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公開番号
2025170591
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-19
出願番号
2024075298
出願日
2024-05-07
発明の名称
庇
出願人
理研軽金属工業株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
E04F
10/08 20060101AFI20251112BHJP(建築物)
要約
【課題】2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇において、コーナーフレーム材の下面の意匠性を向上して覆うことができ、かつ、寸法調整も容易な化粧材を提供する。
【解決手段】側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体11と、前記2枚の庇本体11の間に配置されて前記2枚の庇本体11を支持するコーナーフレーム材32と、前記コーナーフレーム材32の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材34と、前記コーナーフレーム化粧材34の先端部に取り付けられるコーナー端部化粧材36と、を備え、前記コーナー端部化粧材36は、前記コーナーフレーム化粧材34に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成され、この略V字の端部が、前記2枚の庇本体11が交差することで形成される出隅形状または入隅形状の下方に実質的に重なるように配置されている。
【選択図】図19
特許請求の範囲
【請求項1】
側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体と、
前記2枚の庇本体の間に配置されて前記2枚の庇本体を支持するコーナーフレーム材と、
前記コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、
前記コーナーフレーム化粧材の先端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、
を備え、
前記コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成され、この略V字の端部が、前記2枚の庇本体が交差することで形成される出隅形状または入隅形状の下方に実質的に重なるように配置されている、
庇。
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【請求項2】
前記コーナー端部化粧材は、内部に溜まった水を先端付近から排水可能である、
請求項1に記載の建物用庇。
【請求項3】
前記コーナーフレーム化粧材と前記コーナー端部化粧材とは、側面が重ね合わされてビスで固定されている、
請求項1に記載の建物用庇。
【請求項4】
前記コーナー端部化粧材は、略水平に配置される下板部と、前記下板部から略直角に立設する立設部と、を備え、
前記立設部が前記コーナーフレーム化粧材の下面に当接することで、前記コーナーフレーム化粧材の下面と前記立設部と前記下板部とで段差が形成されている、
請求項1に記載の庇。
【請求項5】
前記庇本体は、庇板と、前記庇板の先端に取り付けられる先端カバーと、を備え、
前記コーナー端部化粧材は、前記庇板と前記先端カバーとの境界の下面を覆っている、
請求項1に記載の建物用庇。
【請求項6】
前記先端カバーの上面に取り付けられる上コーナー端部化粧材を備え、
2本の前記先端カバーが交差する接合箇所は、前記先端カバーを下面側、先端面側、上面側から見たときに露出しないように、前記コーナー端部化粧材と前記上コーナー端部化粧材とで覆われている、
請求項5に記載の庇。
【請求項7】
前記コーナー端部化粧材は、2本の前記先端カバーが交差する接合箇所において、前記先端カバーの下面から先端面を一体的に覆っている、
請求項5または6に記載の庇。
【請求項8】
前記コーナー端部化粧材は、2本の前記先端カバーが交差する接合箇所において、前記先端カバーの上面まで延設されている、
請求項7に記載の庇。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇に関し、特に、下面に取り付けられる化粧材に特徴を有する庇に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、建物の壁面に沿ってコーナー部にまで幅方向に連結した複数の庇板を上記壁面に固定した支持フレーム材に支持させ、上記建物のコーナー部から上記壁面に対して斜めに突設したコーナーフレーム材にコーナー庇板を幅方向に連結して支持させ、壁面に沿う庇板とコーナー庇板とを幅方向に突合せて連結した建物用庇が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-151849号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のようにコーナーフレーム材で庇を支持する構造において、コーナーフレーム材の下面を化粧材で覆い、意匠性を向上したい場合がある。例えば、施工性を良くするために下面側からボルトやナットを締結できるようにした場合に、そのままではボルトやナットが露出してしまうため、下面側を化粧材で覆うことがある。
【0005】
ここで、コーナー部の先端はV字形(出隅形状または入隅形状)となっているため、意匠性を向上するためには、コーナーフレーム材の先端下面に取り付ける化粧材の先端形状もV字形とする必要がある。しかしながら、化粧材の先端形状をV字形とすると、施工現場で化粧材の寸法が合わない場合に調整が困難となる問題がある。すなわち、化粧材の寸法がコーナーフレーム材に対して長すぎると、化粧材を切断した上で化粧材の先端をV字形に加工しなければならず、加工が難しいうえに、細かい調整に失敗するおそれがある。反対に化粧材の寸法がコーナーフレーム材に対して短すぎると、コーナーフレーム材の先端下面を十分に覆うことができず、意匠性が低下するという問題がある。
【0006】
