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公開番号2025147791
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-07
出願番号2024048211
出願日2024-03-25
発明の名称紡績機
出願人村田機械株式会社
代理人弁理士法人新樹グローバル・アイピー
主分類D01H 15/00 20060101AFI20250930BHJP(天然または人造の糸または繊維;紡績)
要約【課題】チェックモードの実行により除去する糸の量を少なくする。
【解決手段】紡績機1は、紡績ユニット7と、ユニット制御部8と、台車制御部111と、を備える。紡績ユニット7は、紡績糸Y1を紡績する紡績部2と、紡績部2から供給された紡績糸Y1を巻き取ってパッケージPを形成する巻取部6と、紡績部2と巻取部6との間で紡績糸Y1が切断された場合に、紡績糸Y1の糸継を行う糸継装置109と、紡績部2により紡績された紡績糸Y1を貯留する貯留装置4と、を有する。ユニット制御部8、台車制御部111は、紡績部2と巻取部6との間で切断された紡績糸Y1を糸継する場合に、紡績部2により紡績された紡績糸Y1を貯留装置4に貯留させた後、紡績部2と貯留装置4との間の紡績糸Y1を切断し、それに併せて糸継装置109による糸継を実行するチェックモードを実行する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
糸を紡績する紡績部と、
前記紡績部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する巻取部と、
前記紡績部と前記巻取部との間で糸が切断された場合に、前記紡績部側の糸と前記パッケージ側の糸との糸継を行う糸継装置と、
前記紡績部と前記糸継装置との間に設けられており、前記紡績部により紡績された糸を貯留する貯留装置と、
を有する巻取ユニットと、
前記巻取ユニットを制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記紡績部と前記巻取部との間で切断された糸を糸継する場合に、前記紡績部により紡績された糸を前記貯留装置に貯留させた後、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸を切断し、それに併せて前記糸継装置による糸継を実行するチェックモードを実行する、
紡績機。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記糸継装置は、前記パッケージと前記紡績部との間の糸の走行経路に対して接近した接近位置と、前記糸の走行経路から離間した離間位置と、の間で移動可能であり、
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、糸継を実行するために前記糸継装置が前記接近位置に到達したことに併せて、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断を行う、請求項1に記載の紡績機。
【請求項3】
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記糸継装置による糸継が完了する前に前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断を行う、請求項1又は2に記載の紡績機。
【請求項4】
前記糸継装置は、待機位置から作業位置に移動することで紡績部側の糸とパッケージ側の糸を寄せる糸寄レバーを有し、
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記待機位置から前記作業位置への前記糸寄レバーの移動が完了する前に前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断を行う、請求項1~3のいずれかに記載の紡績機。
【請求項5】
前記紡績部から供給された糸を捕捉する捕捉位置と、前記糸継装置により糸継が行われる位置に糸を案内する案内位置と、に移動する捕捉部と、
糸の走行経路を貯留装置に糸の貯留を行わせる第1走行経路とする第1位置と、糸の走行経路を前記貯留装置に糸の貯留を行わせない第2走行経路とする第2位置、との間で移動する変更部材と、をさらに備え、
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記捕捉部が前記案内位置に位置するのと併せて前記変更部材を前記第1位置から前記第2位置に移動させる、請求項1~4のいずれかに記載の紡績機。
【請求項6】
糸の走行経路を貯留装置に糸の貯留を行わせる第1走行経路とする第1位置と、糸の走行経路を前記貯留装置に糸の貯留を行わせない第2走行経路とする第2位置、との間で移動する変更部材をさらに備え、
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断と併せて前記変更部材を前記第2位置から前記第1位置に移動させる、請求項1~5のいずれかに記載の紡績機。
【請求項7】
