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公開番号2025177240
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-05
出願番号2024083882
出願日2024-05-23
発明の名称リサイクルフィルムの製造方法、導出方法及び制御プログラム
出願人グンゼ株式会社
代理人個人,個人
主分類B29B 17/00 20060101AFI20251128BHJP(プラスチックの加工;可塑状態の物質の加工一般)
要約【課題】リサイクルフィルムの色を適切に管理することが可能なリサイクルフィルムの製造方法、導出方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】リサイクルフィルムの製造方法は、回収された樹脂廃材に基づいて再生原料を得るステップと、再生原料を用いることによって製造されるリサイクルフィルムの色に関する管理を行なうための管理情報を導出するステップと、管理情報に基づいてリサイクルフィルムを製造するステップとを含む。管理情報を導出するステップは、再生原料の含有率が互いに異なる複数のフィルムサンプルを製造するステップと、複数のフィルムサンプルの各々の色に関する測定を行なうステップと、色に関する測定の結果に基づいて管理情報を導出するステップとを含む。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項１】
回収された樹脂廃材に基づいて再生原料を得るステップと、
前記再生原料を用いることによって製造されるリサイクルフィルムの色に関する管理を行なうための管理情報を導出するステップと、
前記管理情報に基づいて前記リサイクルフィルムを製造するステップとを含み、
前記管理情報を導出するステップが、
前記再生原料の含有率が互いに異なる複数のフィルムサンプルを製造するステップと、
前記複数のフィルムサンプルの各々の色に関する測定を行なうステップと、
前記色に関する測定の結果に基づいて前記管理情報を導出するステップとを含む、リサイクルフィルムの製造方法。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
前記色に関する測定が、Ｌ＊ａ＊ｂ＊色空間におけるＬ＊値、ａ＊値及びｂ＊値の少なくとも１つを測定することによって行なわれる、請求項１に記載のリサイクルフィルムの製造方法。
【請求項３】
前記色に関する測定が、ヘイズをさらに測定することによって行なわれる、請求項２に記載のリサイクルフィルムの製造方法。
【請求項４】
前記複数のフィルムサンプルの各々が、バージン原料と前記再生原料とを含み、
前記複数のフィルムサンプルの各々において、前記バージン原料及び前記再生原料の重量の合計が１００部である場合に、前記バージン原料の重量が５０部以上である、請求項３に記載のリサイクルフィルムの製造方法。
【請求項５】
前記管理情報が、前記再生原料の含有率と前記色に関する測定の結果との関係を示す検量線を含む、請求項１から請求項４のいずれか１項に記載のリサイクルフィルムの製造方法。
【請求項６】
前記リサイクルフィルムを製造するステップは、
前記検量線に基づいて前記再生原料の含有率を決定するステップと、
前記リサイクルフィルムにおける前記再生原料の含有率が、決定された前記再生原料の含有率になるように前記リサイクルフィルムを製造するステップとを含む、請求項５に記載のリサイクルフィルムの製造方法。
【請求項７】
リサイクルフィルムの色に関する管理を行なうための管理情報を導出する処理をコンピュータに実行させる導出方法であって、
前記リサイクルフィルムが、回収された樹脂廃材に基づいて得られた再生原料を用いることによって製造され、
前記再生原料の含有率が互いに異なる複数のフィルムサンプルの各々の色に関する情報を取得する処理と、
前記色に関する情報に基づいて前記管理情報を導出する処理とを前記コンピュータに実行させるステップを含む、導出方法。
【請求項８】
リサイクルフィルムの色に関する管理を行なうための管理情報を導出する処理をコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
前記リサイクルフィルムが、回収された樹脂廃材に基づいて得られた再生原料を用いることによって製造され、
前記再生原料の含有率が互いに異なる複数のフィルムサンプルの各々の色に関する情報を取得する処理と、
前記色に関する情報に基づいて前記管理情報を導出する処理とを前記コンピュータに実行させる、制御プログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、リサイクルフィルムの製造方法、導出方法及び制御プログラムに関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
特許第６８４９１４１号公報（特許文献１）は、熱収縮性フィルムの製造方法を開示する。この熱収縮性フィルムの製造には、包装資材を出発原料として得られるフラフ及びリペレットの少なくとも一方を含む樹脂組成物が用いられる。フラフ及びリペレットの出発原料である包装資材は、印刷層を有する（特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特許第６８４９１４１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
樹脂製のフィルム製品の多くには、柄が印刷されており、着色剤が含まれている。そのため、フィルム廃材等の樹脂廃材の多くにも、着色剤が含まれている。樹脂廃材を用いてリサイクルフィルムが製造される場合に、樹脂廃材に含まれている着色剤がリサイクルフィルムの色に影響する。リサイクルフィルムに含まれる着色剤の量次第では、リサイクルフィルムの色が商品としての許容範囲に収まらない。上記特許文献１は、このような問題の解決手段を開示していない。
【０００５】
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、リサイクルフィルムの色を適切に管理することが可能なリサイクルフィルムの製造方法、導出方法及び制御プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明のある局面に従うリサイクルフィルムの製造方法は、回収された樹脂廃材に基づいて再生原料を得るステップと、再生原料を用いることによって製造されるリサイクルフィルムの色に関する管理を行なうための管理情報を導出するステップと、管理情報に基づいてリサイクルフィルムを製造するステップとを含む。管理情報を導出するステップは、再生原料の含有率が互いに異なる複数のフィルムサンプルを製造するステップと、複数のフィルムサンプルの各々の色に関する測定を行なうステップと、色に関する測定の結果に基づいて管理情報を導出するステップとを含む。
【０００７】
このリサイクルフィルムの製造方法においては、管理情報に基づいてリサイクルフィルムが製造される。したがって、このリサイクルフィルムの製造方法によれば、再生原料の含有率とフィルムの色との関係が考慮された上でリサイクルフィルムが製造されるため、製造されるリサイクルフィルムの色を適切に管理することができる。
【０００８】
上記リサイクルフィルムの製造方法においては、色に関する測定が、Ｌ＊ａ＊ｂ＊色空間におけるＬ＊値、ａ＊値及びｂ＊値の少なくとも１つを測定することによって行なわれてもよい。
【０００９】
このリサイクルフィルムの製造方法によれば、再生原料の含有率とＬ＊値、ａ＊値及びｂ＊値の少なくとも１つとの関係が考慮された上でリサイクルフィルムが製造されるため、製造されるリサイクルフィルムの色を適切に管理することができる。
【００１０】
上記リサイクルフィルムの製造方法においては、色に関する測定が、ヘイズをさらに測定することによって行なわれてもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

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