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公開番号2025168775
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-12
出願番号2024073515
出願日2024-04-30
発明の名称トナーの製造方法
出願人キヤノン株式会社
代理人弁理士法人秀和特許事務所
主分類G03G 9/08 20060101AFI20251105BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】外添剤粒子の固着率に優れ、長期使用後にトナーからの外添剤粒子の脱離が起きにくく、外添剤粒子の被覆率変化が小さいトナーの製造方法。
【解決手段】トナーの製造方法であって、該製造方法はトナー粒子原料を含む混合物を溶融混練し粉砕してトナー粒子を得る工程を有し、該混合物が酸素を含有するウルトラファインバブルが分散した水を特定の量含有し、該ウルトラファインバブルが分散した水における溶存酸素濃度が10mg/L以上であり、該ウルトラファインバブルが特定の粒径を有し、該ウルトラファインバブルが分散した水が該ウルトラファインバブルを1.0×104個/mL以上含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
結着樹脂を含有するトナー粒子と、該トナー粒子表面に存在する外添剤粒子と、を有するトナーの製造方法であって、
該製造方法は、
(i)該結着樹脂を含有するトナー粒子原料を含む混合物を溶融混練して、混練物を得る溶融混練工程、
(ii)該混練物を粉砕し、トナー粒子を得る粉砕工程、及び
(iii)該トナー粒子に該外添剤粒子を外添する外添工程、
を有し、
該混合物が、溶融混錬される該トナー粒子原料100質量部に対して、1.0~30.0質量部の液体を含有しており、
該液体が、酸素を含有するウルトラファインバブルが分散した水であり、
該ウルトラファインバブルが分散した水における溶存酸素濃度が10mg/L以上であり、
該ウルトラファインバブルが分散した水の気泡の粒度分布について、
(a)ピーク粒径が10~1000nmであり、
(b)粒径10~1000nmの気泡粒子における個数平均粒径が50~800nmであり、
該ウルトラファインバブルが分散した水が、該ウルトラファインバブルを1.0×10

個/mL以上含有する、ことを特徴とするトナーの製造方法。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記外添剤粒子が、粒径分布50nm~300nmの範囲にピークを有し、50nm~300nmの範囲の一次粒子の個数平均粒径が70~150nmである外添剤粒子を含む、請求項1に記載のトナーの製造方法。
【請求項3】
前記外添剤粒子が、粒径分布20nm~50nmの範囲にピークを有する外添剤粒子を含む、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項4】
前記ウルトラファインバブルのピーク粒径が40~1000nmであり、10nm~1000nmの気泡粒子における個数平均粒径が60~200nmである、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。
【請求項5】
前記外添剤粒子のうち粒径が50nm~300nmの範囲の外添剤粒子の一次粒子の個数平均粒径をAとし、前記ウルトラファインバブルの10nm~1000nmの範囲の個数平均粒径をBとしたとき、
B/Aが0.40~1.80である、請求項1又は2に記載のトナーの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真方式、静電記録方式、静電印刷方式、トナージェット方式に用いられるトナーの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
近年、電子写真方式のフルカラー複合機が広く普及し、印刷市場への展開も進んでいる。印刷市場では、長期使用後も安定して高品位な画像を出力することが要求される。このような要求を満たすために、トナーにおいては、長期使用された際にも、高い現像性と転写性を示すことが必要である。そのために、無機微粒子等の外添剤粒子の脱離を抑える検討や、トナー表面における外添剤粒子の長期使用後の被覆率変化を抑える検討が行われている。
【0003】
長期使用後にトナーからの外添剤粒子の脱離が起きた場合、感光体表面へ外添剤粒子が移行し、さらに一部はクリーニング工程においてクリーニングブレードをすり抜ける。この結果、外添剤粒子によるすり抜けの多い部位と少ない部位とで帯電工程において潜像電位の違いを引き起こすため、画像濃度の違いとなって現れてしまうことがある(以下、画像濃度ムラと呼ぶ)。このような課題に対して、例えば、特許文献1では、トナーに対して熱処理を施すことによって、外添剤粒子を熱固着させ、長期使用時の安定性を向上させる技術が提案されている。
【0004】
また、長期使用後に外添剤粒子の被覆率が大きく低下した場合、たとえば、転写部材とトナー間の付着力が増大し、転写効率の低下を引き起こす場合がある。この結果、画像濃度が低下してしまうことがある。このような課題に対して、特許文献2~5では、外添剤をトナー母粒子表面に固定化させる技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-020897号公報
特開2011-197371号公報
特開2011-158789号公報
特開2010-176063号公報
特開2009-288667号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1~5に記載のトナーには、長期使用時の安定性にさらなる改善の余地がある。
本開示は、外添剤粒子の固着率に優れ、長期使用後にトナーからの外添剤粒子の脱離が起きにくく、外添剤粒子の被覆率変化が小さいトナーの製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、結着樹脂を含有するトナー粒子と、該トナー粒子表面に存在する外添剤粒子と、を有するトナーの製造方法であって、
該製造方法は、
(i)該結着樹脂を含有するトナー粒子原料を含む混合物を溶融混練して、混練物を得る溶融混練工程、
(ii)該混練物を粉砕し、トナー粒子を得る粉砕工程、及び
(iii)該トナー粒子に該外添剤粒子を外添する外添工程、
を有し、
該混合物が、溶融混錬される該トナー粒子原料100質量部に対して、1.0~30.0質量部の液体を含有しており、
該液体が、酸素を含有するウルトラファインバブルが分散した水であり、
該ウルトラファインバブルが分散した水における溶存酸素濃度が10mg/L以上であり、
該ウルトラファインバブルが分散した水の気泡の粒度分布について、
(a)ピーク粒径が10~1000nmであり、
(b)粒径10~1000nmの気泡粒子における個数平均粒径が50~800nmであり、
該ウルトラファインバブルが分散した水が、該ウルトラファインバブルを1.0×10

個/mL以上含有する、トナーの製造方法に関する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、外添剤粒子の固着率に優れ、長期使用後にトナーからの外添剤粒子の脱離が起きにくく、外添剤粒子の被覆率変化が小さいトナーの製造方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本開示において、数値範囲を表す「XX以上YY以下」や「XX~YY」の記載は、特に断りのない限り、端点である下限及び上限を含む数値範囲を意味する。数値範囲が段階的に記載されている場合、各数値範囲の上限及び下限は任意に組み合わせることができる。また、本開示において、例えば「XX、YY及びZZからなる群から選択される少なくとも一つ」のような記載は、XX、YY、ZZ、XXとYYとの組合せ、XXとZZとの組合せ、YYとZZとの組合せ、又はXXとYYとZZとの組合せのいずれかを意味する。
【0010】
本開示によれば、外添剤粒子の固着率に優れ、長期使用後のトナー表面における外添剤粒子の被覆率変化が小さいトナーの製造方法を提供することができる。本発明者らは、この要因に関して、以下のように考えている。
(【0011】以降は省略されています)

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