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公開番号2025170469
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2024075048
出願日2024-05-07
発明の名称3段ブーム伸縮機構
出願人株式会社タダノ
代理人個人
主分類B66C 23/693 20060101AFI20251112BHJP(巻上装置;揚重装置;牽引装置)
要約【課題】合理的な配置構成に基づく3段ブーム伸縮機構を提供することにより、基段ブームの断面寸法に対する中段ブーム及び先段ブームの断面寸法の最大化を達成する。
【解決手段】基段ブーム21の基端部にピストンロッド24の基端部が枢着され、中段ブーム22の基端部にシリンダチューブ26のロッド側端部が枢着され、縮小時の先段ブーム23内に内装される伸縮シリンダ28と、前記伸縮シリンダ28のシリンダチューブ26のボトム側端部に配置され、水平面内で回転自在な伸長用シーブ30と、一端が前記基段ブーム21の基端部に連結され、他端が前記先段ブーム23の基端部の側板32内面に連結され、前記伸長用シーブ30に掛け回される伸長用ワイヤ35と、前記先段ブーム23の基端部の側板32内面に着脱自在な、前記伸長用ワイヤ35のワイヤエンドサポート45と、を備える。
【選択図】 図2

特許請求の範囲【請求項1】
基段ブームの基端部にピストンロッドの基端部が枢着され、中段ブームの基端部にシリンダチューブのロッド側端部が枢着され、縮小時の先段ブーム内に内装される伸縮シリンダと、
前記伸縮シリンダのシリンダチューブのボトム側端部に配置され、水平面内で回転自在な伸長用シーブと、
一端が前記基段ブームの基端部に連結され、他端が前記先段ブームの基端部の側板内面に連結され、前記伸長用シーブに掛け回される伸長用ワイヤと、
前記先段ブームの基端部の側板内面に着脱自在な、前記伸長用ワイヤのワイヤエンドサポートと、
を備えた3段ブーム伸縮機構。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記中段ブームの基端部に配置され、回転面がブーム軸線に対し平行かつ略垂直な回転自在な縮小用シーブと、
一端が前記基段ブームの先端部に連結され、他端が前記先段ブームの基端部の側板内面に連結され、前記縮小用シーブに掛け回される縮小用ワイヤと、
前記先段ブームの基端部の側板内面に着脱自在な、前記縮小用ワイヤのワイヤエンドサポートと、
をさらに備えた、請求項1に記載の3段ブーム伸縮機構。
【請求項3】
前記ワイヤエンドサポートは、
ネジ端子加工されたワイヤエンドが挿通されるワイヤ挿通穴と、
前記ワイヤ挿通穴に平行な装着面と、
当該装着面から突出し、前記ワイヤ挿通穴と直交するワイヤ張力伝達面と、
前記装着面に穿孔される取付けボルト穴又はタップ穴と、
を備え、
前記先段ブームの基端部の側板は、
前記ワイヤエンドサポートの前記装着面が当接されるブーム側装着面と、
当該ブーム側装着面に連続しかつ直交すると共に、前記ワイヤエンドサポートの前記ワイヤ張力伝達面が当接されるブーム側ワイヤ張力伝達面と、
前記ブーム側装着面に穿孔されるブーム側取付けボルト穴と、
を備えた、請求項1又は2に記載の3段ブーム伸縮機構。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、伸縮シリンダとワイヤ・シーブ同時伸縮機構とにより構成される3段ブーム伸縮機構の技術に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
伸縮シリンダとワイヤ・シーブ同時伸縮機構とにより構成される3段ブーム伸縮機構に関し、それらを構成する伸縮シリンダ、ワイヤ、シーブ等の3段ブーム内における配置構成について、これまで多くのバリエーションが考え出されてきている。伸縮シリンダ、ワイヤ、シーブ等の配置構成は、各段ブームの断面寸法やその他の部品のレイアウトに大きく影響する。そのため、3段ブーム内におけるより合理的な伸縮シリンダ、ワイヤ、シーブ等の配置構成が望まれる。
【0003】
ところで、伸縮ブームに対する長尺化・軽量化の要請から伸縮ブームを構成する鋼板のいっそうの高張力化が進んでいる。より高張力の鋼板を用いると鋼板を薄くできるので、伸縮ブームをより長尺化・軽量化することができる。
【0004】
一方、板厚が薄くなると伸縮ブームを構成する各段ブームの断面二次モーメントが減少することで、各段ブームの曲げ剛性が低下し伸縮ブーム全体のタワミが大きくなってしまう。そのため、各段ブームの断面二次モーメントの低下を極力抑えることが必要となる。それには、各段ブームの断面の高さ寸法、あるいは幅寸法を出来るだけ大きくする必要がある。
【0005】
通常、3段ブームにおける基段ブーム断面の高さと幅の寸法は、当該3段ブームが搭載される作業車の全体レイアウト等の他の要因から、その取り得る最大寸法が決まってくる場合が多い。そのため、基段ブームに嵌装される中段ブームの断面寸法、および中段ブームに嵌装される先段ブームの断面寸法をできるだけ大きく取ることにより、3段ブーム全体としての断面二次モーメントの低下を極力抑える必要がある。中段ブーム及び先段ブームの断面寸法を大きくするためには、各段ブームの断面間の隙間は極力抑えることが望ましい。
【0006】
ブーム断面寸法に有利な3段ブーム伸縮機構として特許文献1に記載された伸縮シリンダ、ワイヤ、シーブ等についての配置構成が知られている。特許文献1の3段ブーム伸縮機構は、伸縮シリンダが縮小時の先段ブーム内に内装されており、基段ブームの基端部にピストンロッドの基端部が枢着され、中段ブームの基端部にシリンダチューブのロッド側端部が枢着されている。垂直面内で回転自在な伸長用シーブが伸縮シリンダのシリンダチューブのボトム側端部に配置されている。そして、伸長用シーブに掛け回される伸長用ワイヤの一端が基段ブームの基端部に連結され、他端が先段ブームの基端部に連結されている。
【0007】
特許文献1に記載された3段ブーム伸縮機構によれば、伸縮シリンダと伸長用シーブ及び伸長用ワイヤを全て先段ブーム内に配置できるので、中段ブームに対する先段ブームの断面寸法を最大化できる。
【0008】
ところが、伸長用ワイヤは伸縮ブームの軸方向の荷重を支持しなければならないため、縮小用ワイヤよりもワイヤ径が大きい。また、シーブ径対ワイヤ径の比は所定の値以上であることが求められる。そのため、伸長用シーブは縮小用シーブに比べ外径が大きい。
【0009】
大きな外径の伸長用シーブが垂直面内で回転自在に配置されると、先段ブーム断面内に配置される送油ホース、信号ケーブル等の各種部品のレイアウトの自由度を制約してしまう。そこで、特許文献1記載の3段ブーム伸縮機構と基本的な配置構成は同じではあるが、伸長用シーブを水平面内で回転自在となるよう配置する3段ブーム伸縮機構が提案された(特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
実開昭52-108766号公報 図1等
実公平7-54228号公報 図2等
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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