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公開番号2025177955
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024085128
出願日2024-05-24
発明の名称建物の外壁構造
出願人トヨタホーム株式会社
代理人弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類E04F 13/08 20060101AFI20251128BHJP(建築物)
要約【課題】外壁下地板の表面処理する際の作業者の労力を軽減できる建物の外壁構造。
【解決手段】住宅10の外壁部12は、外壁下地14に外壁下地板16がネジ50により締結固定され、外壁下地板16にタイル外壁材18が接着剤60により接着される。この際、互いに隣接する外壁下地板16の間の目地部がシールテープにより閉塞され、ネジ50の頭部50Aが外壁下地板16に埋入されることで形成されたネジ孔52が止水性を有するシール58により閉塞される。これにより、外壁部12は、外壁下地板16のネジ孔52にパテ剤を充填する作業が不要になるので、外壁下地板16の表面処理する際の作業者の労力を軽減できる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
建物の外周部において複数が互いに接するように配置され、各々が複数個所において螺合される締結部材の頭部が埋入され該締結部材の先端部が外壁下地に螺入されることで該外壁下地に締結固定される外壁下地板と、
止水性を有し、前記締結部材の頭部が埋入されることで前記外壁下地板に形成される孔部を閉塞するように前記外壁下地板に貼付されるシール材と、
前記建物の外側において前記外壁下地板に接着された外壁材と、
を含む建物の外壁構造。
続きを表示（約 210 文字）【請求項２】
止水性を有する帯状とされ、隣接する前記外壁下地板の間の目地部に貼付されるシート材を含む請求項１に記載の建物の外壁構造。
【請求項３】
前記外壁下地板には、外壁の仕上りに適用可能なサイディングが用いられている、請求項１に記載の建物の外壁構造。
【請求項４】
前記シール材は、各々前記シート材が所定寸法に切り取られて形成されている、請求項２に記載の建物の外壁構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、住宅等の建物の外壁構造に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１には、目地としての壁面材の合わせ部における目地処理方法が開示されている。この目地処理方法では、壁面材の端面同士の突き合わせた目地部において表面側に開口したハ状又はＶ状の目地溝を形成し、目地溝にジョイントセメント又はパテを充填して平滑にした後、ジョイントセメント又はパテの表面側にテープを接着している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００５－０３６５６２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
一方、住宅等の建物には、タイル張り外壁などがある。タイル張り外壁には、シート状等の基材に複数のタイルが縦横に配列されたタイル又はタイルシートが用いられ、タイル張り外壁では、サイディングや石膏ボード等の外壁板が下地とされ、外壁下地板に接着剤などが用いられてタイル材が貼付けられる。また、外壁下地板は、互いの端面同士が突き当てられた状態で複数が縦横に配列され、各々がビスなどの締結部材が用いられて、下地となるフレームなどに締結固定される。
【０００５】
ところで、隣接する外壁下地板の間の目地部や、外壁下地板をビス止めするためのビス孔は、外壁材と外壁下地板との間に隙間（空間）を生じさせてしまう。タイル張り外壁では、外壁材を外壁下地板に貼り付ける際、外壁材と下地板との間に隙間が生じていると、接着性が低下し外壁材に浮きなどが生じ易くなる。
【０００６】
ここから、外壁材の貼り付けに先立って外壁下地板の表面処理が行われる。外壁下地板の目地における表面処理には、粘着性を有するシートが用いられ、目地を跨いでシールが貼付されて目地埋めされる。この際、目地には、シーリング材が充填される。
【０００７】
また、ネジ孔等に対しては、ネジ孔にシーリング材を充填した後、混合されることで硬化する速乾性二成分形（２液成系）のパテ剤（シーリング剤）をコテ板上で混合しながらコテ（鏝）やヘラを用いて複数のネジ孔について一つずつパテ剤を充填している。
【０００８】
しかしながら、建物の外壁において、外壁下地板は、縦横に複数個所ずつビス止めされる。このため、一棟の外壁下地板の表面処理の際、作業者は、建物の外周に仮設した足場の上で横方向に移動するのみでなく、上下方向にも移動しながらネジ孔ごとにパテ剤の混合及び充填作業を行わなければならない。このような外壁下地板の表面処理は、作業者に多大な労力を強いることになり、外壁下地板の表面処理について改善が望まれている。
【０００９】
本発明は、上記事実を鑑みて成されたものであり、外壁下地板の表面処理する際の作業者の労力を軽減できる建物の外壁構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記目的を達成するために、第１の態様に係る建物の外壁構造は、建物の外周部において複数が互いに接するように配置され、各々が複数個所において螺合される締結部材の頭部が埋入され該締結部材の先端部が外壁下地に螺入されることで該外壁下地に締結固定される外壁下地板と、止水性を有し、前記締結部材の頭部が埋入されることで前記外壁下地板に形成される孔部を閉塞するように前記外壁下地板に貼付されるシール材と、前記建物の外側において前記外壁下地板に接着された外壁材と、を含む。
（【００１１】以降は省略されています）

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