TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025172104
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2025143768,2024077459
出願日
2025-08-29,2024-05-10
発明の名称
ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒
出願人
キリンホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12G
3/04 20190101AFI20251113BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】蒸留液中のえぐみを抑制しながらフレッシュな香味、ハーバルな香味、およびウッディな香味を好適な強度に制御された、ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒の製法の提供。
【解決手段】ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒を製造する方法であって、
(a)ジュニパーベリーを粗挽きする工程、
(b)粗挽きされたジュニパーベリーをエタノール水溶液と混合する工程、および
(c)得られた混合物を蒸留処理する工程
を含んでなる、方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒を製造する方法であって、
(a)ジュニパーベリーを粗挽きする工程、
(b)粗挽きされたジュニパーベリーをエタノール水溶液と混合する工程、および
(c)得られた混合物を蒸留処理する工程
を含んでなる、方法。
続きを表示(約 680 文字)
【請求項2】
工程(a)において、ジュニパーベリーが、一粒のジュニパーベリーから2~8個の割砕片が得られるように粗挽きされる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
工程(b)において得られる粗挽きジュニパーベリーとエタノール水溶液の混合物が、工程(c)の前に、2~24時間浸漬処理される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
製造される蒸留酒がジンである、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
ボタニカルとしてジュニパーベリーのみが用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載の方法によって製造される、蒸留酒。
【請求項7】
ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒であって、
αピネン、βピネンおよびリモネンを含有しており、
αピネンの含有量(ppm)に対するβピネンの含有量(ppm)の比が0.05~0.1であり、かつ/または
αピネンの含有量(ppm)に対するリモネンの含有量(ppm)の比が0.08~0.28である、蒸留酒。
【請求項8】
αピネンの含有量が10ppm以上であり、βピネンの含有量が2ppm以上であり、かつリモネンの含有量が3ppm以上である、蒸留酒。
【請求項9】
ジンである、請求項7に記載の蒸留酒。
【請求項10】
ボタニカルとしてジュニパーベリーのみが用いられる、請求項7に記載の蒸留酒。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
ジンの製造では、ジュニパーベリーの使用が不可欠であるが、通常はジュニパーベリーを加工せずに全粒(ジュニパーベリーの粒の完全体)をそのまま使用し、ジュニパーベリーの全粒をアルコールに浸漬するか、蒸気に接触させて香りや味に寄与する成分を抽出する。通常は、ジュニパーベリーだけで優れた香味を有する商品にすることは難しく、種々の香草(ボタニカル)としてコリアンダー、カルダモン、シナモン等が併用される。
【0003】
ジンの香味を向上させるために、これまでにも様々な技術が提案されている。例えば、特許文献1では、ジュニパーベリーの全部または一部に代えて、焙煎されたジュニパーベリーを使用する技術が提案されている。特許文献1には、焙煎されたジュニパーベリーを使用することにより、得られるジンにおいて、のどにひっかかる苦味が低減され、後味がまろやかになることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-165540号公報
【発明の概要】
【0005】
本発明者らは、ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒の製造において、粗挽きされたジュニパーベリーを使用することにより、蒸留液中のえぐみを抑制しながらフレッシュな香味、ハーバルな香味、およびウッディな香味を好適な強度に制御できることを見出した。本発明はこの知見に基づくものである。
【0006】
従って、本発明は、蒸留液中のえぐみを抑制しながらフレッシュな香味、ハーバルな香味、およびウッディな香味を好適な強度に制御された、ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒の製法、該製法によって得られる蒸留酒、該蒸留酒を含有するアルコール飲料を提供する。
【0007】
本発明は、以下の発明を包含する。
[1]ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒を製造する方法であって、
(a)ジュニパーベリーを粗挽きする工程、
(b)粗挽きされたジュニパーベリーをエタノール水溶液と混合する工程、および
