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公開番号2023069833
公報種別公開特許公報(A)
公開日2023-05-18
出願番号2021181991
出願日2021-11-08
発明の名称直流電磁石
出願人株式会社不二越
代理人個人,個人
主分類H01F 7/16 20060101AFI20230511BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】保管時にスペーサ同士を絡みにくくするとともに、固定鉄心への組み付け作業時にスペーサが径方向に変形することを確実に抑制し、さらに可動鉄心の衝突時でのスペーサの強度を向上させることができる直流電磁石を提供する。
【解決手段】直流電磁石100は、コイル104、可動鉄心106および固定鉄心108を有し、固定鉄心は、可動鉄心側に形成された小径部112と大径部114を有し、可動鉄心は、固定鉄心の凸形状に対応する凹形状を有し、固定鉄心の小径部と大径部との間に設けられた溝128には、円環状の本体132と、本体の内周側から中心に向かって延長された複数の舌片部134とを備える円形状のスペーサ130が嵌合していて、スペーサには、舌片部が等間隔に配置され、舌片部の少なくとも1つが欠落した幅狭部136が形成されていて、舌片部の内径は、固定鉄心の小径部より小さく、幅狭部の内径は、固定鉄心の小径部より大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
コイルと、該コイルの励磁により移動する可動鉄心と、該可動鉄心に対向して配置された固定鉄心とを有する直流電磁石であって、
前記固定鉄心は、前記可動鉄心側に形成された小径部と大径部を有する凸形状を有し、
前記可動鉄心は、前記固定鉄心の凸形状に対応する凹形状を有し、
前記固定鉄心の小径部と大径部との間には、溝が設けられていて、
前記溝には、非磁性材料で形成された円形状のスペーサが嵌合していて、
前記スペーサは、
円環状の本体と、
前記本体の内周側から中心に向かって延長された複数の舌片部とを備え、
前記舌片部が等間隔に配置されているとともに、等間隔に配置された該舌片部の少なくとも1つが欠落した幅狭部が形成されていて、
前記舌片部の内径は、前記固定鉄心の小径部より小さく、
前記幅狭部の内径は、前記固定鉄心の小径部より大きいことを特徴とする直流電磁石。
続きを表示(約 100 文字)【請求項2】
前記舌片部は、
前記円環状の本体の内周側から中心に向かって延びる基部と、
前記基部の先端から円周方向に延びる円弧部とを有することを特徴とする請求項1に記載の直流電磁石。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、コイルの励磁により移動する可動鉄心と、可動鉄心に対向して配置された固定鉄心とを有する直流電磁石に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)【背景技術】
【0002】
一例として直流電磁石は、固定鉄心と、可動鉄心と、可動鉄心を移動させるコイルとを有し、コイルを励磁すると、可動鉄心が吸引されて、可動鉄心に対向して配置された固定鉄心に向かって移動可能となっている(例えば特許文献1)。
【0003】
特許文献1の直流電磁石では、固定鉄心の可動鉄心側に小径部と大径部を有し、小径部と大径部との間には溝が設けられている。また、この溝には、非磁性材料で形成されたC字形状のスペーサの内周側が嵌合している。スペーサは、固定鉄心の小径部側から挿入されて、小径部と大径部の間に設けられた溝に装着される。
【0004】
そして直流電磁石では、コイルが励磁されると、可動鉄心が固定鉄心の溝に装着されたスペーサに向かって移動し、可動鉄心がスペーサに当接することにより、通電時に可動鉄心と固定鉄心が直接吸着することを防止している。
【0005】
ここで、通電時に可動鉄心と固定鉄心が直接吸着すると、通電を切ったときに残留磁束のために可動鉄心が固定鉄心から離れにくくなり、可動鉄心の応答性が低下してしまう。そこで直流電磁石では、通電時に可動鉄心と固定鉄心の間にスペーサを介在させている。
【0006】
特許文献1のスペーサは、その周面の一部を切り欠いたC字形状の本体と、本体に形成され円周方向に沿って等間隔に配置された複数の舌片部とを備える。また、スペーサの内径すなわち舌片部の内径は、固定鉄心の小径部よりも小さくなっている。
【0007】
特許文献1では、可動鉄心と固定鉄心の密着防止のために用いる非磁性スペーサの内径側に、固定鉄心の小径部よりも内径が小さく変形し易い舌片部を設けたので、スペーサを溝に装着させるとき、舌片部が電磁石の軸方向にも変形するため、C字形状の本体が径方向に変形することを抑える、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第5884972号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかし特許文献1のスペーサでは、C字形状の本体が外力で変形しやすく、塑性変形領域に達すると、本体が径方向に変形したまま元に戻らず他の部品と干渉する可能性があった。またスペーサは、本体の周面の一部が切り欠かれているため、保管時に他のスペーサの本体と絡み合ってしまう場合がある。このような場合、固定鉄心の溝にスペーサを装着する際、まず絡み合ったC字形状の本体同士を分離する必要があるため、手間がかかり作業性が損なわれてしまう。
【0010】
また特許文献1では、スペーサの本体部の周面の一部が切り欠かれているため、表面積が小さくなることから、可動鉄心がスペーサに衝突したときの面圧が大きくなってしまう。
(【0011】以降は省略されています)

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