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公開番号
2025164823
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-30
出願番号
2025136484,2023173192
出願日
2025-08-19,2019-09-30
発明の名称
制御方法、制御装置、及びコンピュータプログラム
出願人
株式会社GSユアサ
代理人
個人
,
個人
主分類
H01M
10/44 20060101AFI20251023BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】蓄電素子の一時的な(一過性の)電池電圧の低下現象を生じさせないための制御方法、制御装置、及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】蓄電素子3の放電の制御方法は、Si系の負極を有する蓄電素子3に一過性の電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴になるように放電する。
【選択図】図7
特許請求の範囲
【請求項1】
Si系の負極を有する蓄電素子に一過性の電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴になるように放電する制御方法。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記負極電位が0.5Vvs.Li/Li
+
以上になるように放電する、請求項1に記載の制御
方法。
【請求項3】
前記負極電位が0.5Vvs.Li/Li
+
以上0.6Vvs.Li/Li
+
以下になるように放電する、請求項2に記載の制御方法。
【請求項4】
Si系負極を有する蓄電素子を複数直列に接続した蓄電素子モジュールを複数並列に接続してなる蓄電装置における前記蓄電素子モジュール毎に、前記領域における負極電位より負極電位が貴になるように放電する、請求項1から3までのいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項5】
所定の条件を満たす場合に、前記領域における負極電位より負極電位が貴になるように電圧を制御した状態で放電する、請求項1から4までのいずれか1項に記載の制御方法。
【請求項6】
Si系負極を有する蓄電素子の一過性の電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴になるように放電する制御部を備える制御装置。
【請求項7】
Si系負極を有する蓄電素子の一過性の電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴になるように放電する
処理をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、蓄電素子の劣化を抑制する制御方法、制御装置、及びコンピュータプログラムに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)
【背景技術】
【0002】
電気エネルギーを蓄積し、必要な時にエネルギーを供給できる蓄電素子が利用されている。蓄電素子は、携帯機器、電源装置、自動車や鉄道を含む輸送機器、航空・宇宙・建設用を含む産業用機器等に適用されている。必要な時に必要なだけ蓄積しておいたエネルギーを利用できるよう、蓄電素子の蓄電容量を常時把握することは重要である。蓄電素子は時間、及び使用頻度に応じて主に化学的に劣化することが知られている。そのため、活用できるエネルギーが時間、及び使用頻度に応じて減少する。必要な時に必要なだけエネルギーを利用するために、蓄電素子の劣化状態を把握することは重要である。これまでに、蓄電素子の劣化を推定するための技術が開発されている。
【0003】
蓄電素子としてのリチウムイオン二次電池(以下、電池という)において、負極活物質としてSiOを用いたものが知られている。負極活物質としてSiOを用いた場合、負極の容量が大きくなるため、電池の容量を大きくすることができる。
【0004】
SiOのリチウムイオン導電性は、ドープされたリチウム量が大きい程高くなり、負極内で局所的に充放電に伴うリチウムドープ量が偏り易いという問題点がある。リチウムドープ量が偏った状態で充放電が繰り返されると、ドープ量が大きい部分の体積変化が大きくなり、その部分が集電体から剥離して電池容量が低下する。
特許文献1においては、リチウム基準極に対する負極の電位Vの変化dVに対する放電容量Qの変化量dQの割合であるdQ/dVと、電位Vとの関係を示すV-dQ/dVを生成し、V-dQ/dV上の2つのピークの強度比を算出し、強度比に基づいて負極の状態を検出する方法が開示されている。
特許文献2には、負極活物質としてリチウムを含有するケイ素の酸化物を用いた非水電解質を放電させる場合に、リチウム基準極に対する負極電圧が0.6Vを超えない範囲で放電するように制御する放電制御方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特許第5682955号公報
特許第4088993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
一方、本願発明者等は、Si系の負極を含む電池において、所定のSOC(充電状態)範囲で充放電を繰り返した場合、一時的な電池容量の低下に起因する電池電圧の低下が生じることを見出した。
本願発明者等は、一時的な電池容量の低下の原因を調べた結果、Si系の負極を含む蓄電素子に一過性の電池電圧の低下を引き起こす、結晶性のLi
15
Si
4
相が生成すること
が要因であることを発見した。所定のSOC範囲で充放電を繰り返し、放電が浅い場合、負極にLiが残っている部分と残っていない部分とが存在しており、この状態で充電を行なうとLiが残っている部分に先に充電され、充電深度が深くなり結晶性のLi
15
Si
4
が生成される。Si系の負極において、充放電はアモルファス相で進行すると考えられているが、結晶性のLi
15
Si
4
相においては充放電(Liイオンの出入り)過程に寄与し
ない。従って、結晶性のLi
15
Si
4
相が生成することによって、電池容量が低下する。
電池容量低下を防ぐには結晶性のLi
15
Si
4
相が生成しないように制御する、或いは、
生成した結晶性のLi
15
Si
4
相を消滅させる処理を行って電池容量を回復させる必要が
ある。つまり、結晶性のLi
15
Si
4
相の生成により生じた電池容量の低下は、回復処理
により電池容量を戻すことができ、一過性の電池電圧低下を解消することができる。
特許文献1及び2においては、一過性の電池電圧低下を解消することは課題としていない。
【0007】
本発明の目的は、蓄電素子の一時的な(一過性の)電池電圧の低下現象を生じさせないための制御方法、制御装置、及びコンピュータプログラムを提供することにある。或いは、蓄電素子の一時的な(一過性の)電池電圧の低下を解消する制御方法、制御装置、及びコンピュータプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の一態様に係る制御方法は、Si系の負極を有する蓄電素子に一過性の電池電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴(高く)になるように放電する。
【0009】
本発明の一態様に係る制御装置は、Si系負極を有する蓄電素子の一過性の電池電圧の低下が生じる領域における負極電位より負極電位が貴(高く)になるように放電する制御部を備える。
【0010】
本発明の一態様に係るコンピュータプログラムは、Si系負極を有する蓄電素子の一過性の電池電圧の低下が生じる領域における領域の負極電位より負極電位が貴(高く)になるように放電する処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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