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公開番号
2025166725
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-11-06
出願番号
2024070927
出願日
2024-04-24
発明の名称
栽培装置及び栽培方法
出願人
個人
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
A01G
31/00 20180101AFI20251029BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約
【課題】苗木同士を密集させて栽培する場合においても、苗木の生育を良好に促進できる栽培装置及び栽培方法を提供する。
【解決手段】栽培装置1は、屋外の栽培用スペースに配設された複数の栽培トレイTと、栽培トレイT上に配設された供給管22から二酸化炭素を供給可能に構成された供給装置2と、供給装置2による二酸化炭素の供給を制御する制御装置Cと、栽培トレイT上の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度センサを備え、栽培トレイTは、簡易栽培固形土に樹脂シートを巻きつけた育苗容器を複数の収納孔7にそれぞれ収納するよう構成されており、供給管22は、育苗容器の上端の高さ位置と略同一の高さ位置に配設され、制御装置Cは、二酸化炭素濃度センサの測定値が所定値以下であるとき、二酸化炭素を間欠的に供給するように供給装置2を制御することを特徴とする栽培装置1によって、上記課題の解決が図られる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
屋外の栽培用スペースにおいて苗木を密集栽培する栽培装置であって、
前記栽培装置は、前記栽培用スペースに碁盤目状に配設された複数の栽培トレイと、前記栽培トレイ上に配設された供給管から二酸化炭素を供給可能に構成された供給装置と、前記供給装置による二酸化炭素の供給を制御する制御装置と、前記栽培トレイ上の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度センサを備え、
前記栽培トレイは、円筒状に成形された簡易栽培固形土に樹脂シートを巻きつけた育苗容器を複数の収納孔にそれぞれ収納することで苗木の密集栽培が可能に構成されており、
前記供給管は、前記栽培トレイに収納された前記育苗容器の上端の高さ位置と略同一の高さ位置に配設され、
前記制御装置は、前記二酸化炭素濃度測定センサから測定値に関する情報を取得し、取得した二酸化炭素濃度の測定値が所定値以下であるとき、二酸化炭素を間欠的に供給するように前記供給装置を制御することを特徴とする栽培装置。
続きを表示(約 490 文字)
【請求項2】
前記栽培装置は、前記栽培トレイ上の風速を測定する風速センサをさらに備え、
前記供給装置は、前記供給管から空気を供給可能に構成され、
前記制御装置は、前記風速センサから測定値に関する情報を取得し、
前記風速センサの測定値が所定値以下の状態が所定時間継続したとき、所定の設定時間、空気の供給を行うよう前記供給装置を制御することを特徴とする請求項1に記載の栽培装置。
【請求項3】
請求項1に記載の栽培装置を用いて、屋外の栽培用スペースにおいて苗木を密集栽培する栽培方法であって、
前記栽培方法は、前記栽培用スペースに前記栽培装置を配設し、栽培する苗木が移植された育苗容器を、前記栽培トレイに設けられた複数の収納孔にそれぞれ収納することで苗木同士を密集させ、
前記二酸化炭素濃度測定センサの二酸化炭素濃度の測定値が所定値以下であるときに、前記供給管から二酸化炭素を間欠的に供給することを特徴とする栽培方法。
【請求項4】
前記簡易栽培固形土に炭が配合されたことを特徴とする請求項3に記載の栽培方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、栽培装置及び栽培方法に関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、杉苗等の苗木の栽培装置及び栽培方法が開示されており、より詳細には、杉苗の栽培装置の構成において、ポリエチレン製シートと、そのポリエチレン製シートを円筒状にした育苗容器を保持する複数の収納孔を設けたトレーとから育苗床を形成し、複数の収納孔の各々に装着された育苗容器内に簡易栽培固形土を収納する技術が開示されている。
【0003】
係る技術によれば、圃場に苗木を定植して栽培する場合と比べ、苗木の取り扱いを容易としつつ、栽培過程において苗木同士の根が絡まることも防止されるため、苗木を密集させて面積効率よく配置して、栽培することが可能となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-113935号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、苗木同士を密集させて生育させると、苗木の生育が阻害されてしまう問題が存在する。その一因として、例えば、苗木同士の密集により、苗木周囲の風通しが悪くなり、空気が循環せず滞留することで、光合成に必要な二酸化炭素の不足(二酸化炭素飢餓)が発生することが考えられる。
【0006】
そこで、本発明は、このような問題を解消し、苗木同士を密集させて栽培する場合においても、苗木の生育を良好に促進できる栽培装置及び栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1の発明は、上記の目的を達成するため、
屋外の栽培用スペースにおいて苗木を密集栽培する栽培装置であって、
前記栽培装置は、前記栽培用スペースに碁盤目状に配設された複数の栽培トレイと、前記栽培トレイ上に配設された供給管から二酸化炭素を供給可能に構成された供給装置と、前記供給装置による二酸化炭素の供給を制御する制御装置と、前記栽培トレイ上の二酸化炭素濃度を測定する二酸化炭素濃度センサを備え、
前記栽培トレイは、円筒状に成形された簡易栽培固形土に樹脂シートを巻きつけた育苗容器を複数の収納孔にそれぞれ収納することで苗木の密集栽培が可能に構成されており、
前記供給管は、前記栽培トレイに収納された前記育苗容器の上端の高さ位置と略同一の高さ位置に配設され、
前記制御装置は、前記二酸化炭素濃度測定センサから測定値に関する情報を取得し、取得した二酸化炭素濃度の測定値が所定値以下であるとき、二酸化炭素を間欠的に供給するように前記供給装置を制御することを特徴とする栽培装置を提供する。
【0008】
上記第1の発明によれば、苗木同士を密集させて栽培する場合においても、栽培トレイに収納された育苗容器の上端の高さ位置と略同一の高さ位置に配設された供給管から二酸化炭素を供給することで、密集栽培されることで風通しが悪化する(空気が滞留する)苗木の繁茂部分に、気体を好適に供給することができ、苗木の生育を良好に促進できる。さらに、例えば、1分間隔のように間欠的に二酸化炭素を供給することで、急激な二酸化炭素濃度の上昇(供給過多)を防止しつつ、効率よく施用できる。特に、密集栽培においては、苗木周囲の空気が滞留しやすい環境となっているため、連続して二酸化炭素を供給すると、供給過多が生じやすい。したがって、間欠的に二酸化炭素供給を行うことで、二酸化炭素の供給過多を極めて良好に防止して、苗木の生育に適切な量を供給することが可能となる。これにより、苗木の生育を最適化できる。
【0009】
第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、
前記栽培装置は、前記栽培トレイ上の風速を測定する風速センサをさらに備え、
前記供給装置は、前記供給管から空気を供給可能に構成され、
前記制御装置は、前記風速センサから測定値に関する情報を取得し、
前記風速センサの測定値が所定値以下の状態が所定時間継続したとき、所定の設定時間、空気の供給を行うよう前記供給装置を制御することを特徴とする。
【0010】
上記第2の発明によれば、上記第1の発明の効果に加え、
苗木周囲の風通しが悪く、空気が循環せず滞留していると判定した場合に、所定の設定時間(例えば、1分)の空気の供給を行うよう供給装置を制御することで、苗木周囲の滞留した空気を循環させて、密集栽培による苗木の二酸化炭素の不足を防止し、苗木の生育をさらに好適に促進できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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