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公開番号2025178415
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2025164089,2024154340
出願日2025-09-30,2024-09-06
発明の名称固体電解質電池用結着剤、スラリー、電極および固体電解質電池
出願人ダイキン工業株式会社
代理人弁理士法人とこしえ特許事務所
主分類H01M 4/62 20060101AFI20251128BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】密着性および靭性に優れる固体電解質層または電極材料層を形成することができる固体電解質電池用結着剤を提供すること。
【解決手段】25℃以下のガラス転移温度を有するセグメントAと、50℃以上の融点を有するセグメントBと、を含むポリマーを含有する固体電解質電池用結着剤を提供する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
２５℃以下のガラス転移温度を有するセグメントＡと、５０℃以上の融点を有するセグメントＢと、を含むポリマーを含有する固体電解質電池用結着剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、固体電解質電池用結着剤、スラリー、電極および固体電解質電池に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、硫化物系固体電解質粒子を含有する固体電池用スラリーに使用される結着剤であって、結着剤は、樹脂末端官能基が
０．０１≦（［－ＣＨ
２
ＯＨ］＋［－ＣＯＯＨ］）／（［－ＣＨ
３
］＋［－ＣＦ
２
Ｈ］＋［－ＣＨ
２
ＯＨ］＋［－ＣＨ
２
Ｉ］＋［－ＯＣ（Ｏ）ＲＨ］＋［－ＣＯＯＨ］≦０．２５
（式中、Ｒは炭素数１～２０のアルキル基を表す。）
を満たす含フッ素エラストマーを含むことを特徴とする結着剤が記載されている。
【０００３】
特許文献２には、硫化物系固体電解質粒子を含有する固体電池用スラリーに使用される結着剤であって、ビニリデンフルオライド単位、並びに、下記一般式（１）で表される構造を有する単量体単位及び下記一般式（２）で表される構造を有する単量体単位からなる群より選択される少なくとも１つの共重合単位（Ａ）を有する重合体を含むことを特徴とする結着剤が記載されている。
一般式（ｂ１）：－（ＣＨ
２
－ＣＦＲｆ
１
）－
一般式（ｂ２）：－（ＣＨＦ－ＣＨＲｆ
２
）－
式中、Ｒｆ
１
、Ｒｆ
２
は、炭素数１～１２の直鎖状または分岐鎖状のフッ素化アルキル基またはフッ素化アルコキシ基であり、炭素数が２以上である場合は、炭素－炭素原子間に酸素原子を含むものであってもよい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
国際公開第２０２１／０１５２３０号
国際公開第２０２１／０１５２２９号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本開示では、密着性および靭性に優れる固体電解質層または電極材料層を形成することができる固体電解質電池用結着剤を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示によれば、２５℃以下のガラス転移温度を有するセグメントＡと、５０℃以上の融点を有するセグメントＢと、を含むポリマーを含有する固体電解質電池用結着剤が提供される。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、密着性および靭性に優れる固体電解質層または電極材料層を形成することができる固体電解質電池用結着剤を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、本開示の具体的な実施形態について詳細に説明するが、本開示は、以下の実施形態に限定されるものではない。
【０００９】
正極材料層、負極材料層、および、正極材料層と負極材料層との間に形成された固体電解質層を備える固体電解質電池が知られている。固体電解質層および電極の電極材料層には曲げ応力がかかるため、固体電解質層および電極材料層を形成するために用いられる結着剤には、柔軟性に優れ、曲げ応力に耐え得る固体電解質層および電極材料層を与えることができる性質が求められる。柔軟性に優れた性能を有する結着剤として、特許文献１では、含フッ素エラストマーを含むことを特徴とする結着剤が提案されている。
【００１０】
特許文献１に記載の結着剤を用いて形成される固体電解質層および電極材料層は、割れを生じさせない程度の十分な柔軟性を有している。一方で、電池の一部の製造方法においては、固体電解質層および電極材料層に、曲げ応力だけでなく、張力も付与される。本発明者らは、このような製造方法に用いる固体電解質層および電極材料層に対して、柔軟性だけではなく、靭性を付与することができると、高い性能を示す電池が製造できることを見出した。
（【００１１】以降は省略されています）

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