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公開番号2024054946
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161427
出願日2022-10-06
発明の名称製氷機
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F25C 1/04 20180101AFI20240411BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】製氷室を上下に多段状に配置した製氷機において、待機モード中に製氷室内を冷却する保冷運転を実行したときに、貯氷室内で複数の氷が互いに接着した状態で凍結する、所謂アーチングが生じないようにする。
【解決手段】製氷機10は、製氷機構部20と製氷室14を上下に多段状にで配置したものであり、貯氷検知器43により貯氷室16内に氷が満たされたことを検知して製氷運転を実行しないように待機する待機モード中に、最上段以外の2段目の製氷機構部20Bの冷凍装置30Bを作動させず、最上段と3段目の製氷機構部20A,20Cの冷凍装置30A,30Cにより製氷部21A,21Cを冷却することで、最上段の製氷室14A内と3段目の製氷室14Cを冷却しつつこれよりも下側の製氷室14B内及び貯氷室16内を冷却する保冷運転を実行可能とした。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部を有して上下に多段状に配置される複数の製氷機構部と、
前記複数の製氷機構部の少なくとも各製氷部を収容するために上下に多段状に配置される複数の製氷室と、
最下段の製氷室の下側に配置されて各製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、
前記貯氷室内の氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備え、
各々の製氷機構部は、前記製氷部に加え、圧縮機により循環供給される冷媒によって前記製氷部を冷却する冷凍装置と、前記製氷部に製氷水を送出する送水手段とを有し、
前記貯氷検知器により前記貯氷室内に氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして各冷凍装置により冷却した各製氷部で各送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造し、
前記貯氷検知器により前記貯氷室内に氷が満たされたことを検知したときには、待機モードとして前記製氷運転を実行しないように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機する製氷機であって、
前記待機モード中に、最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置を作動させず、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としたことを特徴とする製氷機。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部を有して上下に多段状に配置される複数の製氷機構部と、
前記複数の製氷機構部の少なくとも各製氷部を収容するために上下に多段状に配置される複数の製氷室と、
最下段の製氷室の下側に配置されて各製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、
前記貯氷室内の氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備え、
各々の製氷機構部は、前記製氷部に加え、圧縮機により循環供給される冷媒によって前記製氷部を冷却する冷凍装置と、前記製氷部に製氷水を送出する送水手段とを有し、
前記貯氷検知器により前記貯氷室内に氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして各冷凍装置により冷却した各製氷部で各送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造し、
前記貯氷検知器により前記貯氷室内に氷が満たされたことを検知したときには、待機モードとして前記製氷運転を実行しないように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機する製氷機であって、
前記待機モード中に、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としており、
前記保冷運転は、最上段以外で作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択可能とすることによって冷却能力を調節可能としたことを特徴とする製氷機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製氷室に設けた製氷部を上下に多段状に配置するようにして氷を製造する製氷機に関し、最下段の製氷室の下側に配置される貯氷室に氷が満たされたときに各製氷部で氷の製造を待機するようにした製氷機に関する。
続きを表示(約 4,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、製氷室内に設けた製氷部で氷を製造する製氷機の発明が開示されている。この製氷機は、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、圧縮機により循環供給される冷媒によって製氷部を冷却する冷凍装置と、製氷部に製氷水を送出する送水手段と、製氷部が配設される製氷室と、製氷室の下側に配置されて製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、貯氷室内にて氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備えている。
【0003】
この製氷機においては、冷凍装置により冷却された製氷部で送水手段により製氷水を送出して凍結させることにより氷を製造する製氷運転と、冷凍装置から製氷部にホットガスを送出することによって製氷部から氷を離脱させる除氷運転とを交互に実行することにより、貯氷室内に貯える氷を製造している。貯氷検知器により氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして製氷部により製氷運転と除氷運転とを交互に実行するように制御して貯氷室内に貯える氷を製造し、貯氷検知器により氷が満たされたことを検知したときには、貯氷モード(待機モード)として製氷運転と除氷運転とを実行しないように制御して貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機している。
【0004】
