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公開番号2025177393
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024084193
出願日2024-05-23
発明の名称異常管理システム
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類G08G 1/00 20060101AFI20251128BHJP(信号)
要約【課題】移動体が遭遇した異常イベントについての適切な通報を適切な通報先に自動的に行えるようにする。
【解決手段】異常管理システムは、1又は複数のプロセッサを備える。1又は複数のプロセッサは、移動体に搭載されたカメラによって撮影される映像を取得する映像取得処理と、機械学習モデルを用いることによって上記映像に映っている異常イベントと異常イベントの内容を自動的に認識する異常イベント認識処理と、異常イベントの内容に応じた通報先を自動的に決定する通報先決定処理と、異常イベントの内容を示す情報と異常イベントの位置を示す位置情報とを少なくとも含む異常イベント情報を通報先に自動的に送信する通報処理と、を実行するように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
移動体に搭載されたカメラによって撮影される映像を取得する映像取得処理と、
機械学習モデルを用いることによって、前記映像に映っている異常イベントと前記異常イベントの内容を自動的に認識する異常イベント認識処理と、
前記異常イベントの前記内容に応じた通報先を自動的に決定する通報先決定処理と、
前記異常イベントの前記内容を示す情報と前記異常イベントの位置を示す位置情報とを少なくとも含む異常イベント情報を前記通報先に自動的に送信する通報処理と、
を実行するように構成された１又は複数のプロセッサを備える
異常管理システム。
続きを表示（約 1,500 文字）【請求項２】
請求項１に記載の異常管理システムであって、
前記異常イベント情報は、前記異常イベントが認識されたタイミングを少なくとも含む対象期間において撮影された前記映像を含む
異常管理システム。
【請求項３】
請求項１に記載の異常管理システムであって、
前記１又は複数のプロセッサは、
複数の移動体にそれぞれ搭載された複数の情報処理装置に含まれる１又は複数の第１プロセッサと、
前記複数の情報処理装置と通信可能な管理装置に含まれる１又は複数の第２プロセッサと、
を含み、
前記複数の移動体のそれぞれの前記１又は複数の第１プロセッサは、
前記映像取得処理及び前記異常イベント認識処理を実行し、
前記異常イベント情報を前記管理装置に送信する
ように構成され、
前記１又は複数の第２プロセッサは、
前記複数の移動体のそれぞれから前記異常イベント情報を受信し、
前記通報先決定処理を実行し、
前記通報処理として、前記管理装置が同一の異常イベントに関する複数の異常イベント情報を受信したか否かを判定する判定処理と、前記管理装置が前記複数の異常イベント情報を受信した場合に前記同一の異常イベントに関する前記複数の異常イベント情報のうち一部を選択的に前記通報先に送信する処理とを実行する
ように構成された
異常管理システム。
【請求項４】
請求項３に記載の異常管理システムであって、
前記異常イベント情報は、前記異常イベントが認識された時刻を示す時刻情報を含み、
前記判定処理において、前記１又は複数の第２プロセッサは、前記位置情報と前記時刻情報に基づいて、前記管理装置が前記同一の異常イベントに関する前記複数の異常イベント情報を受信したか否かを判定する
異常管理システム。
【請求項５】
請求項３に記載の異常管理システムであって、
前記同一の異常イベントに関する前記複数の異常イベント情報は、
第１時刻に前記管理装置に到達した第１異常イベント情報と、
前記第１時刻よりも後の第２時刻に前記管理装置に到達した第２異常イベント情報と、
を含み、
前記１又は複数の第２プロセッサは、前記第１異常イベント情報を前記通報先に送信する一方で、前記第２異常イベント情報を前記通報先に送信することを控えるように構成された
異常管理システム。
【請求項６】
請求項３に記載の異常管理システムであって、
前記異常イベント情報は、前記異常イベントが認識されたタイミングを少なくとも含む対象期間において撮影された前記映像を含み、
前記同一の異常イベントに関する前記複数の異常イベント情報は、
第１時刻に前記管理装置に到達し、且つ、第１映像を前記映像として含む第１異常イベント情報と、
前記第１時刻よりも後の第２時刻に前記管理装置に到達し、且つ、第２映像を前記映像として含む第２異常イベント情報と、
を含み、
前記１又は複数の第２プロセッサは、
