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公開番号2025170445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-19
出願番号2022128373
出願日2022-08-10
発明の名称改変フィブロイン
出願人Spiber株式会社,国立大学法人京都大学,個人
代理人個人,個人,個人,個人
主分類C12N 15/12 20060101AFI20251112BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】結晶化度が向上した成形体を得ることができる改変フィブロインを提供すること。
【解決手段】式1:[(A)nモチーフ-REP]m、又は式2:[(A)nモチーフ-REP]m-(A)nモチーフで表されるドメイン配列を含み、GQモチーフ含有率が12.5%以下である、改変フィブロイン。
[式1及び式2中、(A)nモチーフは4~27アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示し、かつ(A)nモチーフ中のアミノ酸残基総数に対するアラニン残基、セリン残基、スレオニン残基及びバリン残基の総数が80%以上である。REPは10~200アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示す。mは8~300の整数を示す。複数存在する(A)nモチーフ等は、互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい。]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
式1:[(A)

モチーフ-REP]

、又は式2:[(A)

モチーフ-REP]

-(A)

モチーフで表されるドメイン配列を含み、
GQモチーフ含有率が12.5%以下である、改変フィブロイン。
[式1及び式2中、(A)

モチーフは4~27アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示し、かつ(A)

モチーフ中のアミノ酸残基総数に対するアラニン残基、セリン残基、スレオニン残基及びバリン残基の総数が80%以上である。REPは10~200アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示す。mは8~300の整数を示す。複数存在する(A)

モチーフは、互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい。複数存在するREPは、互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい。]
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
PX

モチーフ(但し、X

はプロリン残基以外のアミノ酸残基を示す。)を含有する、請求項1に記載の改変フィブロイン。
【請求項3】


がアラニン残基である、請求項2に記載の改変フィブロイン。
【請求項4】
PX

モチーフ含有率が10%以上である、請求項3に記載の改変フィブロイン。
【請求項5】
PQモチーフ含有率が5%以下以下である、請求項1に記載の改変フィブロイン。
【請求項6】
GPモチーフを含有する、請求項1に記載の改変フィブロイン。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の改変フィブロインをコードする核酸配列を有する核酸。
【請求項8】
請求項7に記載の核酸と、前記核酸配列に作動可能に連結された1又は複数の調節配列を有する核酸とを含む、発現ベクター。
【請求項9】
プラスミドベクター又はウイルスベクターである、請求項8に記載の発現ベクター。
【請求項10】
請求項9に記載の発現ベクターで形質転換された宿主。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、改変フィブロインに関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
フィブロインは、例えば、昆虫及びクモ類が産生する糸を構成する主要成分であり、繊維状のタンパク質の一種である。フィブロインは、例えば、強度及び伸度等の優れた特性を有しており、医療、航空、衣料等の様々な分野への応用が期待されている。
【0003】
フィブロインのアミノ酸配列を改変した改変フィブロインが知られている。例えば、特許文献1には、式1:[(A)

モチーフ-REP]

で表されるドメイン配列を含む改変フィブロインであって、上記ドメイン配列が、天然由来のフィブロインと比較して、REP中の1又は複数のアミノ酸残基が疎水性指標の大きいアミノ酸残基に置換されたこと、及び/又はREP中に1又は複数の疎水性指標の大きいアミノ酸残基が挿入されたことに相当する、局所的に疎水性指標の大きい領域を含むアミノ酸配列を有する、改変フィブロインが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2017/222034号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に開示される改変フィブロインは、モールド成形体にしたときの曲げ強度が向上している。一方、成形体の結晶化度を向上させ得る改変フィブロインは、これまで知られていない。
【0006】
そこで、本発明は、結晶化度が向上した成形体を得ることができる改変フィブロインを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、GQモチーフ含有率と、成形体の結晶化度とが逆相関するという関係を見出したことに基づいている。すなわち、改変フィブロインのGQモチーフ含有率を低減することによって、当該改変フィブロインを含む成形体の結晶化度を向上することができる。
【0008】
本発明は、例えば、以下の各発明に関する。
[1]
式1:[(A)

モチーフ-REP]

、又は式2:[(A)

モチーフ-REP]

-(A)

モチーフで表されるドメイン配列を含み、
GQモチーフ含有率が12.5%以下である、改変フィブロイン。
[式1及び式2中、(A)

モチーフは4~27アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示し、かつ(A)

モチーフ中のアミノ酸残基総数に対するアラニン残基、セリン残基、スレオニン残基及びバリン残基の総数が80%以上である。REPは10~200アミノ酸残基から構成されるアミノ酸配列を示す。mは8~300の整数を示す。複数存在する(A)

モチーフは、互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい。複数存在するREPは、互いに同一のアミノ酸配列でもよく、異なるアミノ酸配列でもよい。]
[2]
PX

モチーフ(但し、X

はプロリン残基以外のアミノ酸残基を示す。)を含有する、[1]に記載の改変フィブロイン。
[3]


がアラニン残基である、[2]に記載の改変フィブロイン。
[4]
PX

モチーフ含有率が10%以上である、[3]に記載の改変フィブロイン。
[5]
PQモチーフ含有率が5%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の改変フィブロイン。
[6]
GPモチーフを含有する、[1]~[5]のいずれかに記載の改変フィブロイン。
[7]
[1]~[6]のいずれかに記載の改変フィブロインをコードする核酸配列を有する核酸。
[8]
[7]に記載の核酸と、前記核酸配列に作動可能に連結された1又は複数の調節配列を有する核酸とを含む、発現ベクター。
[9]
プラスミドベクター又はウイルスベクターである、[8]に記載の発現ベクター。
[10]
[8]又は[9]に記載の発現ベクターで形質転換された宿主。
[11]
[1]~[6]のいずれかに記載の改変フィブロインを含む、組成物。
[12]
成形体である、[11]に記載の組成物。
[13]
繊維、フィルム、多孔質体、又はモールド成形体の形状である、[12]に記載の組成物。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、結晶化度が向上した成形体を得ることができる改変フィブロインを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
改変フィブロイン繊維を製造するための紡糸装置の一例を概略的に示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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