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公開番号2025180380
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-11
出願番号2024087688
出願日2024-05-30
発明の名称時計用部品の加飾方法、時計用部品および時計
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類G04B 19/06 20060101AFI20251204BHJP(時計)
要約【課題】高級感のある意匠を表現することができる時計用部品の加飾方法および時計用部品を提供すること。
【解決手段】二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクにより時計用部品にドットパターンを形成する時計用部品の加飾方法であって、二値化パターンは、インクを吐出してドットを形成するオン情報と、インクを吐出せずにドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定されたデジタルデータであり、同一の位置にドットを形成するオン情報を少なくとも1画素有する第1パターンと第2パターンとを備え、第1パターンに基づいて吐出されるインクにより第1ドットパターンを形成する第1印刷工程と、第2パターンに基づいて吐出されるインクにより第2ドットパターンを形成する第2印刷工程と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクにより時計用部品にドットパターンを形成する時計用部品の加飾方法であって、
前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定されたデジタルデータであり、同一の位置に前記ドットを形成するオン情報を少なくとも1画素有する第1パターンと第2パターンとを備え、
前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより第1ドットパターンを印刷する第1印刷工程と、
前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより第2ドットパターンを印刷する第2印刷工程と、
を有することを特徴とする時計用部品の加飾方法。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクにより時計用部品にドットパターンを形成する時計用部品の加飾方法であって、
前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定され、かつ、互いに異なるデジタルデータである第1パターンおよび第2パターンとを備え、
前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより第1ドットパターンを印刷する第1印刷工程と、
前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより第2ドットパターンを印刷する第2印刷工程と、を有し、
前記第1ドットパターンと前記第2ドットパターンとは、少なくとも1つのドットが互いに重なる位置に形成されている
ことを特徴とする時計用部品の加飾方法。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品の加飾方法において、
前記インクは、金属ナノインクである時計用部品の加飾方法。
【請求項4】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品の加飾方法において、
前記時計用部品は基材を有し、
前記第1印刷工程の前に、
前記基材の表面にメッキ処理または塗装による第1層を積層する第1積層工程を有する時計用部品の加飾方法。
【請求項5】
請求項1または請求項2に記載の時計用部品の加飾方法において、
前記第1ドットパターンおよび前記第2ドットパターンを被覆する透明層を形成する透明層形成工程を有する時計用部品の加飾方法。
【請求項6】
二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクによりドットパターンが表面に形成された時計用部品であって、
前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定されたデジタルデータであり、同一の位置に前記ドットを形成するオン情報を少なくとも1画素有する第1パターンと第2パターンとを備え、
前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第1ドットパターンと、
前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第2ドットパターンと、
を有する時計用部品。
【請求項7】
二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクによりドットパターンが表面を形成された時計用部品であって、
前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定され、かつ、互いに異なるデジタルデータである第1パターンおよび第2パターンとを備え、
前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第1ドットパターンと、
前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第2ドットパターンと、を有し、
前記第1ドットパターンと前記第2ドットパターンとは、少なくとも1つのドットが互いに重なる位置に形成されている時計用部品。
【請求項8】
請求項6または請求項7に記載の時計用部品において、
前記インクは、金属ナノインクである時計用部品。
【請求項9】
請求項6または請求項7に記載の時計用部品において、
基材と、
前記基材の表面にメッキ処理または塗装により形成された第1層と、
前記第1層の表面に印刷された前記第1ドットパターンおよび前記第2ドットパターンと、を有する時計用部品。
【請求項10】
請求項6または請求項7に記載の時計用部品において、
前記第1ドットパターンおよび前記第2ドットパターンを被覆する透明層を有する時計用部品。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計用部品の加飾方法、時計用部品および時計に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、メッキを施した金属板に対して、インクジェット印刷により文字や画像を形成した文字板が開示されている。この特許文献1では、メッキを施した金属板の表面に透明なインク受容層を形成することで、フィルムや刷版の製作を不要として、短時間でかつ低コストでの文字板の多品種少量生産を可能にしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2000-111660号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1では、単にインクジェット印刷にて文字や画像を形成するだけなので、高級感のある意匠を表現することが難しいといった問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の時計用部品の加飾方法は、二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクにより時計用部品にドットパターンを形成する時計用部品の加飾方法であって、前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定されたデジタルデータであり、同一の位置に前記ドットを形成するオン情報を少なくとも1画素有する第1パターンと第2パターンとを備え、前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより第1ドットパターンを印刷する第1印刷工程と、前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより第2ドットパターンを印刷する第2印刷工程と、を有することを特徴とする。
【0006】
本開示の時計用部品の加飾方法は、二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクにより時計用部品にドットパターンを形成する時計用部品の加飾方法であって、前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定され、かつ、互いに異なるデジタルデータである第1パターンおよび第2パターンとを備え、前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより第1ドットパターンを印刷する第1印刷工程と、前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより第2ドットパターンを印刷する第2印刷工程と、を有し、前記第1ドットパターンと前記第2ドットパターンとは、少なくとも1つのドットが互いに重なる位置に形成されていることを特徴とする。
【0007】
本開示の時計用部品は、二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクによりドットパターンが表面に形成された時計用部品であって、前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定されたデジタルデータであり、同一の位置に前記ドットを形成するオン情報を少なくとも1画素有する第1パターンと第2パターンとを備え、前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第1ドットパターンと、前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第2ドットパターンと、を有することを特徴とする。
【0008】
本開示の時計用部品は、二値化パターンに基づいてインクジェットヘッドから吐出されるインクによりドットパターンが表面を形成された時計用部品であって、前記二値化パターンは、前記インクを吐出してドットを形成するオン情報と、前記インクを吐出せずに前記ドットを形成しないオフ情報とが画素毎に設定され、かつ、互いに異なるデジタルデータである第1パターンおよび第2パターンとを備え、前記第1パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第1ドットパターンと、前記第2パターンに基づいて吐出される前記インクにより印刷された第2ドットパターンと、を有し、前記第1ドットパターンと前記第2ドットパターンとは、少なくとも1つのドットが互いに重なる位置に形成されていることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1実施形態に係る時計を示す正面図である。
第1実施形態の文字板の要部を示す断面図である。
第1実施形態の文字板の加飾工程を示す図である。
第1実施形態の二値化パターンの全体図および拡大図である。
第1実施形態の第1印刷工程の実行後の文字板を示す断面図である。
第1実施形態の第2印刷工程の実行後の文字板を示す断面図である。
第1実施形態の第3印刷工程の実行後の文字板を示す断面図である。
第1実施形態の第4印刷工程の実行後の文字板を示す断面図である。
第1実施形態の二値化パターン、第1ドットパターン、第1~4ドットパターンを示す図である。
第2実施形態の二値化パターンの全体図および拡大図である。
第2実施形態の二値化パターン、第1ドットパターン、第1~4ドットパターンを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1実施形態]
以下、本開示の第1実施形態の時計1を図面に基づいて説明する。
図1は、時計1を示す正面図である。本実施形態では、時計1は、ユーザーの手首に装着される腕時計として構成される。
図1に示すように、時計1は、金属製のケース2を備える。そして、ケース2の内部には、円板状の文字板10と、秒針3、分針4、時針5と、りゅうず7と、Aボタン8と、Bボタン9とを備える。なお、文字板10は、本開示の時計用部品の一例である。
(【0011】以降は省略されています)

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