この製氷機においては、貯氷モードであるときに、貯氷室内の温度の上昇を抑制するための保冷運転を実行するように制御しており、保冷運転は冷凍装置により製氷部を冷却することによって製氷室内を介して貯氷室内を冷却するようにしている。この製氷機は、貯氷室または製氷部の温度を検出する温度センサを備えており、保冷運転ではこの温度センサの検出温度が上限温度となると冷凍装置を作動させ、温度センサの検出温度が下限温度となると冷凍装置の作動を停止させるように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-032062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の製氷機においては、保冷運転は冷凍装置により製氷部を冷却することによって製氷室内を介して貯氷室内を冷却するようにしており、製氷室内も保冷運転により冷却されて清潔に保たれることになる。特許文献1の製氷機は、貯氷室の上側に製氷部を配設した製氷室を1段で配置したものであり、製氷能力を高くするために、貯氷室の上側に製氷部を配設した製氷室を上下に複数段で配置した製氷機もある。貯氷室の上側に製氷部を配設した製氷室を上下に複数段で配置した製氷機を、特許文献1の製氷機と同様に全ての製氷室で保冷運転を実行すると、各製氷室内の製氷部が冷凍装置により冷却され、各製氷室内が十分に冷却されるものの、貯氷室内には全ての製氷室の冷気が流入することになり、貯氷室内が過剰に冷却され、貯氷室内にて複数の氷が互いに接着した状態で凍結する、所謂アーチングが生じるおそれがある。また、全ての製氷室で保冷運転を実行すると、各製氷室が短時間で冷却され、各製氷室を冷却する冷凍装置の圧縮機が短時間で発停(作動と作動停止)を繰り返し、圧縮機が短時間で発停することに起因して不具合が生じるおそれがある。本発明は、製氷部が配設された製氷室を上下に多段状に配置した製氷機において、貯氷室内に氷が満たされたことを検知したことにより製氷運転を実行せずに待機する待機モード中に、冷凍装置を作動させることで冷却される製氷部により製氷室内を冷却する保冷運転を実行したときに、貯氷室内で複数の氷が互いに接着した状態で凍結する、所謂アーチングが生じないようにするとともに、圧縮機が短時間で発停(作動と作動停止)を繰り返すことに起因して不具合が生じないようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は上記課題を解決するため、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部を有して上下に多段状に配置される複数の製氷機構部と、複数の製氷機構部の少なくとも各製氷部を収容するために上下に多段状に配置される複数の製氷室と、最下段の製氷室の下側に配置されて各製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、貯氷室内の氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備え、各々の製氷機構部は、製氷部に加え、圧縮機により循環供給される冷媒によって製氷部を冷却する冷凍装置と、製氷部に製氷水を送出する送水手段とを有し、貯氷検知器により貯氷室内に氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして各冷凍装置により冷却した各製氷部で各送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して貯氷室内に貯える氷を製造し、貯氷検知器により貯氷室内に氷が満たされたことを検知したときには、待機モードとして製氷運転を実行しないように制御して貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機する製氷機であって、待機モード中に、最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置を作動させず、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としたことを特徴とする製氷機を提供するものである。
【0008】
上記のように構成した製氷機においては、待機モード中に、最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置を作動させず、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としている。待機モード中に製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転においては、温度の高くなりやすい最上段の製氷室内は最上段の製氷機構部の冷凍装置により冷却される製氷部により確実に冷却され、最上段以外の製氷室は最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置が作動していなくても、最上段の製氷室から冷気が流れ落ちることで冷却され、全ての製氷室は冷却された状態で清潔に保たれるようになる。また、最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置を作動させていないので、貯氷室内は過剰に冷却されにくくなり、貯氷室内で複数の氷が互いに接着した状態で凍結する、所謂アーチングが生じないようにすることができるようになる。さらに、最上段以外の少なくとも一部の製氷機構部の冷凍装置を作動させていないので、各製氷室が短時間で冷却されないので、各製氷機構部の圧縮機が短時間で発停することに起因して不具合が生じるのを防ぐことができる。
【0009】
本発明は上記課題を解決するため、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部を有して上下に多段状に配置される複数の製氷機構部と、複数の製氷機構部の少なくとも各製氷部を収容するために上下に多段状に配置される複数の製氷室と、最下段の製氷室の下側に配置されて各製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、貯氷室内の氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備え、各々の製氷機構部は、製氷部に加え、圧縮機により循環供給される冷媒によって製氷部を冷却する冷凍装置と、製氷部に製氷水を送出する送水手段とを有し、貯氷検知器により貯氷室内に氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして各冷凍装置により冷却した各製氷部で各送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して貯氷室内に貯える氷を製造し、貯氷検知器により貯氷室内に氷が満たされたことを検知したときには、待機モードとして製氷運転を実行しないように制御して貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機する製氷機であって、待機モード中に、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としており、保冷運転は、最上段以外で作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択可能とすることによって冷却能力を調節可能としたことを特徴とする製氷機を提供するものである。
【0010】
上記のように構成した製氷機においては、待機モード中に、少なくとも最上段の製氷機構部の冷凍装置により製氷部を冷却することで、最上段の製氷室内を冷却しつつこれよりも下側の製氷室内及び貯氷室内を冷却する保冷運転を実行可能としており、保冷運転は、最上段以外で作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択可能とすることによって冷却能力を調節可能にしている。待機モード中に製氷室内及び貯氷室を冷却する保冷運転においては、温度の高くなりやすい最上段の製氷室内は最上段の製氷機構部の冷凍装置により冷却される製氷部により確実に冷却され、最上段以外の製氷室は作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択することで冷却能力が調節された状態で冷却されるので、全ての製氷室を清潔に保つように冷却することができる。また、最上段以外で作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択することで冷却能力を調節可能としているので、貯氷室内は過剰に冷却されにくくなり、貯氷室内で複数の氷が互いに接着した状態で凍結する、所謂アーチングが生じないようにすることができるようになる。さらに、最上段以外で作動させる製氷機構部の冷凍装置を選択することで冷却能力を調節可能としているので、各製氷室が短時間で冷却されないので、各製氷機構部の圧縮機が短時間で発停することに起因して不具合が生じるのを防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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