特許ウォッチ

公開番号2025175634
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-12-03
出願番号2024081840
出願日2024-05-20
発明の名称車両制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人あーく事務所
主分類F02D 45/00 20060101AFI20251126BHJP(燃焼機関;熱ガスまたは燃焼生成物を利用する機関設備)
要約【課題】車載バッテリの電力消費を軽減しながらスロットルバルブの凍結を防止可能とする。
【解決手段】スロットルバルブ2を開閉駆動する車両制御装置1において、外気温がスロットルバルブ2の凍結温度より低いか否かを判定する判定部(S1)と、判定部で肯定判定した場合に、ブローバイガス吹き戻し量、ブローバイガス中の水分量、吸入空気中の水分量、スロットルバルブ2の温度を算出する算出部(S2～S5)と、算出部の算出結果に基づいて、車両走行中にスロットルバルブ2に付着する水分量を推定する推定部(S6,S7)と、を含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
スロットルバルブを開閉駆動する車両制御装置において、
外気温が前記スロットルバルブの凍結温度より低いか否かを判定する判定部と、
前記判定部で肯定判定した場合に、ブローバイガス吹き戻し量、ブローバイガス中の水分量、吸入空気中の水分量、前記スロットルバルブの温度を算出する算出部と、
前記算出部の算出結果に基づいて、車両走行中に前記スロットルバルブに付着する水分量を推定する推定部と、を含むことを特徴とする車両制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、車両制御装置に関する。
続きを表示（約 1,200 文字）【背景技術】
【０００２】
例えば特許文献１には、「エンジン停止後のスロットルバルブの着氷が融解した状態となっている期間にスロットルバルブを開閉駆動させることにより、前記スロットルバルブの表面や下端に溜まった水滴を除去し、スロットルバルブ凍結を防止する固着溶接制御を行う」ということが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２３－８９５３８号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記特許文献１では、エンジン停止毎にスロットルバルブを開閉駆動させるので、車載バッテリの電力消費が多くなることが懸念される。
【０００５】
このような事情に鑑み、本発明は、車載バッテリの電力消費を軽減しながらスロットルバルブの凍結を防止可能とする車両制御装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明は、スロットルバルブを開閉駆動する車両制御装置において、外気温が前記スロットルバルブの凍結温度より低いか否かを判定する判定部と、前記判定部で肯定判定した場合に、ブローバイガス吹き戻し量、ブローバイガス中の水分量、吸入空気中の水分量、前記スロットルバルブの温度を算出する算出部と、前記算出部の算出結果に基づいて、車両走行中に前記スロットルバルブに付着する水分量を推定する推定部と、を含むことを特徴としている。
【０００７】
この構成によれば、外気温が前記スロットルバルブの凍結温度より低い場合に、車両走行中に前記スロットルバルブに付着した水分量を推定するようにしているから、例えば前記スロットルバルブに付着している水分が凍結する条件が成立する前のタイミングで、前記推定した水分量を前記スロットルバルブから吹き飛ばすのに必要な時間だけ前記スロットルバルブを開閉駆動することが可能になる。
【０００８】
これにより、従来例のようにエンジンの停止毎に前記スロットルバルブを開閉駆動する場合に比べると、前記スロットルバルブに付着している水分を吹き飛ばす処理を行う回数を少なくすることが可能になる。その結果、車載バッテリの電力消費を軽減することが可能になる。
【発明の効果】
【０００９】
本発明によれば、車載バッテリの電力消費を軽減しながらスロットルバルブの凍結を防止可能とする車両制御装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【００１０】
本発明に係る車両制御装置の一実施形態の構成を示す図である。
車両制御装置の動作を説明するためのフローチャートである。
（ａ）はエンジン回転数とブローバイガスとの関係を示すグラフ、（ｂ）はエンジンの負荷またはＰｍａｘとブローバイガスとの関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許