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公開番号
2025139564
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-26
出願番号
2025036730
出願日
2025-03-07
発明の名称
ドープ用添加剤及び繊維
出願人
東レ・ライクラ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
D01F
6/70 20060101AFI20250918BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約
【課題】添加剤等を提供する。
【解決手段】添加剤を、40℃において、20質量%でジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解させた時の粘度をV1、溶解させた後、さらに40℃において24時間経過後の粘度をV2とする時、V2/V1の値が1以上であるポリウレタン(A)で構成する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ドープ用の添加剤であって、40℃において、20質量%でジメチルアセトアミドに溶解させた時の粘度をV1、溶解させた後、さらに40℃において24時間経過後の粘度をV2とする時、V2/V1の値が1以上であるポリウレタン(A)で構成された添加剤。
続きを表示(約 600 文字)
【請求項2】
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が1.01以上である、請求項1記載の添加剤。
【請求項3】
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が5以下である、請求項1記載の添加剤。
【請求項4】
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が1.02~3.5である、請求項1記載の添加剤。
【請求項5】
ポリウレタン(A)のV2が1000ポアズ以上である、請求項1記載の添加剤。
【請求項6】
ポリウレタン(A)が、下記(i)又は(ii)を充足する、請求項1記載の添加剤。
(i)V2が1000~5000ポアズであり、V2/V1の値が1.05以上
(ii)V2が5000ポアズ超であり、V2/V1の値が3.5以下
【請求項7】
ポリウレタン(A)の数平均分子量が10000以上である、請求項1記載の添加剤。
【請求項8】
ポリウレタン(A)が、GPCにおいて、分子量100万以上の領域にピークを有する、請求項1記載の添加剤。
【請求項9】
ポリウレタン(A)がアミノ基を有する、請求項1記載の添加剤。
【請求項10】
ポリウレタン(A)が、アミノ基を0.1meq/kg以上の割合で有する、請求項1記載の添加剤。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はドープ用の添加剤、ドープ、繊維(ポリウレタン繊維等)等に関する。
続きを表示(約 4,400 文字)
【背景技術】
【0002】
ポリウレタンの成形(成型)においては溶液成形が多用される。例えば、溶液紡糸や溶液キャストフィルムなどである(特許文献1等)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2015/056763号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、新規な添加剤(ドープ用の添加剤)、ドープ、ポリウレタン繊維(ポリウレタン弾性繊維)等を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前述のように、ポリウレタンの成形(成型)には溶液成形が多用されている。
このような中、本発明者は、鋭意検討を重ねた結果、溶液(ドープ)に配合する成分(添加剤)として特定の成分を選択することで、ポリウレタン[例えば、ポリウレタン繊維(弾性繊維)]の効率よい成形や良好な物性のポリウレタン[例えば、ポリウレタン繊維(弾性繊維)]の製造を実現しうること等を見出し、本発明を完成した。
【0006】
すなわち、本発明は、以下の発明等に関する。
[1]
ドープ用の添加剤であって、40℃において、20質量%で(20質量%の濃度で)ジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解(又は分散)させた時の粘度をV1、溶解(又は分散)させた後、さらに24時間経過後の粘度をV2とする時[40℃において、20質量%で(20質量%の濃度で)ジメチルアセトアミド(DMAc)に溶解(又は分散)させた時の粘度をV1、溶解(又は分散)させた後、さらに、40℃において、24時間経過後の粘度(40℃で溶解させた後、そのまま、40℃にて24時間経過後の粘度)をV2とする時]、V2/V1の値が1以上であるポリウレタン(A)で構成された添加剤。
[2]
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が1.01以上である、[1]記載の添加剤。
[3]
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が5以下(例えば、4.3以下、4.1以下)である、[1]又は[2]記載の添加剤。
[4]
ポリウレタン(A)のV2/V1の値が1.02~3.5である、[1]~[3]のいずれかに記載の添加剤。
[5]
ポリウレタン(A)のV2が1000ポアズ以上である、[1]~[4]のいずれかに記載の添加剤。
[6]
ポリウレタン(A)が、下記(i)又は(ii)を充足する、[1]~[5]のいずれかに記載の添加剤。
(i)V2が1000~5000ポアズであり、V2/V1の値が1.05以上
(ii)V2が5000ポアズ超であり、V2/V1の値が3.5以下
[7]
ポリウレタン(A)の数平均分子量が10000以上である、[1]~[6]のいずれかに記載の添加剤。
[8]
ポリウレタン(A)が、GPCにおいて、分子量(数平均分子量)100万以上の領域にピークを有する、[1]~[7]のいずれかに記載の添加剤。
[9]
ポリウレタン(A)がアミノ基を有する、[1]~[8]のいずれかに記載の添加剤。
[10]
ポリウレタン(A)が、アミノ基を0.1meq/kg以上の割合で有する、[1]~[9]のいずれかに記載の添加剤。
