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公開番号
2025178034
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024111840
出願日
2024-07-11
発明の名称
磁粉探傷装置
出願人
東亜非破壊検査株式会社
代理人
弁理士法人英和特許事務所
主分類
G01N
27/84 20060101AFI20251128BHJP(測定;試験)
要約
【課題】マグナーの平面部側磁極及び側面部側磁極を、被検体の平面部及び側面部に確実に接触させ、かつ、平面部及び側面部から確実に離脱させることのできるマグナー接離手段を提供すること、及び、磁粉探傷装置の台車を走行させるとき、台車と側面部との距離が一定に保たれるようにすること。
【解決手段】被検体隅部の探傷領域に検査液を散布するオイラーと、送風機と、カメラと、ガイドローラ等を載置するシャーシ部、コントロールパネルと表示装置を固定する支柱部、マグナー支持フレーム及び車輪を有する台車並びに小台車からなる磁粉探傷装置であって、マグナー支持フレームには摺動体移動手段と、摺動体と、長穴を有するコの字状部材が設置され、長穴に2枚のL字状マグナー保持体及びマグナーが吊るされ、摺動体の移動に伴って平面部側磁極及び側面部側磁極が探傷領域の平面部と側面部に対して接離し、また、側面部側磁極が回動して側面部に接触する。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
フレーム及び3つ以上の車輪を有する台車と、マグナー、オイラー及びブラックライトとを備える磁粉探傷装置であって、
前記フレームは、前記台車の進行方向に対して直交し、かつ、前記台車の進行方向を含む水平面に対して斜めに延びるマグナー支持フレームを有しており、
前記マグナーは、
下面部が被検体の平面部に接触する平面部側磁極と、
側面部が前記被検体の側面部に接触する側面部側磁極と、
前記平面部側磁極と前記側面部側磁極との間に磁界を発生させるマグナー本体部と、
前記マグナー本体部を前記マグナー支持フレームに対して摺動可能で前記台車の進行方向と平行な平行線の回りに回動可能に支持するマグナー保持体と、
前記マグナー本体部及び前記マグナー保持体を前記マグナー支持フレームの長手方向に移動させるマグナー移動手段と、
前記マグナー本体部を前記平行線の回りに回動させるマグナー回動手段と、を有している
ことを特徴とする磁粉探傷装置。
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【請求項2】
前記平行線は前記平面部側磁極の下面部と前記平面部との接触点を通る接触点通過平行線であり、
前記マグナー回動手段は、前記平面部側磁極の下面部と前記平面部とが接触した後に、前記マグナー移動手段をさらに移動させることで、前記マグナー本体部及び前記マグナー保持体を前記接触点通過平行線の回りに回動させる機構である
ことを特徴とする請求項1に記載の磁粉探傷装置。
【請求項3】
前記被検体の側面部に接触し、かつ、前記台車の進行方向へ転動可能なガイドローラを、前記台車の前方と後方に夫々1つ以上備えている
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の磁粉探傷装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、鋼板や突合わせ溶接部等の磁性を有する被検体を磁化器によって磁化し、磁化された被検体表面に磁粉を散布し、被検体表面に形成された磁粉模様から被検体に存在する欠陥を検出するための磁粉探傷装置であって、特に平面部(床面等)と側面部(壁面等)との接続部に存在する欠陥を検出するための磁粉探傷装置に関する。
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【背景技術】
【0002】
磁粉探傷の作業は、磁化器が備える電磁石の各磁極を被検体に接触させ、各磁極に通電して被検体を磁化した後、被検体表面に磁粉を含む検査液を散布し、磁粉が散布された箇所にブラックライトを照射し、被検体表面に現れる磁粉模様を検査員が観察することにより行われている。そして、この作業は検査員が磁化器、検査液散布器及びブラックライト等の検査機器を移動しながら作動させ、観察する作業の繰り返しとなるため重労働である。特に、被検体が備蓄タンクの隅部や平面部と側面部との接続部付近である場合には、隅部の溶接部や接続部付近の鋼板に存在する欠陥を検出するために、磁化器の一方の磁極を平面部に接触させ、他方の磁極を側面部に接触させて作業する必要があり、作業能率が悪く検査に時間がかかるという問題があった。
【0003】
このような問題を解決するため、特許文献1(特公昭59-29814号公報)には、垂直面(V)に沿って移動して隅肉溶接部(W)を探傷する磁気探傷装置であって、走行車輪(3)及び(4)を有する台枠(2)の上の垂直面(V)側に案内輪(9)を取り付ける点及び台枠(2)には電磁石(14)を設け、その磁極(17)及び(18)を、それぞれ垂直面(V)及び水平面(H)に一定の間隔をおいて近接させて支持する点が記載されている(特に、第1頁右欄第12~19行、同欄第28~30行、第2頁左欄第7~13行及び第3図を参照)。
