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公開番号
2025180029
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-11
出願番号
2024087076
出願日
2024-05-29
発明の名称
粉塵抑制方法
出願人
戸田建設株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
E01H
3/00 20060101AFI20251204BHJP(道路,鉄道または橋りょうの建設)
要約
【課題】低コストで優れた粉塵抑制効果を発揮する粉塵抑制方法を提供する。
【解決手段】地面からの粉塵の発生を抑制する粉塵抑制方法であって、炭酸カルシウム及びリン酸水溶液が含まれる混合材料を、ハイドロシーダを用いて地面に散布する。散布された混合材料は、炭酸カルシウムとリン酸の化学反応により、リン酸カルシウム化合物が含まれる層を地面に形成し、優れた粉塵抑制効果を発揮する。また、炭酸カルシウムは、粉砕された貝殻(牡蠣殻など)を利用することで、材料コストを低減できる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
地面からの粉塵の発生を抑制する粉塵抑制方法であって、
炭酸カルシウム及びリン酸水溶液が含まれる混合材料を地面に散布することを特徴とする粉塵抑制方法。
続きを表示(約 220 文字)
【請求項2】
前記炭酸カルシウムは、粉砕された貝殻であることを特徴とする請求項1に記載の粉塵抑制方法。
【請求項3】
前記貝殻は、牡蠣殻であることを特徴とする請求項2に記載の粉塵抑制方法。
【請求項4】
前記混合材料は、さらに砂を含むことを特徴とする請求項1に記載の粉塵抑制方法。
【請求項5】
前記混合材料は、ハイドロシーダを用いて散布されることを特徴とする請求項1に記載の粉塵抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、土木工事現場などに適用される粉塵抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
土地造成工事などの土木工事現場においては、強風や工事車両の走行によって地面から粉塵が発生することがある。この粉塵は、作業員の吸引による健康被害や、近隣住民をはじめとする第三者とのトラブルの原因になる可能性がある。現状の粉塵対策としては、車両走行部への鉄板の敷設、散水車による散水(例えば、特許文献1参照)、防塵ネットの設置(例えば、特許文献2参照)、シート(例えば、ブルーシート)による地面の被覆等が行われている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-154939公報
特開2018-105013公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来の粉塵対策では、ある程度の効果は期待できるものの、根本的な解決にはなっておらず、対策に費やすコストや手間に対して効果が不十分であるという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、上記の如き実情に鑑みこれらの課題を解決することを目的として創作されたものであって、請求項1の発明は、地面からの粉塵の発生を抑制する粉塵抑制方法であって、炭酸カルシウム及びリン酸水溶液が含まれる混合材料を地面に散布することを特徴とする。
また、請求項2の発明は、請求項1に記載の粉塵抑制方法であって、前記炭酸カルシウムは、粉砕された貝殻であることを特徴とする。
また、請求項3の発明は、請求項2に記載の粉塵抑制方法であって、前記貝殻は、牡蠣殻であることを特徴とする。
また、請求項4の発明は、請求項1に記載の粉塵抑制方法であって、前記混合材料は、さらに砂を含むことを特徴とする。
また、請求項5の発明は、請求項1に記載の粉塵抑制方法であって、前記混合材料は、ハイドロシーダを用いて散布されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1の発明によれば、炭酸カルシウムとリン酸の化学反応により、リン酸カルシウム化合物が含まれる層を地面に形成できる。リン酸カルシウム化合物は、硬化する特性を有し、優れた強度を発揮するので、地面からの粉塵の発生を長期に亘って抑制できる。
また、請求項2の発明によれば、炭酸カルシウムは、粉砕された貝殻としたので、廃棄物として扱われる貝殻の利用により、材料コストを低減できる。
また、請求項3の発明によれば、貝殻は、牡蠣殻としたので、牡蠣の養殖場で大量に廃棄される牡蠣殻の利用により、材料コストをさらに低減できる。
また、請求項4の発明によれば、混合材料は、さらに砂を含むので、砂が骨材として機能し、強度特性を高めることができる。
また、請求項5の発明によれば、混合材料は、ハイドロシーダを用いて散布されるので、専用の散布機材が必要ないだけでなく、通常の種子吹付工事と同等の作業で粉塵対策を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る粉塵抑制方法の概要を示す図である。
各実験例の手順を示す図である。
各実験例の水準を示す図である。
各実験例及びブランクにおける粉塵飛散量の経時変化を示す図である。
各実験例(散布10日後)及びブランクの土壌硬度を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
【0009】
図1は、本発明の実施形態に係る粉塵抑制方法の概要を示す図である。
本発明の実施形態に係る粉塵抑制方法は、土地造成工事などの土木工事現場に適用される方法であって、図1に示すように、炭酸カルシウム及びリン酸水溶液が含まれる混合材料を地面に散布することを特徴としている。このような粉塵抑制方法によれば、炭酸カルシウムとリン酸の化学反応により、リン酸カルシウム化合物が含まれる層を地面に形成し、地面からの粉塵の発生を長期に亘って抑制できる。その理由は、リン酸カルシウム化合物が硬化する特性を有し、硬化すると優れた強度を発揮するからである。また、リン酸カルシウム化合物は、骨や歯の成分として自然界に存在ものであるから、環境への負荷も抑制できるという利点がある。
【0010】
炭酸カルシウムは、炭酸カルシウムを主成分とする貝殻を粉砕して使用することが望ましい。このようにすると、廃棄物として扱われる貝殻を利用することで、材料コストを低減できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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