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公開番号
2025171483
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-20
出願番号
2024076887
出願日
2024-05-10
発明の名称
レーザ加工機、レーザ加工方法及びプログラム作成装置
出願人
村田機械株式会社
代理人
個人
主分類
B23K
26/38 20140101AFI20251113BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約
【課題】作業者によるジョイント痕の除去作業を軽減するレーザ加工機、レーザ加工方法及びプログラム作成装置を提供する。
【解決手段】制御装置160は、切断加工を開始する開始点P1から加工形状Lの始点P2まで切断加工を行う第1切断加工と、加工形状Lに沿って始点P2から加工形状Lの終点P3まで切断加工を行う第2切断加工と、終点P3から所定の長さだけ切れ込みを入れる第3切断加工と、を実行させ、終点P3は、予め設定された距離だけ始点P2から離れた位置に設定され、制御装置160は、第3切断加工として、始点P2から第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ製品側に切れ込みを入れる加工を実行させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
レーザ光により加工対象物の一部を切断加工して製品を形成するレーザヘッドと、
前記レーザヘッドの動作を制御し、予め設定された加工形状に沿って切断加工を実行させる制御装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記切断加工を開始する開始点から前記加工形状の始点まで切断加工を行う第1切断加工と、
前記加工形状に沿って前記始点から前記加工形状の終点まで切断加工を行う第2切断加工と、
前記終点から所定の長さだけ切れ込みを入れる第3切断加工と、を実行させ、
前記開始点は、前記加工形状が前記製品に沿った形状である場合には前記製品の外側に設定され、前記加工形状が穴に沿った形状である場合には前記穴が形成される領域内に設定されており、
前記終点は、予め設定された距離だけ前記始点から離れた位置に設定され、
前記制御装置は、前記第3切断加工として、前記始点から前記第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ前記製品側に前記切れ込みを入れる加工を実行させる、レーザ加工機。
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【請求項2】
前記加工形状が曲線形状である場合には、前記切断開始方向は、前記始点における前記曲線形状の接線方向である、請求項1に記載のレーザ加工機。
【請求項3】
前記切断開始方向は、前記第1切断加工における前記開始点から前記始点への切断方向に対して鋭角に交差する方向に設定されている、請求項1に記載のレーザ加工機。
【請求項4】
加工対象物から製品を切断加工するレーザ加工機のレーザ加工方法であって、
切断加工を開始する開始点から予め設定された加工形状の始点まで切断加工を行うことと、
前記加工形状に沿って前記始点から前記加工形状の終点まで切断加工を行うことと、
前記終点から所定の長さだけ切れ込みを入れることと、を含み、
前記開始点は、前記加工形状が前記製品に沿った形状である場合には前記製品の外側に設定され、前記加工形状が穴に沿った形状である場合には前記穴が形成される領域内に設定されており、
前記終点は、予め設定された距離だけ前記始点から離れた位置に設定され、
前記終点から所定の長さだけ前記切れ込みを入れることは、前記始点からの切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ前記製品側に前記切れ込みを入れることを含む、レーザ加工方法。
【請求項5】
加工対象物と特定部分とを接続するジョイント部を残すように予め設定された加工形状に沿って切断加工を実行するレーザ加工機の加工プログラムを作成するプログラム作成装置であって、
前記切断加工を開始する開始点から前記加工形状の始点まで切断加工を行う第1切断加工と、前記第1切断加工の後に前記加工形状に沿って前記始点から前記加工形状の終点まで切断加工を行う第2切断加工と、前記終点から所定の長さだけ前記製品側に切れ込みを入れる第3切断加工と、を実行させる加工プログラムを作成するプログラム作成部と、
前記開始点の位置及び前記切れ込みの方向を設定する設定部と、を備え、
前記設定部は、前記加工形状が前記製品に沿った形状である場合には前記開始点を前記製品の外側に設定し、前記加工形状が穴に沿った形状である場合には前記開始点を前記穴が形成される領域内に設定し、
