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公開番号2023072137
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-24
出願番号2021184488
出願日2021-11-12
発明の名称張線装置
出願人株式会社タカミヤ
代理人個人,個人
主分類B66D 3/02 20060101AFI20230517BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】構造が簡単で製造コストを低く抑えることができるとともに、線状部材を巻き取るときの抵抗が小さい張線装置を提供する。
【解決手段】本体21と、線状部材3の端部が接続された正逆回転自在な回転軸22と、回転軸22の回転を停止させるための回転停止手段23とを有する。回転停止手段23は回転軸22に設けられた係止部材43と、係止部材43が係止することで回転軸22の回転を停止させる被係止部材33とを有する。回転軸22は、本体21に対して線状部材3の緊張方向および弛緩方向に遊動可能である。係止部材43は、線状部材3が緊張しているときに被係止部材33に係止され、かつ線状部材3が弛緩しているときに被係止部材33から係止解除可能となっている。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
支持体に取り付けられる本体と、
架設される線状部材の端部が接続され、前記線状部材の巻き取りおよび繰り出しを行うために前記本体に正逆回転自在に配置された回転軸と、
前記回転軸の回転を停止させるための回転停止手段と、を含んで構成され、
前記回転停止手段が、前記回転軸に設けられた係止部材と、前記本体に設けられ、前記係止部材が係止することで前記回転軸の回転を停止させる被係止部材と、を有している張線装置において、
前記回転軸は、前記本体に対して前記線状部材の緊張方向および弛緩方向に遊動可能であり、
前記係止部材は、前記線状部材が緊張しているときに前記被係止部材に係止され、かつ前記線状部材が弛緩しているときに前記被係止部材から係止解除可能となっていることを特徴とする張線装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
請求項1に記載の張線装置において、
前記本体は、
前記回転軸の両端部が挿通される貫通孔を有する一対の側壁部と、
前記側壁部どうしの間に形成され、前記回転軸に巻き取られた前記線状部材を収容する巻き取り空間とを有し、
前記貫通孔の孔内面と前記回転軸との間に前記回転軸が前記本体に対して遊動可能になる隙間が形成されていることを特徴とする張線装置。
【請求項3】
請求項2に記載の張線装置において、
前記回転軸の一方の端部は、前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部より前記本体の外側に突出する突出部を有し、
前記係止部材は、前記回転軸の前記突出部から前記回転軸の径方向の外側へ突出する複数の爪片を有し、
前記被係止部材は、前記一方の側壁部の外側面に突設されているとともに、前記線状部材が緊張しているときに前記爪片と係合することを特徴とする張線装置。
【請求項4】
請求項3に記載の張線装置において、
前記一対の側壁部に形成された前記貫通孔のうち、少なくとも前記係止部材が設けられている側の前記回転軸の端部が挿通された貫通孔は、円形であることを特徴とする張線装置。
【請求項5】
請求項3に記載の張線装置において、
前記一対の側壁部に形成された前記貫通孔のうち、少なくとも前記係止部材が設けられている側の前記回転軸の端部が挿通された貫通孔は、前記回転軸の前記端部が遊嵌状態で挿通可能な開口幅で前記線状部材の緊張方向および弛緩方向に延びる長円状に形成されていることを特徴とする張線装置。
【請求項6】
請求項3~請求項5の何れか一つに記載の張線装置において、
前記回転軸の他方の端部には、この回転軸を回す工具が着脱自在に係合する係合部が設けられていることを特徴とする張線装置。
【請求項7】
請求項3~請求項6の何れか一つに記載の張線装置において、
前記被係止部材は、前記一方の側壁部の外側面に固着された板部材によって構成されているとともに、前記係止部材を収容可能な窓孔を有し、
前記窓孔の内面には、前記線状部材が緊張したときに前記爪片と係合する被係止部が形成されていることを特徴とする張線装置。
【請求項8】
請求項3~請求項6の何れか一つに記載の張線装置において、
前記被係止部材は、前記一方の側壁部の外側面に突設された突起によって構成され、
前記突起は、前記線状部材が緊張したときに前記爪片と係合する位置に形成されていることを特徴とする張線装置。
【請求項9】
請求項1~請求項8の何れか一つに記載の張線装置において、
前記被係止部材は、前記線状部材が緊張することにより前記係止部材が係止される係止位置と、前記係止状態が解除される非係止位置との間で前記本体に対して移動可能であり、
前記被係止部材を前記係止位置に向けて付勢する弾性付勢部材を備えていることを特徴とする張線装置。
