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公開番号2025179456
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-10
出願番号2024086212
出願日2024-05-28
発明の名称時計
出願人セイコーウオッチ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類G04B 19/28 20060101AFI20251203BHJP(時計)
要約【課題】クリック感を発生させながら内転リングを一方向のみに回転させる操作部を備えた時計において、部品の耐久性の向上を図る。
【解決手段】時計は、内転リングと同期回転する第2歯車45を有する回転操作部7と、回転操作部7の動作を規制する回転規制部材8と、を備える。回転規制部材8は、第2歯車45の左回りの回転により移動方向の第1側に移動し、かつ第2歯車45の右回りの回転により移動方向の第2側に移動するように第2歯車45の係合歯46に係合した係合部53と、規制位置にある回転規制部材8の第1側の移動を規制しつつ第2側の移動を許容する規制壁部55と、回転規制部材8が規制位置から第2側に移動した付勢位置にある状態で係合部53を第1側に付勢する付勢部60と、を備える。係合部53は、回転規制部材8が付勢位置にある状態で、右回りに回転する第2歯車45の係合歯46から離脱可能である。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
ケースと、
前記ケースに収容された文字板と、
前記文字板の外周縁に沿うリング状に形成されて周方向に回転可能とされた内転リングと、
前記ケースの外側に配置されたヘッド部、および前記内転リングと同期回転可能に設けられた係合歯車を有する回転操作部と、
前記回転操作部の軸方向に直交する移動方向に沿って移動可能に設けられ、前記回転操作部の動作を規制する回転規制部材と、
を備え、
前記回転規制部材は、
前記係合歯車の第1回転方向の回転により前記移動方向の第1側に移動し、かつ前記係合歯車の第2回転方向の回転により前記移動方向の第2側に移動するように前記係合歯車の歯に係合した係合部と、
規制位置にある前記回転規制部材の前記第1側の移動を規制しつつ前記第2側の移動を許容する規制部と、
前記回転規制部材が前記規制位置から前記第2側に移動した付勢位置にある状態で前記係合部を前記第1側に付勢する付勢部と、
を備え、
前記係合部は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記第2回転方向に回転する前記係合歯車の前記歯から離脱可能である、
時計。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記係合歯車は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記係合部における前記第1側の端部に係合する、
請求項1に記載の時計。
【請求項3】
前記付勢部は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記係合歯車に接触して前記係合歯車を前記第2側に付勢する、
請求項1または請求項2に記載の時計。
【請求項4】
前記規制部は、前記回転操作部に係合することで前記規制位置にある前記回転規制部材の前記第1側の移動を規制する、
請求項1または請求項2に記載の時計。
【請求項5】
前記規制部は、前記係合歯車に係合する、
請求項4に記載の時計。
【請求項6】
前記係合部、前記規制部および前記付勢部は、前記軸方向において互いに同じ位置にある、
請求項5に記載の時計。
【請求項7】
前記付勢部は、前記係合歯車に前記第2回転方向の下流側から係止される係止凸部を備える、
請求項1または請求項2に記載の時計。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、時計に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
文字板の外周縁に沿って回転可能な内転リングを備えた時計が用いられている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1には、腕時計ケースの側部にその外部から内部に貫通して設けられた回転操作可能な操作部材と、腕時計ケース内に位置する操作部材の内端部側に設けられて操作部材と共に一体的に回転する歯車と、腕時計ケース内にその内周面に沿って回転可能に設けられ、且つ操作部材の回転操作に伴う歯車の回転に連動して回転する回転リングと、裏蓋に固定されて歯車の歯部に弾接する板ばね状の弾性片とを備えた時計が開示されている。この時計では、操作部材を回転させると、回転駆動力が回転リングに伝達され、回転リングが回転する。
【0003】
