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公開番号2025176562
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-04
出願番号2024082802
出願日2024-05-21
発明の名称検査装置、検査システムおよびプログラム
出願人株式会社東芝
代理人弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類G06T 7/00 20170101AFI20251127BHJP(計算;計数)
要約【課題】検査対象に類似する物品が大量に含まれることを検出できる検査装置、検査システム、および、プログラムを提供する。
【解決手段】実施形態によれば、検査装置は、画像取得部とプロセッサとを有する。画像取得部は、検査対象を撮影した撮影画像を含む撮影画像データを取得する。プロセッサは、撮影画像データに基づいて検査対象にある物品の候補となる撮影画像における注目領域を検出し、検出した各注目領域の特徴量を算出し、算出した特徴量の類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上である場合に検査対象内に所定数以上の類似物品が存在することを報知する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
検査対象を撮影した撮影画像を含む撮影画像データを取得する画像取得部と、
前記撮影画像データに基づいて前記検査対象にある物品の候補となる前記撮影画像における注目領域を検出し、検出した各注目領域の特徴量を算出し、算出した特徴量の類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上である場合に前記検査対象内に所定数以上の類似物品が存在することを報知するプロセッサと、
を有する検査装置。
続きを表示（約 1,300 文字）【請求項２】
前記画像取得部は、前記検査対象としての荷物に電磁波を照射して撮影された前記荷物を透過した透過画像としての撮影画像を含む撮影画像データを取得する、
請求項１に記載の検査装置。
【請求項３】
前記画像取得部は、前記撮影画像と前記撮影画像の各部における物性を示す物性情報とを含む撮影画像データを取得し、
前記プロセッサは、前記撮影画像データに含まれる物性情報に基づいて前記検査対象としての前記荷物内にある物品の候補となる注目領域を検出する、
請求項２に記載の検査装置。
【請求項４】
前記プロセッサは、前記撮影画像データに含まれる物性情報に基づいて前記撮影画像における注目領域ごとの特徴量を算出する、
請求項３に記載の検査装置。
【請求項５】
前記プロセッサは、前記撮影画像における各注目領域の物性情報を示すヒストグラムを各注目領域の特徴量として算出する、
請求項４に記載の検査装置。
【請求項６】
前記プロセッサは、特定物品の特徴量との類似度が所定値以上の特徴量となる注目領域が所定数以上である場合、前記検査対象内に前記特定物品と類似する物品が所定数以上存在することを報知する、
請求項１に記載の検査装置。
【請求項７】
前記プロセッサは、特定物品の特徴量との類似度が所定値以上の特徴量となる注目領域を対象外として、類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上を判定する、
請求項１に記載の検査装置。
【請求項８】
撮影装置と検査装置とを含む検査システムであって、
前記撮影装置は、
検査対象に電磁波を照射して画像を撮影する撮像部と、
前記撮像部により撮像した撮影画像と前記撮影画像の各部における物性を示す物性情報とを含む撮影画像データを生成する処理部と、
前記処理部により生成した撮影画像データを前記検査装置へ送信する出力部と、
前記検査装置は、
前記撮影装置から前記検査対象の撮影画像データを取得する画像取得部と、
前記撮影画像データに含まれる物性情報に基づいて前記検査対象にある物品の候補となる注目領域を検出し、検出した各注目領域の特徴量を算出し、算出した特徴量の類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上である場合に前記検査対象内に所定数以上の類似物品が存在することを報知するプロセッサと、
を有する検査システム。
【請求項９】
検査装置が備えるプロセッサに、
検査対象を撮影した撮影画像を含む撮影画像データを画像取得部により取得し、
前記撮影画像データに基づいて前記検査対象にある物品の候補となる前記撮影画像における注目領域を検出し、
前記撮影画像における各注目領域の特徴量を算出し、
前記撮影画像において算出した特徴量の類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上である場合に前記検査対象内に所定数以上の類似物品が存在することを報知する、