【請求項10】
請求項1~請求項9の何れか一つに記載の張線装置において、
前記本体にクランプが連結され、
前記支持体は支柱であり、
前記支柱を前記クランプが挟持することにより前記本体が前記支柱に取り付けられることを特徴とする張線装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイヤやロープなどの架設される線状部材を引っ張る張線装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の張線装置としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。特許文献1に開示された張線装置は、支柱に取り付けられるクランプと、このクランプに取り付けられた本体部とを備えている。本体部は、クランプに取り付けられたフレームと、このフレームに両端部が回転自在に支持されてワイヤが接続された軸と、この軸の逆回転が規制される状態と自由に回転できる状態とを切り替えるラチェット機構などを備えている。
【0003】
ラチェット機構は、爪式の一方向クラッチによって構成されており、軸の一端部に設けられた、係止部材となっている複数の歯と、これらの歯に係合する爪を有する、被係止部材となっている揺動レバーとを備えている。歯と爪は、軸がワイヤを巻き取る方向に回るときには爪が歯を乗り越えることができるように形成され、軸がワイヤを繰り出すように逆回転するときには互いに係合して軸の逆回転が規制されるように形成されている。以下においては、ワイヤが巻き取られる軸の回転方向を単に巻き取り方向という。揺動レバーは、フレームに揺動自在に支持されており、爪が歯に係合可能な巻取位置と、爪が歯から外れる退避位置との間で揺動する。また、揺動レバーは、フレームとの間に設けられたトーションばねからなる戻りばねによって巻取位置に向けて付勢されている。
【0004】
この張線装置においては、軸の他端部に工具を係合させて軸を巻き取り方向に回すことによってワイヤが軸に巻き取られる。このとき、軸の歯がラチェット機構の爪を押すことにより、揺動レバーが戻りばねのばね力に抗して退避位置に向けて揺動し、爪が歯を乗り越えて軸が回転する。
ワイヤが軸に巻き取られた状態においては、ワイヤが軸を引くことにより、軸に逆転方向へ回す力が作用する。このときは、ラチェット機構の爪が歯に係合するために、軸が回ることはない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
意匠登録第1384389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1に記載されている張線装置は、軸の他に揺動レバーと戻りばねとが必要であるから、部品数が多く構造が複雑で、製造コストが高くなるという問題があった。また、爪が戻りばねのばね力で常に歯に押し付けられているために、ワイヤを巻き取るときに歯で爪を戻りばねのばね力に抗して押し上げなければならず、抵抗が大きいという問題もある。
【0007】
本発明の目的は、構造が簡単で製造コストを低く抑えることができるとともに、線状部材を巻き取るときの抵抗が小さい張線装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この目的を達成するために、本発明に係る張線装置は、支持体に取り付けられる本体と、架設される線状部材の端部が接続され、前記線状部材の巻き取りおよび繰り出しを行うために前記本体に正逆回転自在に配置された回転軸と、前記回転軸の回転を停止させるための回転停止手段と、を含んで構成され、前記回転停止手段が、前記回転軸に設けられた係止部材と、前記本体に設けられ、前記係止部材が係止することで前記回転軸の回転を停止させる被係止部材と、を有している張線装置において、前記回転軸は、前記本体に対して前記線状部材の緊張方向および弛緩方向に遊動可能であり、前記係止部材は、前記線状部材が緊張しているときに前記被係止部材に係止され、かつ前記線状部材が弛緩しているときに前記被係止部材から係止解除可能となっているものである。
【0009】
本発明は、前記張線装置において、前記本体は、前記回転軸の両端部が挿通される貫通孔を有する一対の側壁部と、前記側壁部どうしの間に形成され、前記回転軸に巻き取られた前記線状部材を収容する巻き取り空間とを有し、前記貫通孔の孔内面と前記回転軸との間に前記回転軸が前記本体に対して遊動可能になる隙間が形成されていてもよい。
【0010】
本発明は、前記張線装置において、前記回転軸の一方の端部は、前記一対の側壁部のうちの一方の側壁部より前記本体の外側に突出する突出部を有し、前記係止部材は、前記回転軸の前記突出部から前記回転軸の径方向の外側へ突出する複数の爪片を有し、前記被係止部材は、前記一方の側壁部の外側面に突設されているとともに、前記線状部材が緊張しているときに前記爪片と係合してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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