球型の空洞を形成することを目的とする。
【解決手段】
コンクリートタンクCT用金型の中子1は、上下方向に延在する軸5と、この軸5の上部及び下部に一端が回動可能に接続されるとともに、円周方向に少なくとも20本設けられる湾曲したメインブレード8と、このメインブレード8により外方に広がり、まゆ型又は球型又は楕円形となるバルーンシート11とを備えたことにより、メインブレード8が広がることにともなってバルーンシート11を均一な曲面に形成しまゆ型又は球型又は楕円形とすることができる。これにより、コンクリートタンクCT製品の内部にきれいな曲面のまゆ型又は球型又は楕円形の空洞を形成することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
上下方向に延在する軸と、
この軸の上部及び下部に一端が回動可能に接続されるとともに、円周方向に複数本設けられる湾曲したメインブレードと、
このメインブレードにより外方に広がり、まゆ型又は球型又は楕円形となるバルーンシートを備えた中子と、
広げたバルーンシートと所定の間隔をあけてまゆ型又は球型又は楕円形にコンクリートを形成する外枠とを備えたことを特徴とするコンクリートタンク用金型。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
上下方向に延在し、螺刻部分が形成された軸と、
この螺刻部分を上下方向に移動可能なトラベリングナットと、
前記軸の上部及び下部に一端が回動可能に接続されるとともに、円周方向に複数本設けられる湾曲したメインブレードと、
このメインブレードの他端付近、及び前記トラベリングナットに回動可能に接続されたステーと、
前記トラベリングナットの移動に伴って外方に広がるメインブレードによりまゆ型又は球型又は楕円形となるバルーンシートとよりなる中子を備えたことを特徴とするコンクリートタンク用金型。
【請求項3】
メインブレードの湾曲に沿って長手方向に延在する所定幅の当板を備えたことを特徴とする請求項1又は2いずれか記載のコンクリートタンク用金型。
【請求項4】
上下方向に延在する軸と、
この軸の上部及び下部に一端が回動可能に接続されるとともに、円周方向に複数本設けられる湾曲したメインブレードと、
このメインブレードにより外方に広がり、まゆ型又は球型又は楕円形となるバルーンシートを備えた中子と、
広げたバルーンシートと所定の間隔をあけてまゆ型又は球型又は楕円形にコンクリートを形成する外枠とを備え、
中子のメインブレードを広げることにより広がったバルーンシートと外枠との間にコンクリートを流し込み、
コンクリートが固まった後、中子のメインブレードを内方に畳んでコンクリート内より引き抜き、次いでバルーンシートを引き出すことを特徴とするコンクリートタンクの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、内部にまゆ型又は球型又は楕円形の空洞を形成するコンクリートタンク用の金型及びこの金型を用いたコンクリートタンクの製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来この種の内部がまゆ型又は球型又は楕円形の空洞を有するコンクリート製品の一例としては、ワインを貯蔵するためのコンクリートタンクがあげられる。これは、ワインがまゆ型の緩やかな曲線によって自然対流が発生して内部を撹拌し、上部と下部の温度差を少なくすることができるためである。
【0003】
更に、材質をコンクリート製とすることにより、コンクリートは木樽と同じような透気性があるためmicrooxygenation(マイクロオキシジャネーション)、即ちワインの発酵終了後の貯蔵段階で、タンクの中のワインに非常に微量な酸素を通すことによって、ワインをまろやかな口当たりのよいものにできるものである。
【0004】
また、コンクリートはステンレスと異なり温度変化が少ないため、外部の気温変化の影響を受けにくいとともに、コンクリートとすることで木樽(例えばオーク樽)のように香りがワインに移ってしまうことを防止でき、ぶどう本来の風味を残しやすいという利点がある。このように、ワインを貯蔵するためには内部が球型やまゆ型のコンクリートタンクが望ましいのであった。
【0005】
しかしながら、製造する場合には、上半分と下半分の半球型や回転放物面型のコンクリート製品を一セット(2つ)作り、ボルトにて接続することにより形成していたため、接続部分から漏れたりする不具合があり問題となっていた。
【0006】
これらの問題に対して、例えば特許文献1には、少なくとも二分割可能な内面が球状をした型枠と、該型枠の球状より小形で流体を充填することによって外面が略球状となる中子とを使用し、内部に流体を充填して球状となした前記中子を前記型枠内に支持部を介して設置した後該型枠と中子間にコンクリートを充填し、該コンクリート硬化後前記型枠を分割して脱型するとともに前記中子を取り出すことを特徴としてなる中空球状コンクリート製品の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開昭62-256604号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、この特許文献1に開示されている中子は、内部に圧力流体、例えば圧縮空気を注入したとき球殻状となる外殻及び当該外殻内に収容されている内殻により構成されており、外殻は塩化ビニール等の保形性が高い材料からなっていることが開示されている。このように中子は塩化ビニールにて形成され、その形状は圧縮空気のみにより保持されているため、中子がいびつな形状に膨らんでしまった場合など、空洞がいびつになってしまう問題があった。
【0009】
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたもので、コンクリートタンクの内部にきれいなまゆ型や球型の空洞を形成することができるコンクリートタンク用の金型及びコンクリートタンクの製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1にかかるコンクリートタンク用金型は、上下方向に延在する軸と、この軸の上部に一端が回動可能に接続されるとともに、円周方向に複数本設けられる湾曲したメインブレードと、このメインブレードにより外方に広がり、まゆ型又は球型又は楕円形となるバルーンシートを備えた中子と、広げたバルーンシートと所定の間隔をあけてまゆ型又は球型又は楕円形にコンクリートを形成する外枠とを備えたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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