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公開番号
2025167184
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-07
出願番号
2024071565
出願日
2024-04-25
発明の名称
スカム発生抑制システム及びスカム発生抑制方法
出願人
株式会社東芝
代理人
弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
主分類
C02F
3/00 20230101AFI20251030BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約
【課題】 下水処理場におけるスカムの発生を効率的に抑制するスカム発生抑制システム及びスカム発生抑制方法を提供すること。
【解決手段】 実施形態のスカム発生抑制システムは、下水処理場において沈殿可能な物質を沈殿させ被処理水と分離する沈殿池内の、前記被処理水の窒素化合物濃度を計測する計測器12と、前記沈殿池から流入される前記被処理水に含まれる微細藻類を培養するとともに、培養した前記微細藻類を含む細胞懸濁液を前記沈殿池へと送るポンプPを備える培養槽14と、前記沈殿池から流入される前記被処理水を脱水することで前記微細藻類を抽出し、抽出した前記微細藻類を前記培養槽へと投入する脱水機13と、前記計測器12が計測した前記窒素化合物濃度を取得し、取得した前記窒素化合物濃度の値に基づき、前記脱水機13及び前記ポンプPを動作させる制御装置11と、を備える。
【選択図】 図2
特許請求の範囲
【請求項1】
下水処理場において沈殿可能な物質を沈殿させ被処理水と分離する沈殿池内の、前記被処理水の窒素化合物濃度を計測する計測器と、
前記沈殿池から流入される前記被処理水に含まれる微細藻類を培養するとともに、培養した前記微細藻類を含む細胞懸濁液を前記沈殿池へと送るポンプを備える培養槽と、
前記沈殿池から流入される前記被処理水を脱水することで前記微細藻類を抽出し、抽出した前記微細藻類を前記培養槽へと投入する脱水機と、
前記計測器が計測した前記窒素化合物濃度を取得し、取得した前記窒素化合物濃度の値に基づき、前記脱水機及び前記ポンプを動作させる制御装置と、を備えるスカム発生抑制システム。
続きを表示(約 460 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、取得した前記窒素化合物濃度の値が予め記憶された閾値を超えた場合に、前記ポンプ及び前記脱水機を運転する、請求項1に記載のスカム発生抑制システム。
【請求項3】
前記制御装置は、前記培養槽から前記沈殿池へと送られた前記細胞懸濁液の量が所定の量に達した場合、前記ポンプの運転を停止し、前記ポンプの運転を停止してから所定時間の経過後に前記脱水機の運転を停止する、請求項2に記載のスカム発生抑制システム。
【請求項4】
下水処理場において沈殿可能な物質を沈殿させ被処理水と分離する沈殿池内の、前記被処理水の窒素化合物濃度を計測し、
前記沈殿池から流入される前記被処理水に含まれる微細藻類を培養槽にて培養し、
計測した前記窒素化合物濃度の値に基づき、培養した前記微細藻類を含む細胞懸濁液を前記沈殿池へと送り、前記沈殿池から流入される前記被処理水を脱水することで前記微細藻類を抽出し、抽出した前記微細藻類を前記培養槽へと投入する、スカム発生抑制方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、スカム発生抑制システム及びスカム発生抑制方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
下水処理施設の沈殿池において、槽の表面に発生するスポンジ状の汚泥の層をスカムと呼んでいる。スカムは、下水中にて発生する窒素が空気中に放出される際に、沈殿池の底に堆積した汚泥が窒素とともに水面に浮上する事で発生する。例えば、最終沈殿池においてスカムが発生すると、処理水の放出の際に上澄みと共にスカムが流出してしまい、処理水の水質の悪化に繋がるほか、悪臭等の問題が発生する。そのため、沈殿池におけるスカムの除去のほか、スカムを発生させない仕組みが検討されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-123392号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、下水処理施設においてスカム除去装置でスカムを除去する場合、装置の導入や運用にコストが発生していた。また、スカム除去装置を用いてもスカムの発生による臭気の問題は解決できないため、発生したスカムを除去するものに加えて、沈殿槽内にてスカムの発生を抑制することが望まれていた。
【0005】
本発明の実施形態は上記事情を鑑みて成されたものであって、下水処理場におけるスカムの発生を効率的に抑制するスカム発生抑制システム及びスカム発生抑制方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
実施形態のスカム発生抑制システムは、下水処理場において沈殿可能な物質を沈殿させ被処理水と分離する沈殿池内の、前記被処理水の窒素化合物濃度を計測する計測器と、前記沈殿池から流入される前記被処理水に含まれる微細藻類を培養するとともに、培養した前記微細藻類を含む細胞懸濁液を前記沈殿池へと送るポンプを備える培養槽と、前記沈殿池から流入される前記被処理水を脱水することで前記微細藻類を抽出し、抽出した前記微細藻類を前記培養槽へと投入する脱水機と、前記計測器が計測した前記窒素化合物濃度を取得し、取得した前記窒素化合物濃度の値に基づき、前記脱水機及び前記ポンプを動作させる制御装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、実施形態のスカム発生抑制システムが運用される下水処理場の処理フローの一例を表す図である。
図2は、実施形態のスカム発生抑制システムの一構成例を概略的に示す図である。
図3は、実施形態のスカム発生抑制システムの動作の一例を表すフローチャートである。
図4は、実施形態のスカム発生抑制システムの効果を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1は、実施形態のスカム発生抑制システムが運用される下水処理場の処理フローの一例を表す図である。
【0009】
実施形態におけるスカム発生抑制システムが運用される下水処理場は、流入された下水等の原水を浄化し、清澄な処理水を外部へ排出する。実施形態における下水処理場は、最終沈殿池1と、最初沈殿池2と、反応槽3と、を含む。
【0010】
最初沈殿池2は、被処理水に含まれる、砂やごみ等の沈殿可能な物質を取り除くための施設である。最初沈殿池2には、外部から流入される下水等の原水をスクリーン等で固形物を取り除いた、被処理水が流入される。最初沈殿池2において、被処理水内の砂やごみ等の沈殿性有機物は沈殿し、被処理水と分離する。最初沈殿池2において沈殿性有機物と分離した被処理水は、反応槽3へと流出する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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