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公開番号2025161936
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-24
出願番号2025140202
出願日2025-08-26
発明の名称ガスメータ
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類G01F 3/22 20060101AFI20251017BHJP(測定;試験)
要約【課題】異常時のアラームが多発することを抑えつつ、需要家宅のガス使用量に応じて最適な保安機能を具備することが可能なガスメータを提供する。
【解決手段】ガスメータの制御部は、第1所定期間において最大値が第1異常判定下限値未満である場合に、第2所定期間において、第1異常判定下限値を第1異常判定下限値よりも小さく且つ最大値よりも小さい第2異常判定下限値に更新すると共に第1異常判定上限値を第1異常判定上限値よりも小さく且つ最大値よりも大きい第2異常判定上限値に更新し、第1所定期間において最大値が第1異常判定上限値以上である場合に、第2所定期間において、第1異常判定下限値を第1異常判定下限値よりも大きく且つ最大値よりも小さい第3異常判定下限値に更新すると共に第1異常判定上限値を第1異常判定上限値よりも大きく且つ最大値よりも大きい第3異常判定上限値に更新する判定値更新部を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ガス供給管に設けられ、前記ガス供給管を流れるガスの流量を計測する計測部と、
異常を判定するための値であって、所定期間におけるガスの流量の最大値と比較される第1異常判定下限値および第1異常判定上限値を予め記憶する記憶部と、
制御部と、を備え、
前記制御部は、
前記所定期間としての第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定下限値以上かつ前記第1異常判定上限値未満である場合に、当該第1異常判定下限値および当該第1異常判定上限値を更新せず、
前記第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定下限値未満である場合に、前記第1所定期間の次の前記所定期間である第2所定期間において、前記第1異常判定下限値を前記第1異常判定下限値よりも小さく且つ前記最大値よりも小さい第2異常判定下限値に更新すると共に前記第1異常判定上限値を前記第1異常判定上限値よりも小さく且つ前記最大値よりも大きい第2異常判定上限値に更新し、
前記第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定上限値以上である場合に、前記第2所定期間において、前記第1異常判定下限値を前記第1異常判定下限値よりも大きく且つ前記最大値よりも小さい第3異常判定下限値に更新すると共に前記第1異常判定上限値を前記第1異常判定上限値よりも大きく且つ前記最大値よりも大きい第3異常判定上限値に更新する判定値更新部、を有する、ガスメータ。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
前記制御部は、前記第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定上限値以上である場合に、当該第1所定期間を途中で終了して前記第2所定期間を開始させる、請求項1に記載のガスメータ。
【請求項3】
前記記憶部は所定の固定下限値を予め記憶し、
前記第1異常判定下限値、前記第2異常判定下限値、および前記第3異常判定下限値は前記固定下限値以上である、請求項1に記載のガスメータ。
【請求項4】
前記更新がなされたことを外部に通知する通知部をさらに備える、請求項1乃至3の何れか一項に記載のガスメータ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示はガスメータに関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、通常の使用ガス量を学習し、これに連動して異常時のガス遮断レベルを可変させるガス保安装置が知られている(特許文献1)。
【0003】
上記ガス保安装置においては、初期設定としてのガス使用量が例えば2.5号であれば、ガス遮断レベルである異常判定レベルはAレベルとされる。ここで、実際のガス使用量が2.5号よりも少ないBレベルであると判断される場合、異常判定レベルをAレベルのままにしておくとガスの供給が遮断され難くなる。そこで、異常判定レベルがAレベルから当該Aレベルよりも低いCレベルに変更される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-066172号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来のガス保安装置は号数に基づき異常判定レベルが変更される構成であるため、号数の種類が多くないガス供給機器を使用する地域では異常判定レベルの学習効果が小さくなると共に、ガス使用量に応じた最適な保安機能を提供することが難しい。また、ガスの号数に基づき異常判定値が度々変更されるため、ガス使用量が異常判定値を超え易くなって異常時のアラームが多発するという課題があった。
【0006】
本開示は、異常時のアラームが多発することを抑えつつ、需要家宅のガス使用量に応じて最適な保安機能を具備することが可能なガスメータを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のガスメータは、ガス供給管に設けられ、前記ガス供給管を流れるガスの流量を計測する計測部と、異常を判定するための値であって、所定期間におけるガスの流量の最大値と比較される第1異常判定下限値および第1異常判定上限値を予め記憶する記憶部と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記所定期間としての第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定下限値以上かつ前記第1異常判定上限値未満である場合に、当該第1異常判定下限値および当該第1異常判定上限値を更新せず、前記第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定下限値未満である場合に、前記第1所定期間の次の前記所定期間である第2所定期間において、前記第1異常判定下限値を前記第1異常判定下限値よりも小さく且つ前記最大値よりも小さい第2異常判定下限値に更新すると共に前記第1異常判定上限値を前記第1異常判定上限値よりも小さく且つ前記最大値よりも大きい第2異常判定上限値に更新し、前記第1所定期間において前記最大値が前記第1異常判定上限値以上である場合に、前記第2所定期間において、前記第1異常判定下限値を前記第1異常判定下限値よりも大きく且つ前記最大値よりも小さい第3異常判定下限値に更新すると共に前記第1異常判定上限値を前記第1異常判定上限値よりも大きく且つ前記最大値よりも大きい第3異常判定上限値に更新する判定値更新部、を有するものである。
【0008】
本開示に従えば、第1所定期間において上記最大値が第1異常判定下限値未満である場合に、第2所定期間において第1異常判定下限値が第2異常判定下限値に更新されると共に第1異常判定上限値が第2異常判定上限値に更新される。また、第1所定期間において上記最大値が第1異常判定上限値以上である場合に、第2所定期間において第1異常判定下限値が第3異常判定下限値に更新されると共に第1異常判定上限値が第3異常判定上限値に更新される。これにより、需要家宅が使用するガス流量に応じて異常判定下限値および異常判定上限値が柔軟に更新される。従って、需要家宅のガス使用量に応じて最適な保安機能を具備することが可能となる。具体的には、ガス供給管の破損ではないもののガス機器やホース等が破損した時における程度の流量、つまり、普段のガス使用量以上かつ異常時の大流量未満のガス使用量について、各需要家宅に対して最適化された異常判定値に基づきアラーム等を行うことができる。
【0009】
また、第1異常判定下限値と第1異常判定上限値とからなる範囲を用いる場合と比べて、ガス流量の最大値が第2異常判定下限値と第2異常判定上限値とからなる範囲から外れ難くなる。よって、例えば、ガスメータが設けられた需要家宅よりも上流側においてガス機器が増えた場合や、ガス供給管Pgの破損ではないもののガス機器やホース等が破損した場合等が原因で需要家宅に供給されるべきガス流量が供給されないとき等(すなわち、通常時とは異なるとき)に、アラームが多発することを抑制できる。さらに、第1異常判定下限値と第1異常判定上限値とからなる範囲を用いる場合と比べて、ガス流量の最大値が第3異常判定下限値と第3異常判定上限値とからなる範囲から外れ難くなる。よって、例えば、ガスメータが設けられた需要家宅よりも下流側においてガス機器が増えた場合や、ガス供給管Pgの破損ではないもののガス機器やホース等が破損した場合等が原因で需要家宅に供給されるべきガス流量よりも多いガス流量が需要家宅に供給されるとき等(すなわち、通常時とは異なるとき)に、アラームが多発することを抑制できる。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、異常時のアラームが多発することを抑えつつ、需要家宅のガス使用量に応じて最適な保安機能を具備することが可能なガスメータを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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