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公開番号2025158877
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-17
出願番号2024061816
出願日2024-04-06
発明の名称留め具
出願人株式会社クロノコーポレーション
代理人個人
主分類A01K 13/00 20060101AFI20251009BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】外力が加わっても、掛合対象物が外れ難い留め具を提供する。
【解決手段】開口部6有するか前側プレート部、後側プレート部7の間に、左フック体21と右フック体を重ねて軸支し、バネ部材60により開口部6を閉じる方向へ付勢し、左フック体は左指掛け部30を押すと左鉤部24が開き、右フック体は右指掛け部50を押すと右鉤部が開き、開口部4、6の内部に掛合対象物を挿入でき、解放するとバネ部材60により、左鉤部24と右鉤部が掛合対象物に掛合する留め具。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
上方に開放した開口部を有するU字状の前側プレート部と、上方に開放した開口部を有するU字状の後側プレート部とが互いの間に空間を空けて一体にされた支持体と、
支持体に連結された引き紐取り付け部材と、
前側プレート部と後側プレート部の間の空間に、前後に重ねて配設されて下部が支持体に軸支された左右一対の左フック体と右フック体と、
一対の左フック体と右フック体の間に介装されて、左フック体を時計方向、右フック体を反時計方向へ付勢する付勢手段と、
を備え、
左フック体は、支持体の左外側に突出した左指掛け部と、
時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを閉じ、掛合対象物に掛合し、反時計方向への回動で開口部の先端寄りを開き、掛合対象物の掛合を解除する左鉤部と、を含み、
右フック体は、支持体の右外側に突出した右指掛け部と、
反時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを閉じ、掛合対象物に掛合し、時計方向への回動で開口部の先端寄りを開き掛合対象物の掛合を解除する右鉤部と、を含み、
左側のフック体を反時計方向へ回動し、右側のフック体を時計方向へ回動させることにより、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部と上方外部の空間とが連通し、上から開口部の中に係合対象物を挿脱自在となるようにしたこと、
を特徴とする留め具。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
左フック体と支持体に、左鉤部が前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開くまで反時計方向に回動したときに係合して、左フック体を係合位置に保持する係合部と係合受け部を設け、
右フック体と支持体に、右鉤部が前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開くまで時計方向に回動したときに係合して、右フック体を係合位置に保持する係合部と係合受け部を設けたこと、
を特徴とする請求項1記載の留め具。
【請求項3】
左フック体は、反時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開いた左鉤部より軸寄りに、開口部内部に露出する左当接部を含み、
左当接部は、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部に上から挿入される掛合対象物が当接すると、左フック体に時計方向へのモーメントが掛かり、
右フック体は、時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開いた右鉤部より軸寄りに、開口部内部に露出す右当接部を含み、
右当接部は、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部に上から挿入される掛合対象物が当接すると、右フック体に反時計方向へのモーメントが掛るようにしたこと、
を特徴とする請求項1または2記載の留め具。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は留め具に係り、とくにペットの首輪とリードとの掛脱などに用いて好適な留め具に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)【背景技術】
【0002】
ペットの犬を散歩に連れ出す場合、首輪の1カ所に設けられたリングに、リードの先端に付けた留め具を着脱自在に取り付けるようにしている。従来はナスカンというタイプの留め具が良く用いられている。このナスカンは開口を開閉する可動片をバネにより閉方向へ付勢するようになっている。
散歩中、犬は突然走り出したりして、ナスカンに大きな外力が加わることがあるが、ナスカンというタイプは、可動片に外力が加わったときに開口して掛合対象物が外れ易いという欠点があった。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、上記した従来技術の問題に鑑みなされたもので、外力が加わっても、掛合対象物が外れ難い留め具を提供することを、その目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
請求項1記載の発明では、
上方に開放した開口部を有するU字状の前側プレート部と、上方に開放した開口部を有するU字状の後側プレート部とが互いの間に空間を空けて一体にされた支持体と、
支持体に連結された引き紐取り付け部材と、
前側プレート部と後側プレート部の間の空間に、前後に重ねて配設されて下部が支持体に軸支された左右一対の左フック体と右フック体と、
一対の左フック体と右フック体の間に介装されて、左フック体を時計方向、右フック体を反時計方向へ付勢する付勢手段と、
を備え、
左フック体は、支持体の左外側に突出した左指掛け部と、
時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを閉じ、掛合対象物に掛合し、反時計方向への回動で開口部の先端寄りを開き、掛合対象物の掛合を解除する左鉤部と、を含み、
右フック体は、支持体の右外側に突出した右指掛け部と、