[11]
ポリウレタン(A)が、アミノ基を50meq/kg以下の割合で有する、[1]~[10]のいずれかに記載の添加剤。
[12]
ポリウレタン(A)が、アミノ基を0.1~50meq/kgの割合で有する、[1]~[11]のいずれかに記載の添加剤。
[13]
ポリウレタン(A)が、アミノ基を1~30meq/kg(例えば、2~25meq/kg)の割合で有する、[1]~[12]のいずれかに記載の添加剤。
[14]
ポリウレタン(A)が金属石鹸を含む(例えば、0.003~3質量%の割合で金属石鹸を含む)、[1]~[13]のいずれかに記載の添加剤。
[15]
ポリウレタン(A)が、界面活性剤、酸化防止剤、三級アミン化合物、及び架橋構造調節剤から選択された少なくとも1種を含む(例えば、界面活性剤を0.003~3質量%の割合で含む、及び/又は酸化防止剤を0.002~5質量%の割合で含む)、[1]~[14]のいずれかに記載の添加剤。
【0007】
[16]
ポリウレタン(A)が繊維状である、[1]~[15]のいずれかに記載の添加剤。
[17]
ポリウレタン(A)が、製造後1ヶ月以上保管した成形品[例えば、繊維(糸)]、成形屑及びポストコンシューマー品[例えば、繊維(糸)]から選択された少なくとも1種である(に由来する)、[1]~[16]のいずれかに記載の添加剤。
[18]
粘度調整剤(粘度制御剤、粘度上昇剤、増粘剤)である、[1]~[17]のいずれかに記載の添加剤。
[19]
ドープがポリウレタンドープである、[1]~[18]のいずれかに記載の添加剤。
[20]
ドープ用の添加剤であって、アミノ基を有する(例えば、アミノ基を0.1~50meq/kgの割合で有する)ポリウレタン(A)で構成された添加剤。
[21]
ドープ用の添加剤であって、アミノ基を1~30meq/kg(例えば、2~25meq/kg)の割合で有するポリウレタン(A)で構成された添加剤。
[22]
[1]~[21]のいずれかに記載のポリウレタン(A)を含むドープ。
[23]
ポリウレタン(A)の割合が1質量%以上である、[22]記載のドープ。
[24]
さらに、樹脂(B)を含む、[22]又は[23]記載のドープ。
[25]
さらに、樹脂(B)を含み、樹脂(B)がポリウレタン(B)を含む、[22]~[24]のいずれかに記載のドープ。
[26]
さらに、樹脂(B)を含み、
ポリウレタン(A)及び樹脂(B)の総量に対する、ポリウレタン(A)の割合が3質量%以上である、[22]~[26]のいずれかに記載のドープ。
[27]
さらに、樹脂(B)を含み、
樹脂(B)がポリウレタン(B)を含み、
ポリウレタン(A)及びポリウレタン(B)の総量に対する、ポリウレタン(A)の割合が5質量%以上(例えば、10~90質量%)である、[22]~[26]のいずれかに記載のドープ。
【0008】
[28]
ドープを構成する樹脂の数平均分子量が10000以上である、[22]~[27]のいずれかに記載のドープ。
[29]
ドープを構成する樹脂が、GPCにおいて、分子量(数平均分子量)100万以上の領域にピークを有する、[22]~[28]のいずれかに記載のドープ。
[30]
溶媒(例えば、アミド系溶媒及び硫黄系溶媒から選択された少なくとも1種を含む溶媒)を含む、[22]~[29]のいずれかに記載のドープ。
[31]
溶媒を含み、固形分濃度が5~80質量%である、[22]~[30]のいずれかに記載のドープ。
[32]
40℃において、調製時の粘度をV1、調製後、さらに24時間経過後の粘度をV2とする時[40℃において24時間経過後の粘度(40℃で溶解させた後、そのまま、40℃にて24時間経過後の粘度)をV2とする時]、V2/V1の値が0.8以上である、[22]~[31]のいずれかに記載のドープ。
[33]
40℃において、調製時の粘度をV1、調製後、さらに24時間経過後の粘度をV2とする時[40℃において24時間経過後の粘度(40℃で溶解させた後、そのまま、40℃にて24時間経過後の粘度)をV2とする時]、V2/V1の値が1以上(例えば、1~5)である、[22]~[32]のいずれかに記載のドープ。
[34]
40℃において、調製時の粘度をV1、調製後、さらに24時間経過後の粘度をV2とする時[40℃において24時間経過後の粘度(40℃で溶解させた後、そのまま、40℃にて24時間経過後の粘度)をV2とする時]、V2/V1の値が1.01~3.5であり、粘度が1000~10000ポアズである、[22]~[33]のいずれかに記載のドープ。
[35]
[22]~[34]のいずれかに記載のドープを用いて、成形品を製造する方法{例えば、[22]~[34]のいずれかに記載のドープを紡糸し、繊維[糸、例えば、ポリウレタン繊維(糸)]を製造する方法}。
[36]
[22]~[34]のいずれかに記載のドープを用いて得られる成形品。
[37]
[1]~[21]のいずれかに記載のポリウレタン(A)を含む成形品。
[38]
繊維[糸、例えば、ポリウレタン繊維(糸)]である、[36]又は[37]記載の成形品。
[39]
構成する樹脂(成形品を構成する樹脂)が、GPCにおいて、分子量(数平均分子量)100万以上の領域にピークを有する、[36]~[38]のいずれかに記載の成形品。
[40]
金属石鹸、界面活性剤、酸化防止剤、三級アミン化合物、及び架橋構造調節剤から選択された少なくとも1種を含む、[36]~[39]のいずれかに記載の成形品。
[41]
構成する樹脂が、GPCにおいて、分子量(数平均分子量)100万以上の領域にピークを有し、0.003~3質量%の割合で金属石鹸を含む、繊維[糸、例えば、ポリウレタン繊維(糸)]である、[36]~[40]のいずれかに記載の成形品。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、新規な添加剤を提供できる。
このような添加剤は、特定のポリウレタンで構成されており、ポリウレタンの成形や物性(特に、成形及び物性の双方)を良好なものとしうる。
【0010】
例えば、本発明の添加剤の一態様では、紡糸の際の糸切れを抑制ないし防止し、効率よくポリウレタン繊維を製造しうる。このような効率よい成形は、添加剤的な使用態様であるにもかかわらず、例えば、単純にドープの製造(重合)と紡糸とを行う場合に比べても、同等か又はより一層優れたものとできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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