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公開番号
2025140343
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-29
出願番号
2024039688
出願日
2024-03-14
発明の名称
偏心芯鞘中空複合繊維原綿およびそれを用いてなる繊維球状体
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
D01F
8/14 20060101AFI20250919BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】軽量でかつ優れた嵩高性を有するだけでなく、柔らかくかつ羽毛に近似した風合いに富み、クッションやダウンジャケット等の中綿素材用のポリエステル中空繊維球状体を構成するのに好適な偏心芯鞘中空複合原綿およびそれを用いてなる繊維球状体を提供する。
【解決手段】A成分及びB成分の2種のポリエステルからなる複合原綿の横断面において、A成分がB成分で完全に覆われており、A成分が2,2-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン2~7モル%とイソフタル酸5~13モル%とを共重合したエチレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステル、B成分は実質的にエチレンテレフタレート単位であるポリエステルであり、単繊維繊度が1.0~7.0dtex、繊維長が15~50mm、繊維軸方向に連続した1つの中空部を有し、その中空度が10~50%である複合原綿を用いて繊維球状体を得る。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
A成分及びB成分の2種のポリエステルからなる複合繊維の横断面において、A成分がB成分で完全に覆われており、A成分が2,2-ビス[4-(2-ヒドロキシエトキシ)フェニル]プロパン2~7モル%とイソフタル酸5~13モル%とを共重合したエチレンテレフタレート単位主体の共重合ポリエステル、B成分は実質的にエチレンテレフタレート単位であるポリエステルであり、以下(1)~(7)を同時に満たす偏心芯鞘中空複合原綿。(1)単繊維繊度が1.0~7.0dtex
(2)繊維長が15~50mm
(3)繊維軸方向に連続した1つの中空部を有し、その中空度が10~50%
(4)ポリシロキサンを含む油剤が繊維表面に繊維重量に対し0.2~0.8重量%付与
(5)A成分を覆っているB成分の厚みの最小厚みSと繊維径Dの比S/Dが0.01~0.1
(6)最小厚みSより厚みが1.05倍以内の部分の繊維の周囲長が繊維全体の周囲長の1/3以上
(7)機械的なけん縮付与無しで、100~200℃、かつ3分以上の熱処理により、スパイラル状形態のけん縮数が3~20山/25mmとなる潜在けん縮能力を有する
続きを表示(約 45 文字)
【請求項2】
請求項1記載の偏心芯鞘中空複合原綿を用いてなる繊維球状体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は偏心芯鞘中空複合繊維原綿およびそれを用いてなる繊維球状体に関するものである。
続きを表示(約 1,100 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、ダウンジャケットおよびシュラフの中綿素材やクッション材として、羽毛やポリエステル系短繊維が広く用いられている。
【0003】
羽毛は、一般的に水鳥の羽毛が使用され、風合いに富み軽量で保温性に優れ、体に沿いやすく嵩高に優れており回復率の高いことが知られている。しかしながら、天然の羽毛を得ようとした場合、その供給量には限度がある上、自然条件や疫病の影響によって供給量が変動するという課題がある。
【0004】
さらには、自然保護の観点から、野生の鳥を捕捉することには限度があり、水鳥を飼育して羽毛を得ようとした場合、多くの水鳥を飼育しなければならず、その結果、多量の飼料を必要とするだけでなく、水鳥の排泄物による水質汚染や感染症の発生とその拡散という課題が生じている。
【0005】
また、羽毛を詰め綿として使用できるようにするためには、採毛、選別、消毒、脱脂および布団詰めなどの多くの工程を経る必要があり、かつ、羽毛が舞い上がるという点でも作業が繁雑になり、その結果、羽毛を使った製品具の価格は高くなるという傾向がある。
【0006】
さらには、採毛時に羽毛の末端に肉が残り腐敗臭の原因になるため、欧州等では動物愛護の観点から羽毛を排除する動きも出ている。
【0007】
一方、ポリエステル系短繊維は、安価で嵩高性に優れており、繊維製造時の製糸性や不織布等の製品に加工する際の加工性が良好である。そのため、ポリエステル短繊維をカードなどで開繊し繊維ウェッブを層状に積層した繊維ウェッブ積層体を、側地で覆う方法がよく知られている。しかしながら、この方法では、層状の繊維ウェッブ積層体を側地で覆うために手間がかかるという課題がある。
【0008】
このような課題に対し、弾力性、圧縮耐久性に優れた形態安定性を有する高弾性繊維球状体(ファイバーボール)からなる中綿が提案されている(特許文献1)。
【0009】
また、三次元のスパイラル状けん縮を有する繊維を用いることで、繊維球状体の形成性を向上させ、嵩高性に優れた繊維球状体が得られることが提案されている(特許文献2、4)。
【0010】
また、特許文献1や4には、緻密な空気層を形成し嵩高性を向上させるべく、細繊度繊維やバインダー繊維などの複数種の繊維を混合した複合繊維を用いた繊維球状体とすることも提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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