前記第１異常イベント情報を前記通報先に送信し、
前記第１映像と前記第２映像に基づいて、前記第１映像と前記第２映像との間の相違度合いを算出し、
前記相違度合いが閾値を超える場合、前記第２異常イベント情報を前記通報先に送信し、
前記相違度合いが前記閾値以下である場合、前記第２異常イベント情報を前記通報先に送信することを控える
ように構成された
異常管理システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、移動体に適用される異常管理システムに関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
特許文献１は、情報処理装置と車載装置とを備える情報処理システムを開示している。車載装置は、当該車載装置を搭載する車両が他車両から煽り運転を受けていることを検出する。情報処理装置は、イベント検出通知を車載装置から受け取る。煽り運転の発生が正しいと判定した場合、情報処理装置は、警備会社又は警察の少なくとも一方に通報を行う。
【０００３】
また、特許文献２から４のそれぞれは、車両が遭遇する異常イベント（例：煽り運転、交通事故）に対処する技術を開示している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２１－０４３５５２号公報
特開２０２１－１６５９０６号公報
特開２０１９－１７９３１３号公報
特開平１１－３４５３８５号公報
特開平７－２２０１９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
車両等の移動体を運転している最中、ドライバは周囲の様々な異常イベントを発見する可能性がある。ただし、運転中にドライバが通報を行うのは困難である。また、異常イベントは煽り運転に限られず、その内容は様々であるため、適切な通報先は一種類ではない。いざ通報を行うとしても、異常イベントの内容によってはどこに通報すればよいのか直ぐに分からない可能性がある。適切ではない通報先に通報が行われた場合、通報遅れと余計な混乱を招く。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る異常管理システムは、１又は複数のプロセッサを備える。１又は複数のプロセッサは、移動体に搭載されたカメラによって撮影される映像を取得する映像取得処理と、機械学習モデルを用いることによって上記映像に映っている異常イベントと異常イベントの内容を自動的に認識する異常イベント認識処理と、異常イベントの内容に応じた通報先を自動的に決定する通報先決定処理と、異常イベントの内容を示す情報と異常イベントの位置を示す位置情報とを少なくとも含む異常イベント情報を通報先に自動的に送信する通報処理と、を実行するように構成されている。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、カメラによって撮影される映像から異常イベントが自動的に認識され、自動的に通報が行われるため、運転中のドライバは通報を行う必要がない。また、異常イベントの内容に応じた通報先が自動的に決定され、適切な通報先に適切に通報が行われるため、通報遅れと余計な混乱が防止される。更に、異常イベントの内容と位置を含む異常イベント情報が自動的に通報先に送信されるため、ドライバが逐一説明をする必要がない。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
本開示に係る異常管理システムの概要を説明するための図である。
第１の実施形態に係る異常管理システムの構成例を示すブロック図である。
第１の実施形態に係る異常イベントの管理に関連する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
第２の実施形態に係る異常管理システムの構成例を示すブロック図である。
第２の実施形態に係る異常イベントの管理に関連する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
添付図面を参照して、本開示の実施の形態を説明する。
【００１０】
［異常管理システムの概要］
図１は、本開示に係る異常管理システムの概要を説明するための図である。異常管理システムは、移動体に適用されている。移動体としては、車両、ロボット、飛行体（例：ドローン）等が例示される。一例として、以下の説明においては、異常管理システムの適用対象である移動体が車両１０である場合について考える。一般化する場合には、以下の説明における「車両」を「移動体」で読み替えるものとする。
（【００１１】以降は省略されています）

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