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公開番号2025167927
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072949
出願日2024-04-26
発明の名称繊維、ポリオレフィン繊維、及びポリオレフィン繊維の製造方法
出願人KBセーレン株式会社
代理人
主分類D01F 6/30 20060101AFI20251030BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】 環境負荷低減を図ることのできる新たな繊維を提供する。
【解決手段】 米粉を含有するポリオレフィン樹脂を含む繊維である。また米粉を1~10質量%含有するポリオレフィン樹脂からなるポリオレフィン繊維でもある。またポリオレフィン樹脂を60~99質量%、米粉を1~10質量%、相溶化剤を1~30質量%含有する繊維でもある。ポリオレフィン樹脂は、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であることが好ましい。
【選択図】 なし
特許請求の範囲【請求項1】
米粉を含有するポリオレフィン樹脂を含む繊維。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
米粉を1~10質量%含有するポリオレフィン樹脂からなるポリオレフィン繊維。
【請求項3】
ポリオレフィン樹脂を60~99質量%、米粉を1~10質量%、相溶化剤を1~30質量%含有する繊維。
【請求項4】
前記ポリオレフィン樹脂がポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂からなる群より選択される少なくとも一種であることを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載の繊維。
【請求項5】
前記米粉の平均粒子径が10μm以下であることを特徴とする請求項1~3いずれか1項に記載の繊維。
【請求項6】
強度が1.5cN/dtex以上である、請求項1~3いずれか1項に記載の繊維。
【請求項7】
ポリオレフィン樹脂60~99質量%、米粉1~10質量%、相溶化剤1~30質量%含有する樹脂組成物を用いて溶融紡糸するポリオレフィン繊維の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリオレフィン繊維に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
近年、バイオマスを原料としたバイオマスプラスチックの実用化が急速に進んでいる。各種の樹脂をバイオマス材料から製造する試みも行われ、バイオマス由来の原料の活用が広がりをみせている(特許文献1、特許文献2)。
【0003】
特に食用に適さない古米粉や、米粉菓メーカーなどで発生する破砕米粉など、飼料としても使われずに処分されてしまう非食用米粉の活用が求められている中で、米粉を含有させたポリオレフィン樹脂の製造が試みられている(特許文献3)。
【0004】
その他にも原料に米を利用した樹脂成形品としてデンプン繊維およびデンプンをビニルアルコール集合体に含有させた繊維の製造が試みられている。(特許文献4、特許文献5)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2005―255743号公報
特開2023―022453号公報
特許第7191435号公報
特開2009―108426号公報
国際公開WO2023/276402号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
繊維分野においても、環境に対する負荷が少ない材料によって形成されたものが望まれている。しかしながら、デンプン繊維は数m程度の繊維化にとどまっており長繊維化の実現に至っていない。デンプンを含有させたビニルアルコール系集合体からなる繊維は強度が低く、更に水溶性が高い課題がある。米粉を含有させたポリオレフィン樹脂は、環境負荷低減効果があるものの化石由来のプラスチックと異なる性質を示すためであると思われるが、繊維を製造しようとする試みはなかった。
【0007】
したがって、本発明の目的は、環境負荷低減を図ることのできる新たな繊維を提供することにある。
また本発明の別の目的は、環境負荷低減を図ることができる新たな繊維を安定して生産できる繊維の製造方法を提供することにある。また本発明の別の目的は、環境負荷低減を図りつつ、非食用米粉を活用し、機械物性を大きく損なわず、紡糸操業性に優れた繊維を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者は、種々検討を重ねた結果、米粉そのものをポリオレフィン樹脂に含有させることに着目し、本発明に到達した。
また、ポリオレフィン樹脂に米粉を特定の混合比で特定量含有したブレンドポリマーからなる繊維であれば、機械物性を大きく損なわず、繊維形状の樹脂組成物が得られることを見出し、本発明を完成させた。すなわち、本発明の目的は米粉を含有するポリオレフィン樹脂を含む繊維によって達成される。また本発明の別の目的は、米粉を1~10質量%含有するポリオレフィン樹脂からなるポリオレフィン繊維によって達成される。また本発明の別の目的は、ポリオレフィン樹脂を60~99質量%、米粉を1~10質量%、相溶化剤を1~30質量%含有する繊維によって達成される。また本発明は、ポリオレフィン樹脂60~99質量%、米粉1~10質量%、相溶化剤1~30質量%含有する樹脂組成物を用いて溶融紡糸するポリオレフィン繊維の製造方法でもある。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、環境負荷低減を図る新しい繊維を提供できる。
また本発明の製造方法によれば、環境負荷低減を図りつつ、機械物性を大きく損なわず、紡糸操業性に優れた繊維を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明の繊維は、米粉を含有するポリオレフィン樹脂を含む繊維である。
本発明のポリオレフィン繊維は、米粉を含有するポリオレフィン樹脂からなる繊維である。
(【0011】以降は省略されています)

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