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公開番号2023176516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-12-13
出願番号2022088839
出願日2022-05-31
発明の名称空気調和機
出願人シャープ株式会社
代理人個人
主分類F25B 1/00 20060101AFI20231206BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】圧縮機の回転数を変動させることなく冷凍機油の温度を高く保つことが可能な空気調和機を提供する。
【解決手段】空気調和機は圧縮機と、室外熱交換器と、膨張弁と、室内熱交換器と、制御部とを備える。圧縮機は冷凍機油を含む冷媒を圧縮して吐出する。室外熱交換器は冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う。膨張弁は冷媒を膨張させる。室内熱交換器は冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う。制御部は圧縮機、室外熱交換器、膨張弁、及び室内熱交換器の動作を制御する。圧縮機内の冷凍機油の温度が予め定められた第1の基準温度以下になると判定された場合に、制御部は、膨張弁の開度を絞る第1の保護運転制御を実行する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
冷凍機油を含む冷媒を圧縮して吐出する圧縮機と、
前記冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う室外熱交換器と、
前記冷媒を膨張させる膨張弁と、
前記冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う室内熱交換器と、
前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張弁、及び前記室内熱交換器の動作を制御する制御部と
を備え、
前記制御部は、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が予め定められた第1の基準温度以下になると判定された場合に、前記膨張弁の開度を絞る第1の保護運転制御を実行する、空気調和機。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1の保護運転制御を実行してから予め定められた保護運転基準時間が経過した後に、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が予め定められた第2の基準温度以下になると判定された場合には、前記第1の保護運転制御よりもさらに前記膨張弁の開度を絞る第2の保護運転制御を実行する、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項3】
前記室外熱交換器には、前記冷媒と室外の空気との間での熱交換を促進させる室外送風機が設けられており、
前記室内熱交換器には、前記冷媒と室内の空気との間での熱交換を促進させる室内送風機が設けられており、
前記制御部は、前記第1の保護運転制御において、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が上昇するように、前記室外送風機又は前記室内送風機の送風量を増加させる、請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
【請求項4】
前記室外熱交換器には、前記冷媒と室外の空気との間での熱交換を促進させる室外送風機が設けられており、
前記室内熱交換器には、前記冷媒と室内の空気との間での熱交換を促進させる室内送風機が設けられており、
前記制御部は、前記第1の保護運転制御において、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が上昇するように、前記室外送風機又は前記室内送風機の送風量を減少させる、請求項1又は請求項2に記載の空気調和機。
【請求項5】
室内の人間の存在又は不在を検出する人感センサーが設けられており、
前記制御部は、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が前記第1の基準温度以下になると判定され、かつ前記人感センサーが室内の人間の存在を検出した場合に、前記第1の保護運転制御を実行する、請求項1に記載の空気調和機。
【請求項6】
前記圧縮機は、回転数の制御によって能力を変更可能であり、
前記制御部は、前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が前記第1の基準温度以下になると判定され、かつ前記人感センサーが室内の人間の不在を検出した場合には、前記第1の保護運転制御に代えて、前記圧縮機の回転数を増加させる圧縮機増進制御を実行する、請求項5に記載の空気調和機。
【請求項7】
前記室内熱交換器には、前記冷媒と室内の空気との間での熱交換を促進させる室内送風機が設けられており、
前記制御部が前記圧縮機増進制御を実行した後、前記人感センサーが室内の人間の存在を検出した場合には、前記制御部は前記室内送風機による室内への送風の向きを上向きに変更する制御を実行する、請求項6に記載の空気調和機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、空気調和機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された空気調和機は、能力可変型の圧縮機を備える。特許文献1に記載された空気調和機には、空調負荷が低い低負荷時において温度制御を禁止する温度制御禁止期間が設定されている。そして、温度制御禁止期間中に、圧縮機が第1周波数で立ち上げられた後、第1周波数よりも低い第2周波数で圧縮機が運転される保護運転が行われる。特許文献1においては、保護運転により、圧縮機内の冷凍機油の温度を所定温度以上に維持して圧縮機の保護を図ることが考えられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-200470号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載された空気調和機では、内気温度(室内の温度)が目標温度に到達して圧縮機の駆動が停止される温度制御禁止期間中に、圧縮機の立ち上げが行われることになる。すなわち、既に室内の温度が目標温度に到達しているにも関わらず、圧縮機の運転によって室内の温度の変化が生じてしまう。したがって、特許文献1に記載された空気調和機では、室内環境の悪化を招いて空気調和機を利用しているユーザーに不快感を与えてしまうおそれがある。
【0005】
上記の問題点に鑑み、本発明は、圧縮機の回転数を変動させることなく冷凍機油の温度を高く保つことが可能な空気調和機を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る空気調和機は、圧縮機と、室外熱交換器と、膨張弁と、室内熱交換器と、制御部とを備える。前記圧縮機は冷凍機油を含む冷媒を圧縮して吐出する。前記室外熱交換器は前記冷媒と室外の空気との間で熱交換を行う。前記膨張弁は前記冷媒を膨張させる。前記室内熱交換器は前記冷媒と室内の空気との間で熱交換を行う。前記制御部は前記圧縮機、前記室外熱交換器、前記膨張弁、及び前記室内熱交換器の動作を制御する。前記圧縮機内の前記冷凍機油の温度が予め定められた第1の基準温度以下になると判定された場合に、前記制御部は、前記膨張弁の開度を絞る第1の保護運転制御を実行する。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係る空気調和機によれば、膨張弁の開度を絞ることによって、圧縮機の回転数などの運転状態を変動させることなく冷凍機油の温度を高く保つことができる。したがって、室内の温度が大きく変化することがなく、室内環境が快適に保たれた上で、冷凍機油の温度が高く保たれる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の実施形態の一例に係る空気調和機の構成を模式的に示すブロック図である。
冷房運転時の冷凍サイクルを示す図である。
暖房運転時の冷凍サイクルを示す図である。
冷凍機油の温度判定が行われる際の制御部の動作を示すフローチャートである。
保護運転制御の一例を示すフローチャートである。
保護運転制御の別例を示すフローチャートである。
人感センサーが設けられている場合の制御部の動作を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、図1を参照して、本発明の実施形態の一例に係る空気調和機10の構成について説明する。図1は、空気調和機10の構成を模式的に示すブロック図である。図1に示されているように、空気調和機10は、リモコン14と、室内機20と、室外機30と、制御部40とを有する。
(【0011】以降は省略されています)

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