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公開番号2025159210
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025138088,2022155922
出願日2025-08-21,2021-01-07
発明の名称害虫防除用エアゾール、及び害虫防除方法
出願人大日本除蟲菊株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 25/06 20060101AFI20251009BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】空間処理に用いる定量噴射型のエアゾールであって、匍匐害虫に対する防除効果を向上させた害虫防除用エアゾールを提供する。
【解決手段】30℃における蒸気圧が1.5×10-3mmHg未満である殺虫成分及び溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなる害虫防除用エアゾールであって、前記エアゾール原液は、20℃における比重が0.82~1.25であり、10℃における粘度η10が3.2~60.0mPa・sであり、30℃における粘度η30と10℃における粘度η10との比率η3010が0.40~0.92であり、前記定量噴射バルブは、一回当たりの噴射容量が0.1~3.0mLである害虫防除用エアゾール。
【選択図】なし

特許請求の範囲【請求項1】
30℃における蒸気圧が1.5×10
-3
mmHg未満である殺虫成分及び溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、容積が18.8~66.6m

の屋内で空間に向けた噴射に用いる害虫防除用エアゾールであって、
防除対象は、ゴキブリ類であり、
前記殺虫成分は、ペルメトリンのみを含有し、
前記エアゾール原液中の前記殺虫成分の含有量は、8~80w/v%であり、
前記エアゾール原液は、20℃における比重が0.82~1.25であり、10℃における粘度η
10
が3.2~60.0mPa・sであり、30℃における粘度η
30
と10℃における粘度η
10
との比率η
30
/η
10
が0.40~0.92であり、
前記定量噴射バルブは、一回当たりの噴射容量が0.1~3.0mLであり、
屋内空間の気中に、前記殺虫成分の放出量が0.1~50mg/m

となるように前記エアゾール原液を噴射した場合、噴射から1時間後までに重量として噴射1回当たりの前記殺虫成分の50%以上が前記屋内空間の床面全体に拡散して付着するよう設定される害虫防除用エアゾール。
続きを表示(約 810 文字)【請求項2】
前記エアゾール原液の20℃における比重をpとし、前記比率η
30
/η
10
をqとしたとき、(p)・(q)

が0.17~1.00である請求項1に記載の害虫防除用エアゾール。
【請求項3】
前記ゴキブリ類は、ワモンゴキブリである請求項1又は2に記載の害虫防除用エアゾール。
【請求項4】
30℃における蒸気圧が1.5×10
-3
mmHg未満である殺虫成分及び溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなる害虫防除用エアゾールを用いて容積が18.8~66.6m

の屋内空間に噴射処理する害虫防除方法であって、
防除対象は、ゴキブリ類であり、
前記殺虫成分は、ペルメトリンのみを含有し、
前記エアゾール原液中の前記殺虫成分の含有量は、8~80w/v%であり、
前記エアゾール原液は、20℃における比重が0.82~1.25であり、10℃における粘度η
10
が3.2~60.0mPa・sであり、30℃における粘度η
30
と10℃における粘度η
10
との比率η
30
/η
10
が0.40~0.92であり、
前記定量噴射バルブは、一回当たりの噴射容量が0.1~3.0mLであり、
屋内空間の気中に、前記殺虫成分の放出量が0.1~50mg/m

となるように前記エアゾール原液を噴射した場合、噴射から1時間後までに重量として噴射1回当たりの前記殺虫成分の50%以上が前記屋内空間の床面全体に拡散して付着するように、前記害虫防除用エアゾールを屋内で空間に向けて噴射する害虫防除方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、殺虫成分及び溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなる害虫防除用エアゾール、及び当該害虫防除用エアゾールを用いた害虫防除方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
床面や壁を徘徊するゴキブリ、トコジラミ等の匍匐害虫を対象とし、匍匐害虫が生息する場所や通り道に施用するタイプの殺虫剤としては、(1)燻煙剤、(2)全量噴射型エアゾール、(3)塗布型エアゾール、及び(4)ベイト剤が代表的で、それぞれ剤型上の特長を有している。
【0003】
(1)燻煙剤や(2)全量噴射型エアゾールは、薬剤を一気に室内の隅々まで放散し、所定時間室内を密閉して薬剤濃度を高める方式であり、その間、人が入室できないことから医薬品の範疇に入るものである。これらの製剤は、放散された薬剤によって、処理空間全体において匍匐害虫に対して高い駆除効果を奏する、所謂、空間処理であることが特徴である。しかしながら、これらの製剤は、処理前に電気器具類や食器類を養生し、また処理後には噴射沈降物の清掃作業が必要となるなどの手間を要し、さらに、薬剤の安全性に格別留意する必要があることなどから、手軽に頻繁に採用し得る剤型とは言い難い。
【0004】
一方、局所的に面処理する(3)塗布型エアゾールや、点処理の(4)ベイト剤は、人体に対する作用が緩和な医薬部外品に該当し、(1)燻煙剤や(2)全量噴射型エアゾールに較べると使い易いが、空間処理でないため薬剤と害虫との接触効率が劣り、必ずしも効率的な駆除方法を提供できるものでもない。
【0005】
このように、従来、空間処理でありながら医薬部外品に該当する匍匐害虫用防除剤の開発は困難と考えられてきた。
【0006】
本発明者らは、先に、空間処理剤であって、医薬部外品に該当する匍匐害虫用防除剤を開発するにあたり、(1)燻煙剤や(2)全量噴射型エアゾールのような製剤ではなく、定量噴射型のエアゾールを用いて噴霧処理すれば実用上十分な防除効果を奏し、人が居る状況下でも使用可能な安全性の高い製剤を目指して鋭意検討を行った。その結果、匍匐害虫のみならず、噴霧当日は飛翔害虫にも有効な害虫、ダニ防除方法(特許文献1を参照)を発明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2011-63576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の害虫、ダニ防除方法は、匍匐害虫だけではなく、飛翔害虫に対しても実用的な駆除効果を実現することを課題とするものであり、実用性が高い。当該害虫、ダニ防除方法では、エアゾールの噴射特性として、噴射後の噴霧粒子は、浮遊性粒子と、壁面等への付着並びに床面への沈降に関わる付着性粒子とに形成される。本発明者らは、空間処理に用いる定量噴射型のエアゾールにおいて、匍匐害虫のなかでも特にゴキブリ等に対する防除効果をさらに向上させるべく、鋭意検討を行った。
【0009】
検討の中で、空間処理において、匍匐害虫のなかでも特にゴキブリ等に対する防除効果を高めるには、付着性粒子を特許文献1の噴射特性と比較してより一層優先的となし、付着性粒子の中でも壁面への付着よりも、床面への沈降に関わる粒子の比率を高め、さらに、床面全体に均一に付着させることが重要であるとの考えに至った。
【0010】
エアゾールは噴射後、噴射剤の気化熱による影響で、エアゾール原液の温度が低下する。本発明者らは、この温度による粘度変化、すなわち、エアゾール原液の温度による粘度比率が、沈降に関わる付着性粒子の挙動を決定する上で、重要なファクターであることを知見し、試行錯誤を重ね試験を繰り返した結果、前記エアゾール原液の比重と温度による粘度比率を最適の範囲に特定することで、本発明の完成に至った。
(【0011】以降は省略されています)

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