(c)得られた混合物を蒸留処理する工程
を含んでなる、方法。
[2]工程(a)において、ジュニパーベリーが、一粒のジュニパーベリーから2~8個の割砕片が得られるように粗挽きされる、前記[1]に記載の方法。
[3]工程(b)において得られる粗挽きジュニパーベリーとエタノール水溶液の混合物が、工程(c)の前に、1~48時間浸漬処理される、前記[1]に記載の方法。
[4]製造される蒸留酒がジンである、前記[1]に記載の方法。
[5]ボタニカルとしてジュニパーベリーのみが用いられる、前記[1]に記載の方法。
[6]前記[1]~[5]のいずれかに記載の方法によって製造される、蒸留酒。
[7]ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒であって、
αピネン、βピネンおよびリモネンを含有しており、
αピネンの含有量(ppm)に対するβピネンの含有量(ppm)の比が0.05~0.1であり、かつ/または
αピネンの含有量(ppm)に対するリモネンの含有量(ppm)の比が0.08~0.28である、蒸留酒。
[8]αピネンの含有量が10ppm以上であり、βピネンの含有量が2ppm以上であり、かつリモネンの含有量が3ppm以上である、前記[7]に記載の蒸留酒。
[9]ジンである、前記[7]に記載の蒸留酒。
[10]ボタニカルとしてジュニパーベリーのみが用いられる、前記[7]に記載の蒸留酒。
[11]前記[6]に記載の蒸留酒を含有する、アルコール飲料。
[12]前記[7]~[10]のいずれかに記載の蒸留酒を含有する、アルコール飲料。
[13]ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒におけるえぐみを抑制しながら、フレッシュな香味、ハーバルな香味、およびウッディ香味を制御する方法であって、該蒸留酒の製造過程において、以下の工程:
(a)ジュニパーベリーを粗挽きする工程、
(b)粗挽きされたジュニパーベリーをエタノール水溶液と混合する工程、および
(c)得られた混合物を蒸留処理する工程
が行われる、方法。
【0008】
本発明によれば、蒸留液中のえぐみを抑制しながらフレッシュな香味、ハーバルな香味、およびウッディな香味を好適な強度に制御された、ジュニパーベリーを原料として使用した蒸留酒の製法、該製法によって得られる蒸留酒、該蒸留酒を含有するアルコール飲料を提供することができる。
【発明の概要】
発明の具体的説明
【0009】
本発明の蒸留酒は、粗挽きジュニパーベリーを原料とする。言い換えると、本発明の蒸留酒は、原料としてボタニカルを使用し、ボタニカルとして粗挽きジュニパーベリーを含有する。
【0010】
ここで、「蒸留酒」とは、アルコール含有物を蒸留して製造された酒である。そして、蒸留酒としては、酒税法で蒸留酒類と規定されているものであり、例えば、ジン、焼酎、ブランデー、ウォッカ、ウイスキー等の各種スピリッツ、原料用アルコール等が挙げられ、これらのうちの1種または2種以上を組み合わせたものであってもよい。ただ、この中でも、蒸留酒としてはジンが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
抗遺伝子劣化装置
2か月前
個人
細胞内探査とその利用
3か月前
雪国アグリ株式会社
単糖類の製造方法
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
3か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
4か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
2か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
2か月前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
2か月前
宝酒造株式会社
アルコール飲料
1か月前
島根県
油吸着材とその製造方法
1か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
2か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
4か月前
個人
有機フッ素化合物を分解する廃液処理法
1か月前
月桂冠株式会社
低プリン体清酒
26日前
株式会社豊田中央研究所
細胞励起装置
1か月前
株式会社カクサスバイオ
新規免疫抑制方法
11日前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
2か月前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
2か月前
株式会社村田製作所
濾過装置および濾過方法
1か月前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
横河電機株式会社
藻類培養装置
2か月前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
3か月前
株式会社ショウワ
キトサンオリゴマー分画方法
1か月前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
16日前
住友金属鉱山株式会社
連続発酵方法及び連続発酵装置
2か月前
東ソー株式会社
免疫学的測定法
1か月前
個人
酒粕パウダーの製造方法
3日前
株式会社日本触媒
スフェロイドの輸送方法
1か月前
フジッコ株式会社
エリナシンAの産生方法
1か月前
株式会社カネカ
予測方法及び製造方法
1か月前
住友ベークライト株式会社
培養キット
2か月前
続きを見る
他の特許を見る