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公開番号2024054947
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-04-18
出願番号2022161428
出願日2022-10-06
発明の名称製氷機
出願人ホシザキ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F25C 1/04 20180101AFI20240411BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】送水手段により製氷部に製氷水を送出しないようにして低負荷の製氷部を冷凍装置により冷却するときに生じる不具合を低減させる。
【解決手段】製氷機10は、冷凍装置30により冷却した製氷部21で送水手段22により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して貯氷室16内に貯える氷を製造するものであり、送水手段22により製氷水を送出しないようにして低負荷の状態の製氷部21を冷凍装置30により冷却する保冷運転や霜洗浄運転のような低負荷冷却運転を実行可能としており、低負荷冷却運転を実行したときに冷凍装置30を製氷運転で作動させるときよりも冷却能力を低下させて作動させるように制御した。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、
圧縮機により循環供給される冷媒によって前記製氷部を冷却する冷凍装置と、
前記製氷部に製氷水を送出する送水手段と、
前記製氷部で製造された氷を貯える貯氷室とを備え、
前記冷凍装置により冷却した前記製氷部で前記送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造する製氷機であって、
前記送水手段により製氷水を送出しないようにして低負荷の状態の前記製氷部を前記冷凍装置により冷却する低負荷冷却運転を実行可能としており、前記低負荷冷却運転を実行したときに前記冷凍装置を前記製氷運転で作動させるときよりも冷却能力を低下させて作動させるように制御したことを特徴とする製氷機。
続きを表示(約 900 文字)【請求項2】
請求項1に記載の製氷機において、
前記冷凍装置は、前記圧縮機から循環供給される圧縮冷媒を冷却する凝縮器ファンを備えた凝縮器により凝縮させて液化させるようにし、液化させた冷媒を前記製氷部に設けた蒸発器により蒸発させることで前記製氷部を冷却するようにしたものであり、
前記低負荷冷却運転を実行したときには前記凝縮器の凝縮器ファンを前記製氷運転で作動させるときよりも低出力で作動させるように制御することで前記冷凍装置の冷却能力を低下させたことを特徴とする製氷機。
【請求項3】
製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、
圧縮機により循環供給される冷媒によって前記製氷部を冷却する冷凍装置と、
前記製氷部に製氷水を送出する送水手段と、
前記製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、
前記製氷部の温度を検出する製氷部温度センサとを備え、
前記冷凍装置により冷却した前記製氷部で前記送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷運転を実行するように制御して前記貯氷室内に貯える氷を製造する製氷機であって、
前記送水手段により製氷水を送出しないようにして低負荷の状態の前記製氷部を前記冷凍装置により冷却する低負荷冷却運転を実行可能としていて、
前記低負荷冷却運転を実行開始させてから所定の低負荷冷却運転時間で前記冷凍装置を作動させるように制御するものであり、
前記製氷部温度センサの検出温度が前記製氷部温度センサを保護するために設定された保護温度よりも高く設定した下限温度以下を検出したときに前記低負荷冷却運転時間前であっても前記冷凍装置の圧縮機の作動を停止させるように制御したことを特徴とする製氷機。
【請求項4】
請求項3に記載の製氷機において、
前記圧縮機にて設定されている最低運転時間経過前に前記製氷部温度センサが前記下限温度以下を検出したときに、前記最低運転時間経過後に前記冷凍装置の圧縮機の作動を停止させるように制御したことを特徴とする製氷機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、製氷部で氷を製造する製氷機に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、製氷室内に設けた製氷部で氷を製造する製氷機の発明が開示されている。この製氷機は、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、圧縮機により循環供給される冷媒によって製氷部を冷却する冷凍装置と、製氷部に製氷水を送出する送水手段と、製氷部が配設される製氷室と、製氷室の下側に配置されて製氷部で製造された氷を貯える貯氷室と、貯氷室内にて氷が満たされたことを検知する貯氷検知器とを備えている。
【0003】