また、特許文献2(特開平9-325131号公報)には、磁界発生手段(11)を隅肉溶接部(53)の長手方向に沿って走行させる底面走行手段(13)及び側面走行手段(14)を備える隅肉溶接部探傷用磁化装置(1)であって、アングル形鉄心(21),(22)の水平脚部(21a),(22a)と垂直脚部(21b),(22b)との間に磁界を発生させる点、底面走行手段(13)は、垂直脚部(21b),(22b)に非磁性材料製のレバー(31)が回転自在に取り付けられ、レバー(31)の一端に底板(51)を走行可能な車輪(33)が回転自在に取り付けられている点及び側面走行手段(14)は、水平脚部(21a),(22a)に非磁性材料製のレバー(40)が回転自在に取り付けられ、レバー(40)の一端に側板(52)を走行可能な車輪(42)が回転自在に取り付けられている点が記載されている(特に、段落0011、0015、0017、0020及び図1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特公昭59-29814号公報
特開平9-325131号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載されている磁気探傷装置は、磁極(17)及び(18)を、それぞれ垂直面(V)及び水平面(H)に一定の間隔をおいて近接させて支持しているため、隅肉溶接部(W)の磁化が十分に行われないおそれがある。
これに対して、特許文献2に記載されている隅肉溶接部探傷用磁化装置(1)では、垂直脚部(21b),(22b)と底板(51)の隙間α及び水平脚部(21a),(22a)と側板(52)の隙間βが所定の寸法に保持され、磁界発生手段(11)に磁界が発生したとき各脚部(21b),(22b),(21a),(22a)が底板(51)又は側板(52)に確実に接触するので、隅肉溶接部(53)の磁化は十分に行われる(段落0031~0032を参照)。しかし、そうするために隅肉溶接部探傷用磁化装置(1)の底面走行手段(13)及び側面走行手段(14)は構造が複雑であり、さらに、段落0030及び図9に記載されているように、底板(51)と側板(52)との角度θが設定角度より小さくなっている場合でも欠陥探傷を確実に行えるようにするため、隙間調整手段(38)によって底面走行手段(13)の車輪(33)の高さを変え、垂直脚部(21b),(22b)と底板(51)との隙間が調整できるようになっているので、装置コストが高くなってしまうという問題があった。
【0006】
本発明は、隅肉溶接部や平面部と側面部との接続部の長手方向に沿って走行させ、溶接部や接続部付近の鋼板に存在する欠陥を検出するための磁粉探傷装置において、上記の問題点を解決し、簡易な機構を用いてマグナーの平面部側磁極及び側面部側磁極を、それぞれ被検体の平面部及び側面部に確実に接触させ、かつ、平面部及び側面部から確実に離脱させることのできるマグナー接離手段を提供することを第1の課題としている。
また、磁粉探傷装置の台車を走行させるとき、台車と側面部との距離が一定に保たれるようにすることを第2の課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に係る発明は、フレーム及び3つ以上の車輪を有する台車と、マグナー、オイラー及びブラックライトとを備える磁粉探傷装置であって、
前記フレームは、前記台車の進行方向に対して直交し、かつ、前記台車の進行方向を含む水平面に対して斜めに延びるマグナー支持フレームを有しており、
前記マグナーは、下面部が被検体の平面部に接触する平面部側磁極と、側面部が前記被検体の側面部に接触する側面部側磁極と、前記平面部側磁極と前記側面部側磁極との間に磁界を発生させるマグナー本体部と、前記マグナー本体部を前記マグナー支持フレームに対して摺動可能で前記台車の進行方向と平行な平行線の回りに回動可能に保持するマグナー保持体と、前記マグナー本体部及び前記マグナー保持体を前記マグナー支持フレームの長手方向に移動させるマグナー移動手段と、前記マグナー本体部を前記平行線の回りに回動させるマグナー回動手段と、を有していることを特徴とする。
【0008】
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の磁粉探傷装置において、前記平行線は前記平面部側磁極の下面部と前記平面部との接触点を通る接触点通過平行線であり、
前記マグナー回動手段は、前記平面部側磁極の下面部と前記平面部とが接触した後に、前記マグナー移動手段をさらに移動させることで、前記マグナー本体部及び前記マグナー保持体を前記接触点通過平行線の回りに回動させる機構であることを特徴とする。
【0009】
請求項3に係る発明は、請求項1又は2に記載の磁粉探傷装置において、前記被検体の側面部に接触し、かつ、前記台車の進行方向へ転動可能なガイドローラを、前記台車の前方と後方に夫々1つ以上備えていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
請求項1に係る発明によれば、フレーム及び3つ以上の車輪を有する台車と、マグナー、オイラー及びブラックライトとを備える磁粉探傷装置のフレームが、台車の進行方向に対して直交し、かつ、台車の進行方向を含む水平面に対して斜めに延びるマグナー支持フレームを有しており、マグナーは、下面部が被検体の平面部に接触する平面部側磁極と、側面部が被検体の側面部に接触する側面部側磁極と、平面部側磁極と側面部側磁極との間に磁界を発生させるマグナー本体部と、マグナー保持体と、マグナー移動手段と、マグナー回動手段と、を有するだけなので機構が簡易である。
また、マグナー移動手段は、マグナー本体部及びマグナー保持体をマグナー支持フレームの長手方向に移動させ、マグナー回動手段は、マグナー本体部を台車の進行方向と平行な平行線の回りに回動させることができるので、被検体の平面部と側面部との交わる角度が90度でなくても、マグナー移動手段とマグナー回動手段を制御するだけで、マグナーの平面部側磁極及び側面部側磁極を、それぞれ被検体の平面部及び側面部に確実に接触させ、かつ、平面部及び側面部から確実に離脱させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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