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公開番号2025158994
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2025125615,2020214516
出願日2025-07-28,2020-12-24
発明の名称害虫防除用定量噴射エアゾール製品
出願人大日本除蟲菊株式会社
代理人個人,個人
主分類A01N 25/06 20060101AFI20251009BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】狭小空間において害虫、特に蚊類に対して優れた防除効果を発揮することが可能でありながら、人やペットが感じる刺激感を抑制することができる害虫防除用定量噴射エアゾール製品を提供する。
【解決手段】容積が2.0～18.8m³である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が0.08～2.0mLである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、エアゾール原液の比重は0.76～0.95であり、エアゾール容器内において、エアゾール原液(a)と噴射剤(b)との容量比率(a/b)が体積比でa/b ≦ 50/50となり、内圧が25℃において0.20～0.60MPaとなるように設定されている。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項１】
容積が２．０～１２ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
前記害虫は、蚊類であり、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～２．０ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
前記防除成分は、３０℃における蒸気圧が２×１０
－４
～１×１０
－２
ｍｍＨｇであるピレスロイド化合物のみを含有する害虫防除用定量噴射エアゾール製品。
続きを表示（約 1,000 文字）【請求項２】
容積が２．０～１２ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～０．２ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
前記防除成分は、３０℃における蒸気圧が２×１０
－４
～１×１０
－２
ｍｍＨｇであるピレスロイド化合物のみを含有する害虫防除用定量噴射エアゾール製品。
【請求項３】
容積が２．０～１２ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
前記害虫は、蚊類であり、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～２．０ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
前記エアゾール原液中の前記防除成分の含有量は、０．２～２５．０ｗ／ｖ％である害虫防除用定量噴射エアゾール製品。
【請求項４】
容積が２．０～１２ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～０．２ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
前記エアゾール原液中の前記防除成分の含有量は、０．２～２５．０ｗ／ｖ％である害虫防除用定量噴射エアゾール製品。
【請求項５】
容積が２．０～１２ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～２．０ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
車内空間用及び／又はテント用である害虫防除用定量噴射エアゾール製品。
【請求項６】
１回の施用で狭小空間を３～２４時間にわたり害虫を防除することが可能な雰囲気とする請求項１～５の何れか一項に記載の害虫防除用定量噴射エアゾール製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、容積が２．０～１８．８ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品、及びこれを用いた害虫防除方法に関するものである。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
処理空間に防除成分を簡単に噴射することができるエアゾール製品は、害虫を駆除する製品として様々な用途で利用されている。例えば、住宅等の室内に侵入する飛翔害虫を防除するもの（例えば、特許文献１を参照）や、犬、猫等の飼育小屋を処理するためのもの（例えば、特許文献２を参照）が知られている。
【０００３】
特許文献１のエアゾール製品は、処理空間における処理薬剤量の気中残存率を、処理開始から１時間経過時に１５％以上、又は処理開始から２時間経過時に５％以上に調整したものである。特許文献１によれば、薬剤を放出した後、その薬剤を空気中にとどめて気中濃度の低下を抑制することで、物陰に潜む蚊に対して十分な駆除効果を持続させることができるとされている。
【０００４】
特許文献２のエアゾール製品は、飼育小屋の出入口に設置して内容物を全量噴射するものである。特許文献２によれば、このエアゾール製品を飼育小屋に向けて噴射すると、処理が簡単であると共に、使用者が薬剤に曝されることがなく安全であるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開２００１－１７０５５号公報
特開２００１－２３８５８６号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
特許文献１のエアゾール製品は、住宅等の屋内に拡散する薬剤の粒子径を調整することによって薬剤が気中に存在する時間を長くし、薬剤の持続時間を長時間にすることが試みられている。しかしながら、特許文献１のエアゾール製品は８畳の部屋での使用を想定したものであり、テントや自動車等の狭小空間での使用に適した製剤設計であるとは必ずしも言えなかった。
【０００７】
特許文献２のエアゾール製品は、全量噴射型のエアゾール装置を用いる必要があり、使用前の準備に手間がかかる等、手軽に頻繁に採用される剤型とは言えない。特に、全量噴射型のエアゾール装置の使用は、犬、猫等が居ない状況での飼育小屋の処理を想定したものであり、テントや自動車等の人やペットが滞在する狭小空間では、人やペットが薬剤を吸入するリスクが高まり、刺激感も強くなる虞があった。また、特許文献２のエアゾール製品は、犬、猫等の吸血害虫となるノミやマダニを対象とした製剤設計がされており、蚊等の飛翔害虫の駆除を目的とした場合に必ずしも適したものではなかった。
【０００８】
このように、人やペットが滞在する狭小空間での使用において懸念される刺激感を低減し、さらに、害虫、特に蚊類に対する十分な防除効果を発揮することができるエアゾール製品の開発が望まれるが、未だ実用化されたものはなかった。
【０００９】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、狭小空間において害虫、特に蚊類に対して優れた防除効果を発揮することが可能でありながら、人やペットが感じる刺激感を低減することができる害虫防除用定量噴射エアゾール製品、及びこれを用いた害虫防除方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【００１０】
上記課題を解決するための本発明に係る害虫防除用定量噴射エアゾール製品の特徴構成は、
容積が２．０～１８．８ｍ
３
である狭小空間において害虫を防除するための害虫防除用定量噴射エアゾール製品であって、
防除成分及び有機溶剤を含有するエアゾール原液と、噴射剤とを、一回あたりの噴射容量が０．０８～２．０ｍＬである定量噴射バルブを備えたエアゾール容器に充填してなり、
前記エアゾール原液の比重は、０．７６～０．９５であり、
前記エアゾール容器内において、前記エアゾール原液（ａ）と前記噴射剤（ｂ）との容量比率（ａ／ｂ）が体積比でａ／ｂ ≦ ５０／５０となり、内圧が２５℃において０．２０～０．６０ＭＰａとなるように設定されていることにある。
（【００１１】以降は省略されています）

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