そこで、本発明は、2枚の庇本体で直角なコーナーを形成する庇において、コーナーフレーム材の下面の意匠性を向上して覆うことができ、かつ、寸法調整も容易な化粧材を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するため、本発明は、側部を斜めに突き合わせて直角に接合される2枚の庇本体と、前記2枚の庇本体の間に配置されて前記2枚の庇本体を支持するコーナーフレーム材と、前記コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、前記コーナーフレーム化粧材の先端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、を備え、前記コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成され、この略V字の端部が、前記2枚の庇本体が交差することで形成される出隅形状または入隅形状の下方に実質的に重なるように配置されている。
【発明の効果】
【0008】
本発明は上記の通りであり、コーナーフレーム材の下部に取り付けられるコーナーフレーム化粧材と、コーナーフレーム化粧材の先端部に取り付けられるコーナー端部化粧材と、を備え、コーナー端部化粧材は、前記コーナーフレーム化粧材に取り付けられた側とは反対側の端部が略V字形に形成されている。このため、2つの化粧材でコーナーフレーム材の下面を見た目良く覆うことができる。また、コーナーフレーム材の下部に取り付けられる化粧材が分割されているため、容易に化粧材の寸法調整を行うことができる。また、コーナー端部化粧材の略V字の端部が、2枚の庇本体が交差することで形成される出隅形状または入隅形状の下方に実質的に重なるように配置されているため、庇本体の先端まで化粧材が配置されている。よって、2枚の庇本体が交差する接合箇所が下方から見えないように覆うことができる。
なお、本発明における「実質的に重なるように配置されている」とは、出隅形状または入隅形状の略V字形の形成面と、コーナー端部化粧材の略V字の端部とが、実質的に重なる態様を意味している。このため、両者は必ずしも完全に重なっていなくてもよい。例えば、コーナー端部化粧材の先端に、排水スリット、クリアランス、目地などが設けられていることで、出隅形状または入隅形状の略V字形の形成面と、コーナー端部化粧材の略V字の端部とが、わずかにずれているような態様も含む。具体的には、コーナー端部化粧材の略V字の端部の先端に排水スリットを形成するために、あえてコーナー端部化粧材を短く形成し、出隅形状または入隅形状の先端まで到達しないようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
出隅用の建物用庇を上から見た斜視図である。
出隅用の建物用庇の構成部品を示す図である。
(a)コーナーフレーム材の断面図、(b)壁面フレーム材の断面図である。
図1のA部拡大図である。
出隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)平面図、(c)側面図、(d)X-X線端面図である。
変形例に係る出隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)Y-Y線端面図、(c)分解図である。
入隅用の建物用庇を上から見た斜視図である。
入隅用の建物用庇の構成部品を示す図である。
図7のB部拡大図である。
入隅用の交差カバーを示す図であって、(a)斜視図、(b)平面図、(c)側面図、(d)Z-Z線端面図である。
出隅用のコーナー端部化粧材を取り付ける様子を示す斜視図である。
出隅用の建物用庇を下から見た図である。
出隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図、(d)正面図である。
出隅用の建物用庇の断面図であって、(a)出幅が小さい庇の図、(b)出幅が大きい庇の図である。
出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)~(c)は、飲み込み部を備えたコーナー端部化粧材の使用例を示す図である。
出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)~(c)は、飲み込み部を備えないコーナー端部化粧材の使用例を示す図である。
入隅用の建物用庇を下から見た図である。
入隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図、(d)正面図である。
変形例に係る出隅用の建物用庇を下から見た図である。
変形例に係る入隅用の建物用庇を下から見た図である。
変形例1に係る出隅用のコーナー端部化粧材の(a)側面図、(b)底面図、(c)正面図、(d)A端面図、(e)B-B断面図である。
変形例1に係る入隅用のコーナー端部化粧材の(a)側面図、(b)底面図、(c)正面図、(d)C端面図、(e)D-D断面図である。
変形例1に係る出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)コーナー端部化粧材を取り付ける前の図、(b)コーナー端部化粧材を取り付けた後の図である。
変形例2に係る出隅用のコーナー端部化粧材の(a)側面図、(b)底面図、(c)正面図、(d)E端面図、(e)F-F断面図である。
変形例2に係る入隅用のコーナー端部化粧材の(a)側面図、(b)底面図、(c)正面図、(d)G端面図、(e)H-H断面図である。
変形例2に係る出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)コーナー端部化粧材を取り付ける前の図、(b)コーナー端部化粧材を取り付けた後の図である。
変形例3に係る出隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図である。
変形例3に係る出隅用の上コーナー端部化粧材の(a)平面図、(b)側面図、(c)I-I端面図である。
変形例3に係る入隅用のコーナー端部化粧材の(a)背面図、(b)側面図、(c)底面図である。
変形例3に係る入隅用の上コーナー端部化粧材の(a)平面図、(b)側面図、(c)J-J端面図である。
変形例3に係る出隅用の建物用庇の先端付近の一部拡大断面図であって、(a)コーナー端部化粧材を取り付ける前の図、(b)コーナー端部化粧材を取り付けた後の図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本実施形態に係る建物用庇10は、2つの壁面60が交わるコーナー部61に配置可能なものであり、図1に示すような出隅用の庇と、図7に示すような入隅用の庇とがある。以下、まずは出隅用の庇を例に説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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