前記設定部は、前記切れ込みの方向として、前記第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して鋭角に交差する方向に設定する、プログラム作成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザ加工機、レーザ加工方法及びプログラム作成装置に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、このレーザ加工では、切断加工後の製品が加工対象物から落下することを防止するために、加工対象物と製品との接続部(以下、「ジョイント部」という。)を残すことでパーツを加工対象物から完全には分離させないようにする。
【0003】
切断加工後において、作業者は、例えばニッパーなどの工具を用いてジョイント部を切断したり、ハンマーで製品を叩き出したりするなどして製品を加工対象物から分離させる分離作業を行う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-118868号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
分離作業を行うと、ジョイント部があった箇所には、突起状のジョイント痕(例えば、バリ)が製品に残る場合がある。そのため、分離作業後において作業者がヤスリでジョイント痕の除去作業を行うが、ジョイント痕の突起量によってはその除去作業に時間を要す場合があり、除去作業の軽減が求められている。
【0006】
本発明は、作業者によるジョイント痕の除去作業を軽減するレーザ加工機、レーザ加工方法及びプログラム作成装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の態様に係るレーザ加工機は、レーザ光により加工対象物の一部を切断加工して製品を形成するレーザヘッドと、レーザヘッドの動作を制御し、予め設定された加工形状に沿って切断加工を実行させる制御装置と、を備え、制御装置は、切断加工を開始する開始点から加工形状の始点まで切断加工を行う第1切断加工と、加工形状に沿って始点から加工形状の終点まで切断加工を行う第2切断加工と、終点から所定の長さだけ切れ込みを入れる第3切断加工と、を実行させ、開始点は、加工形状が製品に沿った形状である場合には製品の外側に設定され、加工形状が穴に沿った形状である場合には穴が形成される領域内に設定されており、終点は、予め設定された距離だけ始点から離れた位置に設定され、制御装置は、第3切断加工として、始点から第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ製品側に切れ込みを入れる加工を実行させる。
【0008】
また、本発明の態様に係るレーザ加工方法は、加工対象物から製品を切断加工するレーザ加工機のレーザ加工方法であって、切断加工を開始する開始点から加工形状の始点まで切断加工を行うことと、加工形状に沿って始点から加工形状の終点まで切断加工を行うことと、終点から所定の長さだけ切れ込みを入れることと、を含み、開始点は、加工形状が製品に沿った形状である場合には製品の外側に設定され、加工形状が穴に沿った形状である場合には穴が形成される領域内に設定されており、終点は、予め設定された距離だけ始点から離れた位置に設定され、終点から所定の長さだけ切れ込みを入れることは、始点から第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ製品側に切れ込みを入れることを含む。
【0009】
また、本発明の態様に係るプログラム作成装置は、加工対象物と特定部分とを接続するジョイント部を残すように予め設定された加工形状に沿って切断加工を実行するレーザ加工機の加工プログラムを作成するプログラム作成装置であって、切断加工を開始する開始点から加工形状の始点まで切断加工を行う第1切断加工と、第1切断加工の後に加工形状に沿って始点から加工形状の終点まで切断加工を行う第2切断加工と、終点から所定の長さだけ製品側に切れ込みを入れる第3切断加工と、を実行させる加工プログラムを作成するプログラム作成部と、開始点の位置及び切れ込みの方向を設定する設定部と、を備え、設定部は、加工形状が製品に沿った形状である場合には開始点を製品の外側に設定し、加工形状が穴に沿った形状である場合には開始点を穴が形成される領域内に設定し、設定部は、切れ込みの方向として、第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して鋭角に交差する方向に設定する。
【発明の効果】
【0010】
本発明の態様に係るレーザ加工機及びレーザ加工方法は、始点から第2切断加工を開始する際の切断方向である切断開始方向に対して、鋭角に交差する方向かつ製品側に切れ込みを入れることで、ジョイント部の突起量を減少させ、作業者によるジョイント痕の除去作業を軽減することができる。また、切断加工の開始点が製品の外に設定されているため、製品への影響を極力減らしながらジョイント痕の除去作業を軽減することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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