TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025166429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-06
出願番号2024070467
出願日2024-04-24
発明の名称ブラシ、ブラシの製造方法および画像形成装置
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人IBC一番町弁理士法人
主分類G03G 15/00 20060101AFI20251029BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】十分な押圧力が得られ、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置にて用いることで画像の高画質化を実現しうるブラシが提供されうる。
【解決手段】ブラシ毛を含み、
前記ブラシ毛は、示差走査熱量計により昇温速度10℃/分での昇温時に計測される20℃以上300℃以下の範囲のDSC曲線において、吸熱量が最大となる吸熱ピークである吸熱メインピークと、前記DSC曲線において、155℃以上190℃以下の領域にピークトップを有する吸熱サブピークとを有する導電性ポリエステル繊維を含む、
電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において用いられる、ブラシ。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ブラシ毛を含み、
前記ブラシ毛は、示差走査熱量計により昇温速度10℃/分での昇温時に計測される20℃以上300℃以下の範囲のDSC曲線において、吸熱量が最大となる吸熱ピークである吸熱メインピークと、前記DSC曲線において、155℃以上190℃以下の領域にピークトップを有する吸熱サブピークとを有する導電性ポリエステル繊維を含み、
電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において用いられる、ブラシ。
続きを表示(約 760 文字)【請求項2】
前記吸熱サブピークの、ピーク完了位置の温度からピーク開始位置の温度を引いた値は40℃以下である、請求項1に記載のブラシ。
【請求項3】
前記吸熱サブピークは、160℃以上190℃以下の領域にピークトップを有する、請求項1に記載のブラシ。
【請求項4】
前記吸熱サブピークの、ピーク完了位置の温度からピーク開始位置の温度を引いた値は35℃以下である、請求項1に記載のブラシ。
【請求項5】
直毛ブラシである、請求項1に記載のブラシ。
【請求項6】
斜毛処理が施されたブラシである、請求項1に記載のブラシ。
【請求項7】
前記画像形成装置において、回転した状態で、前記ブラシ毛と、前記画像形成装置に備られた部材とが摺接するようにして用いられ、
前記部材は、像担持体、中間転写ベルト、二次転写ローラーおよび二次転写ベルトからなる群より選択される少なくとも1種の部材を含む、請求項1に記載のブラシ。
【請求項8】
前記画像形成装置において、回転した状態で、前記ブラシ毛と、固形潤滑剤とが摺接するようにして用いられる、請求項1に記載のブラシ。
【請求項9】
導電性ポリエステル繊維材料を熱処理することを含む1以上の工程を含み、
前記1以上の工程のうちの最終工程は、155℃以上190℃以下の温度で、前記導電性ポリエステル繊維材料を熱処理することを含む、
請求項1~8のいずれか1項に記載のブラシの製造方法。
【請求項10】
請求項1~8のいずれか1項に記載のブラシを含む、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明はブラシ、ブラシの製造方法および画像形成装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において用いられるブラシでは、トナー含む現像剤等の汚染による帯電防止および/または電気的印加の目的のため、ブラシ毛を構成する材料として、導電性の繊維が使用されている。
【0003】
特許文献1には、画像形成装置中の滑剤供給装置において用いられる回転ブラシに関して、ブラシ毛を構成する材料として、導電繊維が使用されることが開示されている。そして、引用文献1には、導電繊維として、カーボン等の導電付与剤が混合された、樹脂(例えば、ナイロン、アクリル樹脂またはポリエステル樹脂など)の繊維が開示されている。
【0004】
特許文献2には、画像形成装置中の滑剤塗布装置において用いられる回転ブラシに関して、ブラシ毛を構成する材料として、導電性の素材で形成された導電糸が使用されることが開示されている。また、特許文献2には、導電性の素材として、例えば、カーボンブラックが分散された、ナイロン樹脂、アクリル樹脂またはポリエステル樹脂などが挙げられることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2007-310336号公報
特開2008-134555号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討の結果、ブラシ毛を構成する材料である導電性の繊維の種類によって、環境変化のブラシ毛への影響が異なることを見出した。そして、本発明者らは、吸湿に由来する繊維の電気抵抗の変化が小さい傾向があること、および吸湿に由来する繊維の外径の収縮量などが小さい傾向があることなどの観点から、ブラシ毛を構成する材料としては、導電性ポリエステル繊維が好ましいことを見出した。しかしながら、本発明者らは、電子写真方式の画像形成装置において、導電性ポリエステル繊維を含むブラシ毛を含むブラシを使用した際に、十分な押圧力が得られない場合、および/または画像品質の向上が難しい場合があることを見出した。
