TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025168433
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2025139737,2022521299
出願日
2025-08-25,2020-10-08
発明の名称
高頻度標的化動物遺伝子導入
出願人
ザ ジャクソン ラボラトリー
,
THE JACKSON LABORATORY
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12N
15/09 20060101AFI20251030BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】高頻度標的化動物遺伝子導入の提供。
【解決手段】本開示は、例えば、Bxb1ランディングパッドを使用する、高頻度マウス遺伝子導入のための方法および組成物を提供する。本開示は、マウスゲノムへの外因性DNAの大きな単一コピー挿入が、Bxb1インテグラーゼシステムを使用して達成可能であることを示す。従って、本明細書で提供されるのは、いくつかの局面において、遺伝子編集ツール(例えば、CRISPR/Cas9)およびBxb1インテグラーゼの組み合わせを利用して、特異的遺伝子座への大きな導入遺伝子の単一コピーを挿入するシステムである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
明細書に記載の発明。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
関連出願
本出願は、米国特許法第119条(e)の下で、2019年10月9日出願の米国仮特許出願第62/913,092号(これは、その全体において本明細書に参考として援用される)の利益を主張する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【0002】
政府資金提供の研究
本発明は、National Institutes of Healthによって授与されたR24 OD016473およびR21 OD023800の下で政府支援を得て行われた。政府は、本発明において一定の権利を有する。
【背景技術】
【0003】
背景
ゲノム工学の革命は、マウスゲノムの迅速な改変を推進し続けており、これまでより速く、的確に複雑な変異マウス系統を作り出している。小さなゲノム改変は、単純かつ効率的であるが、大きなドナーDNAの正確な挿入のための相同組換えに対する信頼性は、問題のあるままである。ヒト化マウスの作製は、その意図した発現パターンおよび機能を再現するために、遺伝子の制御領域の組み込みを必要とする。これは、ランダムかつ本質的には無秩序な遺伝子導入の使用に関する1つの理由であり、これにより、低い効率、部分的/不完全な組み込み、およびマルチコピーコンカテマー化に悩まされ得る。このような挿入はしばしば、活性な遺伝子座に置かれ、導入遺伝子発現に対する有害な位置効果および意図せず破壊された内因性遺伝子(複数可)を生じる。結論として、大きなトランスジェニックプロジェクトはしばしば、実質的な特徴付けの時間および余分な回数の繁殖を必要とする。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
要旨
本開示は、マウスゲノムへの外因性DNAの大きな単一コピー挿入が、Bxb1インテグラーゼシステムを使用して達成可能であることを示す。従って、本明細書で提供されるのは、いくつかの局面において、遺伝子編集ツール(例えば、CRISPR/Cas9)およびBxb1インテグラーゼの組み合わせを利用して、特異的遺伝子座への大きな導入遺伝子の単一コピーを挿入するシステムである。Bxb1インテグラーゼの存在下では、attP部位をattB部位で組み換えて、上記部位をattR(「右側」)およびattL(「左型」)部位へと変換する(図1)。このシステムは、いくつかの実施形態において、ゲノムへのプラスミド/細菌ドナーDNAベクター配列組み込み(これは、導入遺伝子サイレンシングを生じることが示されている)を排除する。本明細書において、30.6キロベース(kb)のヒトDNAを、C57BL/6JマウスRosa26遺伝子座へと、11% 効率(4/35)で組み込んだ。驚くべきことに、全4つの独立した系(line)が、マイクロインジェクションの日から3~6ヶ月以内に、オフターゲット汚染(off-target contamination)のないトランスジェニックアレルの生殖細胞系列伝達を示した。さらに、上記遺伝子は、肝臓において適切に転写される。これらの結果は、このシステムが、無傷の単一コピーの導入遺伝子を、短期間で規定の遺伝子座の中に送達する能力を示し、これは、正確な遺伝子導入、すなわち、動物モデルの迅速かつ信頼性の高い遺伝子工学のための強力なツールを提供する。
【0005】
本開示は、いくつかの局面において、ゲノムの制限されたオフターゲット改変を有する、動物(例えば、哺乳動物、例えば、齧歯類、例えば、マウス)のゲノムにおいて、大きな導入遺伝子(例えば、少なくとも20キロベースの長さ)の標的化挿入のための方法を提供する。驚くべきことに、Bxb1 att(付着部位)ランディングパッドを有するように遺伝子操作されたマウスは、高い挿入頻度で大きな導入遺伝子の挿入を可能にする。さらに、上記Bxb1システムは、特に、マウスゲノムにおいて偽組み込み部位を示すことは知られていない(例えば、Russell JPら. BioTechniques 2006;40:460-464を参照のこと)。
【0006】
