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公開番号2025164424
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-30
出願番号2024068400
出願日2024-04-19
発明の名称スクリーニング方法
出願人Green Carbon株式会社
代理人弁理士法人創光国際特許事務所
主分類C12Q 1/06 20060101AFI20251023BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】メタンの発生量を低減可能な微生物を特定する。
【解決手段】メタン生成微生物が生成するメタンの量を低減可能な目標微生物を特定するスクリーニング方法であって、目標微生物の候補である候補微生物を培養する第1培養ステップと、メタン生成微生物と、目標微生物の候補である候補微生物とを嫌気環境において共培養する第2培養ステップと、嫌気環境においてメタン生成微生物が生成したメタンの量を測定する測定ステップと、候補微生物との共培養中にメタン生成微生物が生成したメタンの量が基準値より小さくなる候補微生物を目標微生物として特定する特定ステップと、を有する。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
メタン生成微生物が生成するメタンの量を低減可能な目標微生物を特定するスクリーニング方法であって、
前記目標微生物の候補である候補微生物を培養する第1培養ステップと、
前記メタン生成微生物と、培養した前記候補微生物とを共培養する第2培養ステップと、
前記メタン生成微生物が生成したメタンの量を測定する測定ステップと、
前記候補微生物との共培養中に前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量が基準値より小さくなる当該候補微生物を前記目標微生物として特定する特定ステップと、
を有するスクリーニング方法。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記特定ステップでは、前記候補微生物との共培養中に前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量が、前記候補微生物を加えない状態で前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量である前記基準値より小さくなる前記候補微生物を前記目標微生物として特定する、
請求項1に記載のスクリーニング方法。
【請求項3】
前記第2培養ステップでは、有機物から水素、酢酸、ギ酸又はメチル化合物を含む中間産物を生成する中間産物生成微生物と、当該中間産物から前記メタンを生成する前記メタン生成微生物と、前記候補微生物とを共培養する、
請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。
【請求項4】
前記測定ステップでは、前記メタン生成微生物が生成したメタンガスの分圧をガスクロマトグラフィーにより前記メタンの量として測定する、
請求項1又は2に記載のスクリーニング方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、温室効果ガスに関連する微生物を特定するスクリーニング方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
微生物を用いてメタンの発生量を低減する技術が提案されている(例えば、非特許文献1)。非特許文献1には、池の堆積物から採取した複数の微生物から、培養物中のメタンの90%以上を消費した微生物を特定することが記載されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Isolation and genomic characterization of a proteobacterial methanotroph requiring lanthanides S Kato, M Takashino, K Igarashi, W KitagawaMicrobes and environments, 2020(URL: https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsme2/35/1/35_ME19128/_pdf/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に記載された微生物は、メタン生成微生物が生成したメタンを消費することによりメタンの発生量を低減することが可能である。一方、メタン生成微生物がメタンを生成するために利用する有機物又は中間産物を枯渇させることによりメタンの発生量を低減するというメカニズムも考えられる。非特許文献1に記載された方法では、このようなメカニズムでメタンの発生量を低減させることが可能な微生物を特定することができないという問題があった。
【0005】
そこで、本発明はこれらの点に鑑みてなされたものであり、メタンの発生量を低減可能な微生物を特定することができるスクリーニング方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の第1の態様のスクリーニング方法は、メタン生成微生物が生成するメタンの量を低減可能な目標微生物を特定するスクリーニング方法であって、前記目標微生物の候補である候補微生物を培養する第1培養ステップと、前記メタン生成微生物と、培養した前記候補微生物とを共培養する第2培養ステップと、前記メタン生成微生物が生成したメタンの量を測定する測定ステップと、前記候補微生物との共培養中に前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量が基準値より小さくなる当該候補微生物を前記目標微生物として特定する特定ステップと、を有する。
【0007】
前記特定ステップでは、前記候補微生物との共培養中に前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量が、前記候補微生物を加えない状態で前記メタン生成微生物が生成した前記メタンの量である前記基準値より小さくなる前記候補微生物を前記目標微生物として特定してもよい。
【0008】
前記第2培養ステップでは、有機物から水素、酢酸、ギ酸又はメチル化合物を含む中間産物を生成する中間産物生成微生物と、当該中間産物から前記メタンを生成する前記メタン生成微生物と、前記候補微生物とを共培養してもよい。
【0009】
前記測定ステップでは、前記メタン生成微生物が生成したメタンガスの分圧をガスクロマトグラフィーにより前記メタンの量として測定してもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、メタンの発生量を低減可能な微生物を特定するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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