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公開番号2025171170
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-20
出願番号2024076222
出願日2024-05-09
発明の名称釣り用の疑似餌
出願人個人
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類A01K 85/00 20060101AFI20251113BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】疑似餌の飛距離の向上と、疑似餌に必要な水中での姿勢制御とを両立させることができる疑似餌を提供する。
【解決手段】釣り用の疑似餌1は、釣り餌を模した形状に形成されたボディー2と、ボディーの頭部又はその近傍に設けられたラインアイ3と、シンカー6と、シンカーをボディーに連結する連結糸7とを備える。ボディー2の腹側には、開口した凹部5aを区画するシンカー格納部5が設けられ、このシンカー格納部5は、ラインアイ3から離れた反対側に位置すべくボディー2の長手方向中心位置よりも尾部寄りに位置決めされている。シンカー格納部5は、疑似餌1の飛行時に、シンカー6及び連結糸7を凹部5a内に格納可能であると共に、疑似餌1の着水時には、格納されていたシンカー6及び連結糸7を凹部5aから離脱可能である。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
釣り餌を模した形状に形成され、頭部および尾部、並びに背側および腹側を有するボディーと、
前記ボディーの頭部又はその近傍に設けられたラインアイと、
シンカーと、
前記シンカーを前記ボディーに連結する連結糸を備えた釣り用の疑似餌であって、
前記ボディーの腹側には、前記ボディーの頭部に向けて開口した凹部を区画するシンカー格納部が設けられると共に、前記シンカー格納部は、前記ラインアイから離れた反対側に位置すべく前記ボディーの長手方向中心位置よりも尾部寄りに位置決めされており、
前記シンカー格納部は、当該疑似餌の少なくとも飛行時に、前記シンカーおよび連結糸をシンカー格納部の凹部に格納可能であると共に、当該疑似餌の着水時には、格納されていた前記シンカーおよび連結糸をシンカー格納部の凹部から離脱可能である、ことを特徴とする釣り用の疑似餌。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記連結糸は、前記シンカーに巻き付けられた状態で前記シンカーと共に前記シンカー格納部の凹部に格納可能である、請求項1に記載の釣り用の疑似餌。
【請求項3】
前記連結糸は第1の端部および第2の端部を有し、
前記連結糸の第1の端部は、前記シンカーに連結されており、
前記連結糸の第2の端部は、前記ボディーの腹側に連結されている、請求項1に記載の釣り用の疑似餌。
【請求項4】
前記ボディーの尾部又はその近傍には、掛け針が設けられている、請求項1に記載の釣り用の疑似餌。
【請求項5】
前記シンカーはその一部に円錐部を有し、当該円錐部を前記シンカー格納部の凹部に挿入することで前記シンカーが前記シンカー格納部に格納される、請求項1~4のいずれか一項に記載の釣り用の疑似餌。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、餌木、ルアーなどに代表される釣り用の疑似餌に関するものである。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
餌木やルアーなどの疑似餌を使った釣りが知られている。疑似餌は人工物であり天然餌よりも重くできることから、より遠くに飛ばす(キャスティング時)には有利である。疑似餌の飛距離が大きいほど、魚やイカといった獲物の探索範囲が広がり、釣れる確率もアップする。また、今まで出会えなかった大きな獲物や大きな群れに遭遇できるのではないかとの期待感も高まり、釣りの楽しみが増す。
【0003】
ところで、疑似餌には、捕獲対象魚の餌(天然餌)が持つ遊泳特性を真似た動作又は挙動が求められ、かかる動作又は挙動を水中で実現可能にするための一つの方策として、疑似餌の重量の最適化があげられる。例えば、イカ釣り用の疑似餌(餌木)を用いたフィッシングでは、水中で餌木の昇降動作を繰り返すというテクニック(いわゆる「シャクリ」と「フォール」)が用いられることがあり、水中において獲物(イカ、魚など)が疑似餌を捕獲可能な状態にするために最適なゆっくりフォールをさせる必要があるが、そのための餌木の重量はほぼ決まってしまう。例えば、3号サイズの餌木ならば重量は約15g程度に定まるが、すると従来の餌木の飛距離は40m~50m程度にとどまる。
【0004】