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断と同時、又は、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断後に前記変更部材を前記第2位置から前記第1位置に移動させる、請求項6に記載の紡績機。
【請求項8】
前記制御部は、前記紡績部による糸の紡績を停止させることにより、前記紡績部と前記貯留装置との間の糸の切断を行う、請求項1~7のいずれかに記載の紡績機。
【請求項9】
前記紡績部は、繊維束を走行させるドラフト装置と、前記繊維束を糸に紡績する紡績装置と、を有し、
前記制御部は、前記チェックモードの実行時に、前記ドラフト装置を停止させることにより糸の紡績を停止させる、請求項8に記載の紡績機。
【請求項10】
前記巻取部は、
前記パッケージに接触した状態で回転することで、前記パッケージを回転させる回転部と、
前記回転部又は前記パッケージを移動させることにより、前記パッケージと前記回転部とを接触させる接触状態と、前記パッケージと前記回転部とを離間させる離間状態とを切替可能な移動部材と、を有し、
前記制御部は、前記糸継装置による糸継完了まで前記移動部材を前記接触状態とする、請求項1~9のいずれかに記載の紡績機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、糸を巻き取ってパッケージを形成する紡績機に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
糸を紡績して紡績糸を生成し、生成した紡績糸を巻き取ってパッケージを形成する紡績機が知られている。この紡績機は、紡績糸を生成する紡績部と、紡績糸を巻き取ってパッケージを形成するための巻取部と、紡績部と巻取部との間に配置され紡績糸を貯留する貯留装置と、を備える。紡績機では、パッケージの形成中に、紡績部と巻取部との間を走行する糸が切断する。このため、紡績機には、切断した糸を糸継する糸継装置が設けられる。
【0003】
上記の紡績機は、糸継装置による糸継の状態のチェックのために、糸継装置による糸継が実行された場合に、糸継がされた部分を作業者等が確認可能とする動作モード(チェックモードと呼ぶ)で動作可能となっている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-247108号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の紡績機では、チェックモードの実行中において、糸継装置による糸継が完了後に紡績部による糸の紡績を停止していた。このため、糸継装置による糸継が行われている間にも紡績部から紡績糸の供給が行われていた。チェックモードの実行により糸継された糸は紡績機から除去されるが、糸継装置による糸継が行われている間にも紡績部から紡績糸の供給があると、紡績機から除去される紡績糸が無駄に多くなる。
【0006】
本発明の目的は、糸継装置による糸継の状態をチェックするためのチェックモードを実行可能な紡績機において、チェックモードの実行により除去する糸の量を少なくすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
以下に、課題を解決するための手段として複数の態様を説明する。これら態様は、必要に応じて任意に組み合せることができる。
本発明の一態様に係る紡績機は、巻取ユニットと、制御部と、を備える。巻取ユニットは、紡績部と、巻取部と、糸継装置と、貯留装置と、を有する。紡績部は、糸を紡績する。巻取部は、紡績部から供給された糸を巻き取ってパッケージを形成する。糸継装置は、紡績部と巻取部との間で糸が切断された場合に、紡績部側の糸とパッケージ側の糸との糸継を行う。貯留装置は、紡績部と糸継装置との間に設けられており、紡績部により紡績された糸を貯留する。制御部は、巻取ユニットを制御する。
【0008】
上記の紡績機において、制御部は、紡績部と巻取部との間で切断された糸を糸継する場合に、紡績部により紡績された糸を貯留装置に貯留させた後、紡績部と貯留装置との間の糸を切断し、それに併せて糸継装置による糸継を実行するチェックモードを実行する。
【0009】
上記の紡績機では、紡績部と巻取部との間で切断された糸を糸継する場合に実行されるチェックモードにおいて、制御部が、紡績部により紡績された糸を貯留装置に貯留させた後、紡績部と貯留装置との間の糸を切断し、それに併せて糸継装置による糸継を実行する。すなわち、制御部は、チェックモードの実行時に、紡績部と貯留装置との間の糸の切断タイミングと糸継装置による糸継の実行タイミングとの間を短くしている。これにより、チェックモードの実行時に紡績部から供給され、貯留装置に貯留される糸の量を少なくできる。この結果、チェックモードの実行により除去する糸の量を少なくできる。
【0010】
上記の紡績機において、糸継装置は、パッケージと紡績部との間の糸の走行経路に対して接近した接近位置と、当該糸の走行経路から離間した離間位置と、の間で移動可能であってもよい。この場合、制御部は、チェックモードの実行時に、糸継を実行するために糸継装置が接近位置に到達したことに併せて、紡績部と貯留装置との間の糸を切断してもよい。これにより、貯留装置に貯留される糸の量が過剰になる前に、貯留装置への糸の貯留を停止できる。
(【0011】以降は省略されています)

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