ことを実行させるプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明の実施形態は、検査装置、検査システムおよびプログラムに関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、税関等の検査場においては、荷物などの検査対象内に輸入が不可とされている物品など存在するか否かが検査される。近年では、荷物内に意図的に隠ぺいされた物品を検出するために、検査対象とする荷物をＸ線などの電磁波を用いて撮影した透過画像（Ｘ線画像）を解析することによって当該荷物内における特定対象物を検出する検査システムが提案されている。従来の検査システムは、電磁波を用いて撮影した荷物の透過画像を用いて事前に設定された特定の検査対象物品が荷物内に存在するか否かを判定する。
【０００３】
しかしながら、従来の検査システムは、輸入が不可とされている物品などの特定の検査対象物品を事前に設定する必要がある。また、従来の検査システムは、事前設定される検査対象物品として検出される物品を検出するものであるから、検査対象物品として検出される物品が検出されなければ高付加価値の物品が大量に存在する荷物であっても検査員が開梱して検査する対象として検出することができない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０１７－９７８５３号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明が解決しようとする課題は、検査対象に類似する物品が大量に含まれることを検出できる検査装置、検査システム、および、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
実施形態によれば、検査装置は、画像取得部とプロセッサとを有する。画像取得部は、検査対象を撮影した撮影画像を含む撮影画像データを取得する。プロセッサは、撮影画像データに基づいて検査対象にある物品の候補となる撮影画像における注目領域を検出し、検出した各注目領域の特徴量を算出し、算出した特徴量の類似度が所定値以上となる注目領域が所定数以上である場合に検査対象内に所定数以上の類似物品が存在することを報知する。
【図面の簡単な説明】
【０００７】
図１は、実施形態に係る検査装置を含む検査システムの全体構成を概略的に示す図である。
図２は、実施形態に係る検査装置を含む情報管理システムの構成例を示すブロック図である。
図３は、実施形態に係る検査システムの撮影装置および検査装置における制御系の構成例を示すブロック図である。
図４は、実施形態に係る検査装置を含む情報管理システムにおける上位管理装置の構成例を示すブロック図である。
図５は、実施形態に係る検査装置による複数の類似物品が含まれる荷物を検出する処理全体の流れを説明するためのフローチャートである。
図６は、実施形態に係る検査装置による撮影画像における各注目領域の特徴量を算出する特徴量算出処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
図７は、実施形態に係る検査装置による複数の類似物品を検出する検出処理の動作例を説明するためのフローチャートである。
図８は、実施形態に係る検査装置に供給される撮影装置が撮影する撮影画像を模式的に示す図である。
図９は、実施形態に係る検査装置が撮影画像における注目領域ごとの特徴量の例を模式的に示す図である。
図１０は、実施形態に係る検査装置による複数の類似物品を検出する検出処理の第１の変形例を説明するためのフローチャートである。
図１１は、実施形態に係る検査装置による複数の類似物品を検出する検出処理の第２の変形例を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【０００８】
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
図１は、実施形態に係る検査装置１３を含む検査システム１の構成例を概略的に説明するための図である。
実施形態に係る検査装置１３を含む検査システム１は、検査対象とする荷物内に特定の検出対象物（特定対象物）が存在するか否かを検査するためのシステムである。特定対象物は、例えば、危険物、危険な薬品、取り扱いが禁止されている薬物、国内などの所定領域内への持込又は持出が禁止されている物質などが想定される。
【０００９】
このような検査システム１において、実施形態に係る検査装置１３は、荷物内に特徴量が類似する物品が複数存在する場合、類似する物品が複数あることを報知する機能を有するものである。例えば、実施形態に係る検査装置１３は、荷物内に類似する物品が複数あることを報知することで検査員に注意を喚起することにより、大量の高付加価値の物品などが不正に輸入されるリスクを低減させることが期待できる。
【００１０】
図１に示す構成例において、検査システム１は、コンベア１１、撮影装置１２、検査装置１３、表示装置１４、および、操作装置１５などを備える。検査装置１３は、撮影装置１２、表示装置１４、および、操作装置１５などに通信接続される。
（【００１１】以降は省略されています）

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