特許文献1は、水中での繊細な動作を得る必要条件としてルアーの軽量・小型化を図りながら、ルアーを水中で適切な姿勢に保つことが可能な「ルアー装置」を開示する。特許文献1の請求項1によれば、当該ルアー装置は、
「重り(4)がアーム(8)を介してルアー本体(1)に連結されており、アーム(8)はルアー本体(1)に対して限定的に回転可能であり、(ルアー本体の)浮力によるアーム(8)の限定的な回転によって、ルアー本体自体を、ルアー本体に対する限定的な動作用スペース内で位置づけることによって、ルアー本体の遊泳姿勢を決定する」
との構成を採用している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5325147号公報(B2)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1のルアー装置では、ルアー本体が軽量化されているという事情と、これに加えて、ルアー本体にアームを介して重りが連結されているために飛行時における空気抵抗が大きいという事情がある。また、重り4も釣糸留具3(即ちラインアイ)もルアー本体1の前寄り位置(即ち頭部側)に偏って配置されており、このために飛行姿勢が安定しない。特許文献1のルアー装置に内在する上記のような諸事情(少なくとも二つの事情)は、飛距離を向上させるには不利な要因となっている。
【0007】
ちなみに、疑似餌の飛距離を伸ばすためには一般に、疑似餌の重量アップと、飛行時の空気抵抗低減とが必要になる。単純にこれらを満足させるだけならば、疑似餌のボディー内部に重いシンカーを内蔵すればよい。そうすることで疑似餌の重量がアップし、ボディーもスリム化されることで空気抵抗を極限まで低減でき、飛距離を延ばすことができる。しかしながら、単純に重りをボディー内部に内蔵し重量をアップした場合、水中でのフォール速度が速くなり、すぐ着底し、その後海底を這うように移動することしかできず、獲物へのアピールが低減して釣果が落ちるおそれがある。
よって、本発明の目的は、疑似餌の飛距離の向上と、疑似餌に必要な水中での姿勢制御を両立させることができる疑似餌を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、以下のような構成を有する釣り用の疑似餌である。即ち、
釣り餌を模した形状に形成され、頭部および尾部、並びに背側および腹側を有するボディーと、
前記ボディーの頭部又はその近傍に設けられたラインアイと、
シンカーと、
前記シンカーを前記ボディーに連結する連結糸を備えた釣り用の疑似餌であって、
前記ボディーの腹側には、前記ボディーの頭部に向けて開口した凹部を区画するシンカー格納部が設けられると共に、前記シンカー格納部は、前記ラインアイから離れた反対側に位置すべく前記ボディーの長手方向中心位置よりも尾部寄りに位置決めされており、
前記シンカー格納部は、当該疑似餌の少なくとも飛行時に、前記シンカーおよび連結糸をシンカー格納部の凹部に格納可能であると共に、当該疑似餌の着水時には、格納されていた前記シンカーおよび連結糸をシンカー格納部の凹部から離脱可能であることを特徴とする釣り用の疑似餌である。
【0009】
好ましくは、本発明は更に以下のような構成を有する。
(イ) 前記連結糸は、前記シンカーに巻き付けられた状態で前記シンカーと共に前記シンカー格納部の凹部に格納可能であること。
(ロ) 前記連結糸は第1の端部および第2の端部を有し、前記連結糸の第1の端部は、前記シンカーに連結されており、前記連結糸の第2の端部は、前記ボディーの腹側に連結されていること。
(ハ) 前記ボディーの尾部又はその近傍には、掛け針が設けられていること。
(ニ) 前記シンカーはその一部に円錐部を有し、当該円錐部を前記シンカー格納部の凹部に挿入することで前記シンカーが前記シンカー格納部に格納されること。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、疑似餌の重量を従来の疑似餌よりも重くすることができ、且つ、疑似餌の飛行時には、シンカー及び連結糸をシンカー格納部内に格納して疑似餌の空気抵抗を低減することができると共に、シンカーを格納したシンカー格納部がラインアイから離れた反対側に位置することで疑似餌の飛行姿勢を安定させることができ、これも空気抵抗の低減につながる。それ故、従来の疑似餌に比べて、キャスティング時の飛距離を大幅に向上させることができる。また、疑似餌の着水後は、シンカー格納部からシンカーおよび連結糸が放出され、連結糸を介してボディーとつながれたシンカーの作用により、水中で疑似餌(ボディー)を適切な深度で適切な姿勢に制御しつつ浮遊させることができる。このように本発明によれば、疑似餌の飛距離の向上と、疑似餌に必要な水中での姿勢制御とを両立させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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