いくつかの実施形態において、本開示のBxb1ランディングパッドマウス系統は、Cas9ヌクレアーゼ(またはそのバリアントもしくはホモログ)をコードするポリヌクレオチド、ゲノム遺伝子座(例えば、セーフハーバー遺伝子座)(例えば、Rosa26またはHip11遺伝子座)を標的とするガイドRNA(gRNA)、およびセーフハーバー遺伝子座に対する相同性アームに挟まれているBxb1付着部位(複数可)を含む(少なくとも1つの)1本鎖DNA(ssDNA)を含むCRISPR/Cas9遺伝子編集ツールの前核マイクロインジェクションを通じて、マウスにおいて直接生成される。例えば、これらのCRISPR/Cas9遺伝子編集ツールの使用は、ゲノムにおいて(意図したゲノム遺伝子座を除いて)オフターゲット変化がほとんどないし全くないマウス系/系統を生じる。その樹立されたBxb1ランディングパッドマウス系は、次いで、目的の導入遺伝子の挿入およびその後の分析のためのプラットフォームとして使用され得る。例えば、目的の導入遺伝子および相当する(同族の)Bxb1付着部位(複数可)を含むドナーDNAを、Bxb1インテグラーゼ(またはBxb1インテグラーゼをコードするポリヌクレオチド)をマイクロインジェクションして、ゲノムに組み込まれた目的の導入遺伝子を有するトランスジェニックマウスを産生することができる。
【0007】
本開示のいくつかの局面は、そのゲノム(例えば、ゲノム遺伝子座)内に第1のBxb1付着部位(例えば、attPまたはattB)および第2のBxb1付着部位(例えば、改変されたattP
*
または改変されたattB
*
)を含む哺乳動物(または他の動物)を提供する。いくつかの実施形態において、上記哺乳動物は、Bxb1インテグラーゼをコードするポリヌクレオチドをさらに含む。上記ポリヌクレオチドは、例えば、第1のおよび第2のBxb1付着部位に挟まれ得る。従って、上記Bxb1インテグラーゼは、ゲノムによってコードされ得る。
【0008】
本開示の他の局面は、そのゲノム(例えば、ゲノム遺伝子座)内に第1のBxb1付着部位および第2のBxb1付着部位を含む哺乳動物胚(または他の動物胚)を提供する。いくつかの実施形態において、上記哺乳動物胚は、Bxb1インテグラーゼをコードするポリヌクレオチドをさらに含み、ここで必要に応じて上記ポリヌクレオチドは、上記第1のおよび第2のBxb1付着部位に挟まれている。
【0009】
いくつかの実施形態において、第1のBxb1付着部位は、attP部位、改変されたattP
*
部位、attB部位、および改変されたattB
*
部位から選択される。いくつかの実施形態において、第2のBxb1付着部位は、attP部位、改変されたattP
*
部位、attB部位、および改変されたattB
*
部位から選択される。いくつかの実施形態において、第1のおよび第2のBxb1付着部位は、互いに対して異種である。
【0010】
いくつかの実施形態において、attP部位は、配列番号1の配列を含む。いくつかの実施形態において、改変されたattP
*
部位は、配列番号7の配列を含む。いくつかの実施形態において、attB部位は、配列番号2の配列を含む。いくつかの実施形態において、改変されたattB
*
部位は、配列番号8の配列を含む。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
個人
抗遺伝子劣化装置
2か月前
個人
細胞内探査とその利用
2か月前
雪国アグリ株式会社
単糖類の製造方法
1か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
4か月前
個人
細胞培養容器
4か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
5か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
3か月前
テルモ株式会社
吐出デバイス
2か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
4か月前
サッポロビール株式会社
飲料
5か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
2か月前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
4か月前
テルモ株式会社
容器蓋デバイス
2か月前
宝酒造株式会社
アルコール飲料
1か月前
島根県
油吸着材とその製造方法
1か月前
東ソー株式会社
pH応答性マイクロキャリア
2か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
大陽日酸株式会社
培養装置
2か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
3か月前
トヨタ自動車株式会社
バイオ燃料製造方法
2か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
4か月前
株式会社豊田中央研究所
細胞励起装置
1か月前
月桂冠株式会社
低プリン体清酒
13日前
個人
有機フッ素化合物を分解する廃液処理法
27日前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
4か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
5か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
4か月前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
4か月前
テルモ株式会社
採取組織細切補助デバイス
2か月前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
2か月前
新東工業株式会社
培養システム
1か月前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
2か月前
株式会社村田製作所
濾過装置および濾過方法
1か月前
横河電機株式会社
藻類培養装置
1か月前
株式会社ショウワ
キトサンオリゴマー分画方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る