また、特許文献1に記載の時計では、歯車と弾性片とは、操作部材が一方向に回転した際に歯車の歯部によって弾性片が弾性変形して操作部材を回転可能とし、操作部材が他方向に回転された際に弾性片が歯車の歯部を係止して操作部材の回転を阻止するように形成されている。これにより、操作部材を回転させた際に、歯車の歯部が弾性片を順次乗り越えることにより、操作部材にクリック感が付与される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2012-052919号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の時計では、弾性片によって操作部材の逆転を規制しているとともに、弾性片によって操作部材にクリック感を付与しているので、弾性片に大きな負荷がかかり、部品の耐久性に改善の余地がある。
【0006】
そこで本発明は、クリック感を発生させながら内転リングを一方向のみに回転させる操作部を備えた時計において、部品の耐久性の向上を図るものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の態様に係る時計は、ケースと、前記ケースに収容された文字板と、前記文字板の外周縁に沿うリング状に形成されて周方向に回転可能とされた内転リングと、前記ケースの外側に配置されたヘッド部、および前記内転リングと同期回転可能に設けられた係合歯車を有する回転操作部と、前記回転操作部の軸方向に直交する移動方向に沿って移動可能に設けられ、前記回転操作部の動作を規制する回転規制部材と、を備え、前記回転規制部材は、前記係合歯車の第1回転方向の回転により前記移動方向の第1側に移動し、かつ前記係合歯車の第2回転方向の回転により前記移動方向の第2側に移動するように前記係合歯車の歯に係合した係合部と、規制位置にある前記回転規制部材の前記第1側の移動を規制しつつ前記第2側の移動を許容する規制部と、前記回転規制部材が前記規制位置から前記第2側に移動した付勢位置にある状態で前記係合部を前記第1側に付勢する付勢部と、を備え、前記係合部は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記第2回転方向に回転する前記係合歯車の前記歯から離脱可能である。
【0008】
第1の態様によれば、回転操作部に第1回転方向のトルクを入力すると、回転規制部材は規制位置まで第1側に移動する。回転規制部材が規制位置にある状態では、規制部が回転規制部材の第1側の移動を規制するので、回転操作部の第1回転方向の回転も規制される。よって、回転操作部の第1回転方向の回転に対応する内転リングの第1の向きの回転が防止される。
回転規制部材が規制位置にあるとき、回転規制部材の第2側の移動が許容されるので、係合歯車も第2回転方向の回転を許容さる。このため、回転操作部に第2回転方向のトルクが入力されると回転規制部材は規制位置から付勢位置まで第2側に移動する。回転規制部材が付勢位置にあるとき、係合部は付勢部の付勢力により第1側に付勢される。この状態で回転操作部を第2回転方向に回転させると、回転規制部材は、係合歯車の歯と係合部との係合により第2側に移動しようとしつつ、付勢部の付勢力により第1側に戻ろうとする。回転規制部材が付勢位置にある状態で係合部が第2回転方向に回転する係合歯車の歯から離脱可能であるから、回転操作部を第2回転方向に回転させ続けると、回転規制部材が第2側への移動と第1側への移動とを繰り返し、係合歯車の歯に対する係合部の係脱が繰り返される。これにより、係合歯車に係合部が繰り返し衝突して係合歯車に第1回転方向の衝撃が加わるので、回転操作部にクリック感が付与される。
回転操作部は、第2回転方向に回転した際に係合歯車と係合部との係脱が繰り返されることにより、第2回転方向に制限なく回転可能である。したがって、内転リングは、回転操作部に第2回転方向のトルクが入力されると、回転操作部の第2回転方向の回転に対応する第2の向きに回転する。
以上により、クリック感を発生させながら内転リングを第2の向きのみに回転させることができる回転操作部を備えた時計が得られる。そして、回転規制部材において規制部と付勢部とが互いに異なる箇所に設けられるので、回転規制部材における特定の1箇所のみに負荷が集中することを回避できる。よって、部品の耐久性の向上を図ることができる。
【0009】
本発明の第2の態様に係る時計は、上記第1の態様に係る時計において、前記係合歯車は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記係合部における前記第1側の端部に係合していてもよい。
【0010】
本発明の第3の態様に係る時計は、上記第1の態様または第2の態様に係る時計において、前記付勢部は、前記回転規制部材が前記付勢位置にある状態で、前記係合歯車に接触して前記係合歯車を前記第2側に付勢してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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