この製氷機においては、冷凍装置により冷却された製氷部で送水手段により製氷水を送出して凍結させることにより氷を製造する製氷運転と、冷凍装置から製氷部にホットガスを送出することによって製氷部から氷を離脱させる除氷運転とを交互に実行することにより、貯氷室内に貯える氷を製造している。貯氷検知器により氷が満たされたことを検知していないときには、製氷モードとして製氷部により製氷運転と除氷運転とを交互に実行するように制御して貯氷室内に貯える氷を製造し、貯氷検知器により氷が満たされたことを検知したときには、貯氷モード(待機モード)として製氷運転と除氷運転とを実行しないように制御して貯氷室内に貯える氷を製造せずに待機している。
【0004】
この製氷機においては、貯氷モードであるときに、貯氷室内の温度の上昇を抑制するための保冷運転を実行するように制御しており、保冷運転は冷凍装置により製氷部を冷却することによって製氷室内を介して貯氷室内を冷却するようにしている。この製氷機は、貯氷室または製氷部の温度を検出する温度センサを備えており、保冷運転ではこの温度センサの検出温度が上限温度となると冷凍装置を作動させ、温度センサの検出温度が下限温度となると冷凍装置の作動を停止させるように制御されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2012-032062号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の製氷機は、貯氷モード(待機モード)中に貯氷室内を保冷運転によって冷却しているが、製氷機の冷凍装置は製氷部に送出される製氷水を氷となるように冷却可能としたものであるので、製氷水が送出されていない状態の製氷部を冷却するときの冷凍装置の負荷が低く(小さく)、冷凍装置は貯氷室内を冷却するのに長い時間を要しない。さらに、外気温が低い場合に貯氷室内を冷却しようとすると、貯氷室内を冷却するのための冷却時間が短くなり、冷凍装置を構成する圧縮機を短時間で作動停止させることになり、圧縮機は短時間で作動停止させることに起因した不具合が生じるおそれがある。
【0007】
この種の製氷機においては、温度センサにサーミスタが用いられることがあり、サーミスタよりなる温度センサは温度によって変化する抵抗値に基づいて温度を検出している。極めて温度の低い状態で検出されるサーミスタの抵抗値はサーミスタの断線を検知するときに設定した閾値と同じ程度に低くなる。圧縮機が一定の運転時間内に作動停止されることがないように、上記の保冷運転を温度センサの検出温度に基づかずに一定の運転時間で実行したときには、製氷部がサーミスタよりなる温度センサで断線と検知される温度まで冷却され、サーミスタよりなる温度センサで断線が生じたと誤検知がされるおそれがある。本発明は、送水手段により製氷部に製氷水を送出しないようにして低負荷の状態で冷凍装置により製氷部を冷却するときに生じる不具合を低減させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は上記課題を解決するため、製氷水を凍結させて氷を製造する製氷部と、圧縮機により循環供給される冷媒によって製氷部を冷却する冷凍装置と、製氷部に製氷水を送出する送水手段と、製氷部で製造された氷を貯える貯氷室とを備え、冷凍装置により冷却した製氷部で送水手段により送出される製氷水を凍結させて氷を製造する製氷機であって、送水手段により製氷水を送出しないようにして低負荷の状態の製氷部を冷凍装置により冷却する低負荷冷却運転を実行可能としており、低負荷冷却運転を実行したときに冷凍装置を製氷運転で作動させるときよりも冷却能力を低下させて作動させるように制御したことを特徴とする製氷機を提供するものである。
【0009】
上記のように構成した製氷機においては、送水手段により製氷水を送出しないようにして低負荷の状態の製氷部を冷凍装置により冷却する低負荷冷却運転を実行可能としており、低負荷冷却運転を実行したときに冷凍装置を製氷運転で作動させるときよりも冷却能力を低下させて作動させるように制御している。低負荷冷却運転を実行すると、冷凍装置により製氷部を冷却する負荷が製氷運転を実行したときよりも低いので、製氷部は短時間で十分に冷却されるようになる。冷凍装置の圧縮機を短時間で停止させなければ、製氷部が過剰に冷却されるおそれがあるが、低負荷冷却運転を実行したときに冷凍装置を製氷運転で作動させるときよりも冷却能力を低下させて作動させるように制御したので、製氷部は短時間で過剰に冷却されないようになり、冷凍装置の圧縮機は短時間で作動停止されないようになる。これにより、低負荷の状態で冷凍装置により製氷部を冷却したときに生じる不具合として、圧縮機が短時間で作動停止することに起因した不具合が生じにくくなる。
【0010】
上記のように構成した製氷機においては、冷凍装置は、圧縮機から循環供給される圧縮冷媒を冷却する凝縮器ファンを備えた凝縮器により凝縮させて液化させるようにし、液化させた冷媒を製氷部に設けた蒸発器により蒸発させることで製氷部を冷却するようにしたものであり、低負荷冷却運転を実行したときには凝縮器の凝縮器ファンを製氷運転で作動させるときよりも低出力で作動させるように制御することで冷凍装置の冷却能力を低下させるようにしてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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