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公開番号2023144870
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-10-11
出願番号2022052050
出願日2022-03-28
発明の名称紙製トレー
出願人凸版印刷株式会社
代理人
主分類B65D 5/56 20060101AFI20231003BHJP(運搬;包装;貯蔵;薄板状または線条材料の取扱い)
要約【課題】紙製トレーにおいて、組み立てた状態でスタックが可能であって、強度に優れ、かつ紙製トレーの外観においてブランクの突合せ部分、及び隣り合う面の間での色調等の外観の差異がなく、美粧性に優れる紙製トレーの提供。
【解決手段】容器として用いることのできる紙製トレーであって、紙製トレーはコート紙を主材料としてなるトレー本体と、プラスチックフィルムを基材としてなるトレー内側のライナーとから構成され、トレー本体を上方から見た状態で可視となる、4枚の側面パネル、及び矩形の底面の5面は、すべてコート紙のコート面又は非コート面で統一されて構成され、かつトレー本体を下方から見た状態で可視となる、4枚の側面パネル、及び矩形の底面の5面もまた、すべてコート紙のコート面又は非コート面で統一されて構成されていることを特徴とする、紙製トレー。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
容器として用いることのできる、紙製トレーであって、
紙製トレーはコート紙を主材料としてなるトレー本体と、プラスチックフィルムを基材としてなるトレー内側のライナーとから構成され、
コート紙は、コート層を片面又は両面に有して、着色層又は印刷層は、コート層の上に設けられており、
トレー本体は、枠形状のフランジ、側面パネル、矩形の底面から形成されており、
トレー内側のライナーは、組み立てられたトレー本体の内側の面に沿って成形されて積層されており、
トレー内側のライナーはその周縁部で、枠形状のフランジの表側の面全体に接着しており、フランジ以外の部分では、トレーの内側の面の一部分で接着して、紙製トレーが形成されており、
組み立てられたトレー本体を上方から見たとき、
枠形状のフランジは、途切れなく連続して、トレー本体の上部周縁を形成しており、
枠形状のフランジの内側のエッジに連続して4枚の側面パネルと、さらに矩形の底面が可視であり、
4枚の側面パネルは、枠形状のフランジの上辺からトレー内側に向けて連続するトップパネル、枠形状のフランジの下辺からトレー内側に向けて連続するエンドパネル、枠形状のフランジの左辺からトレー内側に向けて連続する左パネル、枠形状のフランジの右辺からトレー内側に向けて連続する右パネルの4枚であって、
4枚の側面パネルは、フランジの裏面から連続するか、あるいはフランジの裏面と接着されて接続しており、
これらの4枚の側面パネルに囲まれて、矩形の底面が設けてあり、
矩形の底面は、枠形状のフランジの内側のエッジよりさらに内側に形成されており、
矩形の底面は4枚の側面パネルの、1又は複数から連接されたもので形成され、
トレー本体を上方から見た状態で可視となる、4枚の側面パネル、及び矩形の底面の5面は、すべてコート紙のコート面又は非コート面で統一されて構成され、
かつトレー本体を下方から見た状態で可視となる、4枚の側面パネル、及び矩形の底面の5面もまた、すべてコート紙のコート面又は非コート面で統一されて構成されていることを特徴とする、紙製トレー。
続きを表示(約 350 文字)【請求項2】
前記トレー本体のコート紙の坪量は、100g/m

~500g/m

であることを特徴とする、請求項1に記載の紙製トレー。
【請求項3】
前記ライナーは、プラスチックフィルムを基材として、少なくとも蓋部材と接着する層を有するプラスチックフィルム単体又は積層体であって、蓋部材を接着して紙製トレーを覆うことができ、
この時の接着強度は、
フランジとライナーとの接着強度>ライナーと蓋部材との接着強度
であることを特徴とする、請求項1又は請求項2に記載の紙製トレー。
【請求項4】
前記ライナーは、積層体中に、ガスバリア層を含んでなることを特徴とする、請求項1~請求項3のいずれかに記載の紙製トレー。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、紙製トレーに係わるものである。特に紙や板紙を基材としたブランクスを用いて形成され、内側にはプラスチックフィルムからなるライナー材を有して一体に成形された、紙製トレーに関するものである。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
包装容器は、内容物を収納するほか、保護したり、携帯したり、また輸送したりする目的で用いられてきた。その歴史は古く、ガラス瓶や金属、あるいは陶器製のものが包装容器として使われてきた。
【0003】
また包装容器のうち最近の液体容器を例にとれば、1960年代になって、紙への液体の浸透性を低くする技術が進み、1970年代になってさらに浸透性を小さくした紙パックが開発され、アルコール飲料等にも用いられるようになり、スーパーやコンビニエンスストアの商品棚をにぎわしている。
【0004】
紙容器が広範に用いられるようになった背景には、紙容器にはたとえば下記のような特徴、利便性があることがあげられる。
・軽量であり、折りたたみも可能で輸送コストが少ない。
・表面に各種印刷が可能であり、意匠性向上、内容物に関する情報表示が容易である。
・耐衝撃性を有し、持ち運びにも便利である。
・木材もしくは植物由来の素材であり、廃棄に際して減容性、焼却性にも優れ、環境適合型である。
【0005】
一方で、紙容器として、要求品質も内容液や用途に対応して多岐にわたっており、たとえば、下記のような機能が求められている。
・内容物が液体の場合でも、液漏れがしない。
・微生物からの保護、密封性に優れる。
・保存性の向上を目的とした、遮光性、ガスバリア性を有する。
・内容物の外力からの保護を目的とした、剛性や強靭性を有する。
などである。
【0006】
また紙容器は、スーパーマーケットや、コンビニエンスストアなどの小売りの場面で、例えば食品の包装材料として紙トレーなどとしても使用されている。その形態はさまざまであるが、紙を基材としていることから、上記のように価格面などのメリットに加えて、環境適合型の包装材料として、広く使われている。
【0007】
実際に内容物によってさまざまな機能を付加したり、形態が可能であり、紙トレーを例にとればブランクスとして紙基材の表面に熱可塑性樹脂層を設けて、耐水性を付与し、また紙容器の立体の形成に熱可塑性樹脂層のシールを行うこともでき、蓋材をシールしてトレー全体を覆って密封することも行われている。
【0008】
また、紙を基材とするトレーと、プラスチックフィルムからなるライナー材は、容器として使用後に廃棄されるが、その際に分離してリサイクルすることが可能であれば、環境適合型の包装材料としてより望ましい。
【0009】
特許文献1には、紙を主材料としたブランクから、枠形状のフランジ、側面、及び底面からなるトレー形状を組み立て、熱可塑性樹脂からなる内部保護フィルムとの複合体でト
レー形状を形成した紙容器およびその製造方法が示されているが、側面、底面は成り行きで成形されるものであって、また内部保護フィルムは、紙容器に仮止めしているだけの構成であるため、容器としての強度は非常に弱く、実用上の難点とされているものであった。
【0010】
加えて、ブランクを折り返してトレー形状を組み立てる構造であるために、ブランクの表裏が混在してトレーを形成するために、紙の表裏による印刷の出来栄えの違いや、色調の違いが、ブランクが重なり合わされた部分や突き合わされるなどでは際立って、外観を損ねることとなって、改善が求められるところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)

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