反時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを閉じ、掛合対象物に掛合し、時計方向への回動で開口部の先端寄りを開き掛合対象物の掛合を解除する右鉤部と、を含み、
左側のフック体を反時計方向へ回動し、右側のフック体を時計方向へ回動させることにより、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部と上方外部の空間とが連通し、上から開口部の中に係合対象物を挿脱自在となるようにしたこと、
を特徴としている。
請求項2記載の発明では、
左フック体と支持体に、左鉤部が前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開くまで反時計方向に回動したときに係合して、左フック体を係合位置に保持する係合部と係合受け部を設け、
右フック体と支持体に、右鉤部が前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開くまで時計方向に回動したときに係合して、右フック体を係合位置に保持する係合部と係合受け部を設けたこと、
を特徴としている。
請求項3記載の発明では、
左フック体は、反時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開いた左鉤部より軸寄りに、開口部内部に露出する左当接部を含み、
左当接部は、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部に上から挿入される掛合対象物が当接すると、左フック体に時計方向へのモーメントが掛かり、
右フック体は、時計方向への回動で前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りを開いた右鉤部より軸寄りに、開口部内部に露出す右当接部を含み、
右当接部は、前側プレート部と後側プレート部の開口部の内部に上から挿入される掛合対象物が当接すると、右フック体に反時計方向へのモーメントが掛るようにしたこと、
を特徴としている。
【発明の効果】
【0005】
請求項1記載の発明によれば、付勢手段に抗して左指掛け部と右指掛け部を操作し、左フック体を反時計方向、右フック体を時計方向へ回動させると、前側プレート部と後側プレート部の開口部の先端寄りが開くので、掛合対象物を開口部の上方から内部に挿入することができる。しかるのち、左フック体を時計方向、右フック体を反時計方向へ回動させると、左鉤部と右鉤部とにより前側プレート部と後側プレート部の開口部が閉じられるとともに、掛合対象物に二重に掛合するので掛合対象物に外力が加わっても留め具から外れ難くなる。また、付勢手段により左鉤部と右鉤部が閉方向に付勢されるので、これによっても左鉤部と右鉤部が開き難くなる。
また、請求項2記載の発明によれば、左フック体を反時計方向に回動させて左係合部を支持体の左係合受け部に係合させ、右フック体を時計方向に回動させて右係合部を支持体の右係合受け部に係合させることで、左指掛け部と右指掛け部を解放しても、左鉤部と右鉤部を開いた状態に保持させることができ、開口部への掛合対象物の挿入が容易となる。
請求項3記載の発明によれば、掛合対象物を開口部の上方から内部に挿入すると、左フック体の左当接部に時計方向モーメントが掛かり、右フック体の右当接部に反時計方向モーメントが掛かり、左フック体が時計方向に回動し、右フック体が反時計方向に回動するので、自動的に左鉤部と右鉤部を閉じさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本発明の一実施例に係る留め具の外観正面図である。
図1の背面図である。
図1の左側面図である。
図1の前側プレート部を省略した構成図である。
図3の左フック体とバネ部材を省略した構成図である。
図3中のバネ部材の正面図である。
留め具の動作説明図である。
留め具の動作説明図である。
留め具の動作説明図である。
留め具の動作説明図である。
留め具の動作説明図である。
留め具の動作説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、実施例を用いて説明する。
【実施例】
【0008】
図1乃至図6を参照して本発明に係る留め具の実施例を説明する。図1は本発明の一実施例に係る留め具の外観正面図、図3は図1の左側面図、図2は図1の背面図、図4は図1の前側プレート部を省略した構成図、図5は図4の左フック体とバネ部材を省略した構成図、図6は図4中のバネ部材の正面図である。
これらの図において、1は全体が金属製の留め具であり、例えば、犬の引き紐2の先端に取着されている。この留め具1は図示しない首輪に設けた金属製のリングに掛脱自在に掛合可能になっている。留め具1の内、3は左右対称に形成された支持体であり、上方に開放した開口部4を有するU字状の前側プレート部5と、上方に開放した開口部6を有するU字状の後側プレート部7とが互いの間に空間を空けて平行に配置されて下端部で一体にされて成る。前側プレート部5と後側プレート部7は同形であり、支持体3は側面視が上に開口した細長いコ字状に形成されている(図3参照)。支持体3の左右の上端近くには、前側プレート部5と後側プレート部7を平行に固定するための2本のピン8、9が左右対称に装着されている。
10は支持体3の下端に固着された軸11に回転自在に連結されたトラック形の引き紐取り付け部材である。
【0009】
支持体3の前側プレート部5と後側プレート部7の間の空間には、前後に重ねて配設されて下部が支持体3に軸20により軸支された一対の板状の左フック体21及び右フック体41が備えられている。
左フック体21は、2つの円弧部22、23を連接してL字状に形成された左鉤部24の先端部の外周側に凹み状の左係合部25、円弧部22と23の角部に左突起部26、円弧部22の基端部27に軸孔28が形成されている。軸孔28に支持体3に固定された軸20が挿通されることで、左フック体21が回動自在に軸支されている。基端部27から円弧部23と対向するようにして、親指形の左当接部29が延設されている。左フック体21は全体としてY字形に形成されている。
【0010】
左当接部29は左鉤部24の先端部より軸寄りに対向して設けられて、左フック体21の反時計方向への回動で前側プレート部5と後側プレート部7の開口部4と6から退避し、開口部4、6の先端寄りを開いた左鉤部24に代わり開口部4、6の内部に露出する。この左当接部29は、開口部4と6の内部に上から挿入される係合対象物が当接すると、左フック体21に時計方向へのモーメントが掛かるようにするためのものである。
(【0011】以降は省略されています)

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