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公開番号2025171814
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024077512
出願日2024-05-10
発明の名称制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人アイテック国際特許事務所
主分類B60L 53/00 20190101AFI20251113BHJP(車両一般)
要約【課題】より適正にヒューズの溶断を抑制する。
【解決手段】蓄電装置と、外部からの電力を用いて蓄電装置を充電する外部充電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けて動作する複数の電気機器と、外部充電装置と蓄電装置とを接続する電力ラインに取り付けられた充電側リレーと、電力ラインに取り付けられた充電側ヒューズと、蓄電装置の充放電電流を検出する充放電電流センサと、を備える電動車両に用いられ、充電側リレーを制御する制御装置であって、電動車両は、電気機器毎に動作電流を検出する複数の動作電流センサを備え、充放電電流センサにより検出された充放電電流から複数の動作電流センサにより検出された複数の動作電流の和を減じた推定ライン電流が所定値以上のときに,充電側リレーをオフにする。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
蓄電装置と、外部からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電装置と、前記蓄電装置から電力の供給を受けて動作する複数の電気機器と、前記外部充電装置と前記蓄電装置とを接続する電力ラインに取り付けられた充電側リレーと、前記電力ラインに取り付けられた充電側ヒューズと、前記蓄電装置の充放電電流を検出する充放電電流センサと、を備える電動車両に用いられ、前記充電側リレーを制御する制御装置であって、
前記電動車両は、前記電気機器毎に動作電流を検出する複数の動作電流センサを備え、
前記充放電電流センサにより検出された前記充放電電流から複数の前記動作電流センサにより検出された複数の前記動作電流の和を減じた推定ライン電流が所定値以上のときに,前記充電側リレーをオフにする
制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、制御装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来、この種の制御装置としては、蓄電装置と、蓄電装置から電力の供給を受けてモータを駆動するインバータと、蓄電装置とインバータとを接続する電力ラインに取り付けられたリレーと、電力ラインに取り付けられたヒューズと、を備える電動車両に用いられるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。この装置では、モータの相電流指令値と相電流許容値とを比較して、相電流指令値が相電流許容値を上回らないように相電流指令値を制限している。これにより、電力ラインに過電流が流れることを抑制して、ヒューズの溶断を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2013-211985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述の文献では、電力ラインに1つの電力機器(インバータ)が接続されている電動車両に用いられる制御装置については開示されているものの、電力ラインに複数の電気機器が接続されると共に外部からの電力を用いて蓄電装置を充電する外部充電装置を備える電動車両に用いられる制御装置については開示されていない。こうした制御装置においても、より適正に電力ラインの過電流を抑制することが重要な課題として認識されている。
【0005】
本開示の制御装置は、より適正に電力ラインの過電流を抑制することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の制御装置は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
【0007】
本開示の制御装置は、
蓄電装置と、外部からの電力を用いて前記蓄電装置を充電する外部充電装置と、前記蓄電装置から電力の供給を受けて動作する複数の電気機器と、前記外部充電装置と前記蓄電装置とを接続する電力ラインに取り付けられた充電側リレーと、前記電力ラインに取り付けられた充電側ヒューズと、前記蓄電装置の充放電電流を検出する充放電電流センサと、を備える電動車両に用いられ、前記充電側リレーを制御する制御装置であって、
前記電動車両は、前記電気機器毎に動作電流を検出する複数の動作電流センサを備え、
前記充放電電流センサにより検出された前記充放電電流から複数の前記動作電流センサにより検出された複数の前記動作電流の和を減じた推定ライン電流が所定値以上のときに,前記充電側リレーをオフにする
ことを要旨とする。
【0008】
この本開示の制御装置では、電動車両は、電気機器毎に動作電流を検出する複数の動作電流センサを備え、充放電電流センサにより検出された充放電電流から複数の動作電流センサにより検出された複数の動作電流の和を減じた推定ライン電流が所定値以上のときに,充電側リレーをオフにする。電力ラインがレアショートしているときに、充電側ヒューズの溶断に比して電力ラインの不具合が早く発生することがある。本開示の制御装置では、推定ライン電流が所定値以上のときに,充電側リレーをオフにし、電力ラインの通電を停止するから、電力ラインがレアショートしているときでも電力ラインに過電流が流れることを抑制できる。この結果、より適正に電力ラインの過電流を抑制できる。ここで、「所定値」としては、電力ラインの温度が電力ラインの許容温度を超える電流の閾値などを挙げることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本開示の実施形態の制御装置を搭載する電動車両10の構成の概略を示す概略構成図である。
ECU30により実行される制御ルーチンの一例を示すフローチャートである。
充電側ヒューズFcの溶断特性ラインと電力ライン23の発煙発生ラインとの一例を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本開示の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本開示の実施形態の制御装置を搭載する電動車両10の構成の概略を示す概略構成図である。電動車両10は、電気自動車として構成されており、バッテリ20と、外部充電装置22と、DC/DCコンバータ24と、空調装置26と、システムメインリレーSMRと、機器側ヒューズFeと、充電側リレーCHRGRと、充電側ヒューズFcと、電子制御ユニット(以下、「ECU」という)30と、図示はしないが、回転子が駆動輪に連結された駆動軸に接続され走行用の動力を出力するモータと、モータの駆動に用いられ図示しない電力ラインを介してバッテリ20と接続されるインバータと、を備える。
(【0011】以降は省略されています)

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