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公開番号2023157739
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-26
出願番号2022067828
出願日2022-04-15
発明の名称冷蔵庫
出願人アクア株式会社
代理人個人,個人
主分類F25D 17/08 20060101AFI20231019BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】品質低下を生じさせずに生鮮食品の長期保存が可能な冷蔵庫を提供する。
【解決手段】生鮮食品Gを収納する収納領域20と、収納領域20に収納された生鮮食品Gを冷却する冷却機構と、収納領域20に収納された生鮮食品Gの表面温度を測定する温度センサ40と、温度センサ40の測定温度に基づき、冷却機構を制御する制御部と、を備え、制御部は冷却機構を制御して、はじめに、緩慢冷凍により収納領域20内に収納された生鮮食品Gに含まれる水分を過冷却状態にし、緩慢冷凍により下降していた温度センサ40の測定温度が上昇に転じたとき、生鮮食品Gの冷却を緩慢冷凍から急速冷凍に切り替え、急速冷凍により下降していた温度センサ40の測定温度が通常冷凍温度に達したとき、温度センサ40の測定温度が通常冷凍温度で保たれるようにする冷蔵庫を提供する。
【選択図】図1B
特許請求の範囲【請求項1】
生鮮食品を収納する収納領域と、
前記収納領域に収納された生鮮食品を冷却する冷却機構と、
前記収納領域に収納された生鮮食品の表面温度を測定する温度センサと、
前記温度センサの測定温度に基づき、前記冷却機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は前記冷却機構を制御して、
はじめに、緩慢冷凍により前記生鮮食品に含まれる水分を過冷却状態にし、
前記温度センサの測定温度が上昇に転じたとき、緩慢冷凍から急速冷凍に切り替え、
前記温度センサの測定温度が通常冷凍温度に達したとき、前記温度センサの測定温度が前記通常冷凍温度で保たれるように制御することを特徴とする冷蔵庫。
続きを表示(約 660 文字)【請求項2】
前記収納領域は、冷凍室内に配置された筐体に覆われており、
前記冷却機構は、
蒸発器と、第1ファンと、前記第1ファンの風力で前記蒸発器を通過した気体が開口を介して前記冷凍室内に流入するための冷却流路と、
前記収納領域と前記冷却流路とを連通させる急冷用流路と、
前記急冷用流路の開閉を行う開閉部と、を備え、
前記開閉部により前記急冷用流路が閉のとき、前記筐体の周囲の気体による冷却で前記収納領域内の生鮮食品が緩慢冷凍され、
前記開閉部により前記急冷用流路が開のとき、前記蒸発器を通過した気体が前記急冷用流路を介して前記収納領域内に流入し、前記収納領域内の生鮮食品が急速冷凍されることを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
【請求項3】
第2ファンを更に備え、
前記開閉部により前記急冷用流路が開のとき、前記第1ファンの風力に加えて、前記急冷用流路内に配置された前記第2ファンの風力により、前記蒸発器を通過した気体が前記収納領域内に流入することを特徴とする請求項2に記載の冷蔵庫。
【請求項4】
緩慢冷凍による前記温度センサの測定温度の降下量は0.01℃/min以下であることを特徴とする請求項1から3の何れか1項に記載の冷蔵庫。
【請求項5】
急速冷凍において、前記温度センサの測定温度は-5℃以上-1℃以下の範囲内にある時間が30分以内であることを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の冷蔵庫。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、生鮮食品の収納領域を備えた冷蔵庫に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
生鮮食品、例えば野菜を冷凍するとき、野菜に含まれる水分が凍結することにより体積が膨張し、野菜の細胞にダメ-ジを与え、細胞膜を損傷させることが知られている。このため、解凍時に、ドリップとして栄養素が溶けた水分とともに流出し、野菜の冷凍による品質低下が生じる。
【0003】
これに対処するため、野菜に含まれる水分を過冷却状態になるように、過冷却温度に設定された過冷却保存室を有する冷蔵庫が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
WO2019/234848
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、野菜に含まれる水分を過冷却状態のまま保ち続けることはできず、過冷却が解除されて氷の結晶が生じる。特許文献1に記載の冷蔵庫では、過冷却が解除された後も同じ温度設定が維持されるので、生成された氷の結晶が互いに結合して大きな氷の結晶となる。よって、大きくなった氷が野菜の細胞にダメ-ジを与え、細胞膜を損傷させるため、冷凍による野菜の品質低下の問題が生じる。
【0006】
従って、本発明の目的は、前述の課題を解決するものであり、品質低下を生じさせずに生鮮食品の長期保存が可能な冷蔵庫を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の冷蔵庫は、
生鮮食品を収納する収納領域と、
前記収納領域に収納された生鮮食品を冷却する冷却機構と、
前記収納領域に収納された生鮮食品の表面温度を測定する温度センサと、
前記温度センサの測定温度に基づき、前記冷却機構を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は前記冷却機構を制御して、
はじめに、緩慢冷凍により前記生鮮食品に含まれる水分を過冷却状態にし、
前記温度センサの測定温度が上昇に転じたとき、緩慢冷凍から急速冷凍に切り替え、
前記温度センサの測定温度が通常冷凍温度に達したとき、前記温度センサの測定温度が前記通常冷凍温度で保たれるように制御することを特徴とする。
【0008】
本発明では、緩慢冷凍により生鮮食品に含まれる水分を過冷却状態にし、温度センサで生鮮食品の表面温度を測定することにより、過冷却状態が解除されて表面温度が上昇するタイミングを的確に把握することができる。過冷却状態が解除されたときに小さな氷の結晶が生じるが、すぐに急速冷凍に切り替えることにより、生成した氷の結晶が互いに結合してより大きな結晶になるのを防ぐことができる。そして、生鮮食品の温度を通常冷凍温度で保つことにより、氷の結晶が小さい状態のまま、生鮮食品を長期間保存することができる。
【0009】
これにより、本発明の冷蔵庫では、品質低下を生じさせずに生鮮食品を長期保存することができる。
【0010】
また、本発明の冷蔵庫では、
前記収納領域は冷凍室内に配置された筐体に覆われており、
前記冷却機構は、
蒸発器と、第1ファンと、前記第1ファンの風力で前記蒸発器を通過した気体が開口を介して前記冷凍室内に流入するための冷却流路と、
前記収納領域と前記冷却流路とを連通させる急冷用流路と、
前記急冷用流路の開閉を行う開閉部と、
を備え、
前記開閉部により前記急冷用流路が閉のとき、前記筐体の周囲の気体による冷却で前記収納領域内の生鮮食品が緩慢冷凍され、
前記開閉部により前記急冷用流路が開のとき、前記蒸発器を通過した気体が前記急冷用流路を介して前記収納領域内に流入し、前記収納領域内の生鮮食品が急速冷凍されることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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