【0007】
そこで本発明の一つの目的は、十分な押圧力が得られ、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置にて用いることで画像の高画質化を実現しうるブラシを提供することである。本発明の他の一つの目的は、当該ブラシを備えた、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討を行った。その過程で、本発明者らは、ブラシ毛を構成する導電性ポリエステル繊維が、特定の温度領域において、メインピークとは異なる吸熱ピークであって、155℃以上の領域にピークトップを有する吸熱ピークを有するとき、上記課題が解決されうることを見出した。そして、本発明者らは、本発明を完成させるに至った。
【0009】
本発明の一態様によれば、
ブラシ毛を含み、
前記ブラシ毛は、示差走査熱量計により昇温速度10℃/分での昇温時に計測される20℃以上300℃以下の範囲のDSC曲線において、吸熱量が最大となる吸熱ピークである吸熱メインピークと、前記DSC曲線において、155℃以上190℃以下の領域にピークトップを有する吸熱サブピークとを有する導電性ポリエステル繊維を含み、
電子写真方式により画像を形成する画像形成装置において用いられる、ブラシが提供されうる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の一態様によれば、十分な押圧力が得られ、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置にて用いることで画像の高画質化を実現しうるブラシの提供が可能となる。また、本発明の他の一態様によれば、当該ブラシを備えた、電子写真方式により画像を形成する画像形成装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

コニカミノルタ株式会社
緩衝材
16日前
コニカミノルタ株式会社
パレット
24日前
コニカミノルタ株式会社
光計測装置
3日前
コニカミノルタ株式会社
情報処理装置
19日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置
19日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置
17日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成方法
26日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置
9日前
コニカミノルタ株式会社
液滴吐出装置
11日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
超音波診断装置
17日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成システム
18日前
コニカミノルタ株式会社
サンプル測定装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
放射線画像撮影装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
放射線撮影システム
9日前
コニカミノルタ株式会社
放射線撮影システム
9日前
コニカミノルタ株式会社
放射線画像撮影装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
放射線画像撮影装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
放射線画像撮影装置
1か月前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置、画像形成方法
24日前
コニカミノルタ株式会社
用紙加湿装置及び画像形成システム
27日前
コニカミノルタ株式会社
用紙搬送装置及び画像形成システム
18日前
コニカミノルタ株式会社
画像読取装置及び画像形成システム
3日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置及び用紙物性検知方法
1か月前
コニカミノルタ株式会社
抗菌剤塗布装置および画像形成装置
16日前
コニカミノルタ株式会社
トナー収容容器および画像形成装置
3日前
コニカミノルタ株式会社
開発システムおよび学習管理システム
16日前
コニカミノルタ株式会社
医療用検査装置、および医療用検査方法
16日前
コニカミノルタ株式会社
仲介システム、仲介方法及びプログラム
16日前
コニカミノルタ株式会社
定着部材、定着装置および画像形成装置
17日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置、制御方法及びプログラム
3日前
コニカミノルタ株式会社
インクジェット記録装置及びプログラム
11日前
コニカミノルタ株式会社
画像形成装置、補正方法及びプログラム
24日前
コニカミノルタ株式会社
定着部材、定着装置および画像形成装置
25日前
コニカミノルタ株式会社
抽出装置、抽出方法および抽出プログラム
24日前
続きを見る